食欲魔人日記 10年1月 第4週
1月18日 月曜日
沖縄そばー!
「POMPADOUR」のオニオンブレッド
炒めウィンナ&目玉焼き
カフェオレ
みかん

先日買ってきた食パン型の(でもサイズは小ぶりの)オニオンブレッドが今日の朝御飯。スライスして3人で分けるとなると少し物足りないくらいの分量だったので、炒めたウィンナーと卵を添えた。カフェオレと、あとみかんも。
 
野菜宅配と一緒に届いたり、いただきものでどさっと貰ったり、今年の冬はみかんが途切れることなく家にある感じ。甘くて美味しいものが多くて幸せー。
 
「こたつの上に常にみかんがある」のは絵面として良いけれど、でもそうするとみかんが温まってしまって美味しく感じないので、家の中で一番涼しい廊下にみかん箱置いて、みかんの定位置はそこ、ということに。

豆腐よう
キャベツの塩マヨ和え
フーイリチー
沖縄そば 角煮乗せ
ビール(キリン一番搾り)

だんなが一昨日から煮ていた角煮は、もともとは「らふてぇ煮て、沖縄そばしましょう」という趣旨だったもの。
 
「らふてぇかぁ……こないだ届いた三浦大根あるよ?」
「じゃあ角煮大根だ!」
「でもそれだと"らふてぇ"じゃないよね……」
らふてぇにこだわらず、普通に角煮大根作って、その角煮を沖縄そばにトッピングすればいいんじゃない?と、話がまとまって、どちらにせよ沖縄そばは食べましょうということになったのだった。冷凍庫には、もう忘れ去られた感じの、「風化した」とか「太古の」とかいう形容詞をつけたい感じの沖縄そばが数玉残っている。
 
沖縄そばのスープは、豚のゆで汁と鰹だし。鰹だしをベースに豚のゆで汁を加えるような感じなのだけれど、黒豚のゆで汁がたいそう美味しいものだったので、今回は若干ゆで汁多めにして、調味は塩と色づけ程の醤油。具は角煮、かまぼこ、茹でほうれん草、刻み万能葱と紅生姜。黄色みの強い、ちょっと太めのもっちりとした麺は独特で、この豚の茹で汁の味にすごくよく似合うんだなぁ……。
 
せっかくだからそれっぽい料理も添えようということで、用意したのは「フーイリチー」。車麩に卵液染みこませて、人参とニラと共に塩味で炒めつけた簡単な炒め物で、ビールのアテにと買い置きの「豆腐よう」も出した。おつまみに生キャベツも食べたいなと、これはちょっと手抜きで(ケンタロウさんレシピを参考にしつつ)、マヨネーズを牛乳でのばし、和辛子と塩を合わせたもので一口大キャベツを揉みこんだ。
 
今日は月曜、野菜が届いた日。
今週の「ベジタS」は
 人参3本 ・ 蓮根2節 ・ キャベツ1玉 ・ レタス1玉 ・ スイスチャード1把 ・ パセリ1把 ・ ぽんかん4個
という内容だった。
 
「またみかん来た!」と思ったら意表をついてぽんかんだったり、キャベツとレタスが1玉ずつ届いて「冷蔵庫に入らんわー!」となったり、届いた直後は毎週以上にバタバタと。で、やけに人参が届くから、冷蔵庫の中に人参が5本も6本も入っている状態……。明日は人参料理かな。

1月19日 火曜日
なぜか今日も豚なのであります
磯辺焼き
抹茶入り玄米茶
みかん

冷蔵庫にまだお餅が残っているので、今朝はそれを焼いてみる。今日は私もきなこ餅ではなく、だんなと息子と一緒に磯辺焼きで。醤油まぶして海苔巻いて、そだけだけど、お餅はこれが美味しいんだなぁと思いながらいただいた。
 
息子は、餅が嫌いではなかったはずなのだけれど、去年か一昨年かに、よくわからないきっかけで嫌いになってしまったらしい。そういえば去年もあまり嬉しそうな顔してなかったっけと思い出しながら
「……具体的には、どのくらい嫌いなの?」
と聞けば
「わさびくらい嫌い……」
と。
 
「君の嫌いな、小骨山盛りの秋刀魚の塩焼きと比べるとどうですか?」
の問いには
「サンマより嫌い」
だそうで。
 
そこまで嫌いだったか!とびっくりしながら(一応残さず食べていたから、そこまで嫌いとは思っていなかった)、じゃあ次にお餅焼く時は君の分はコーンフレークとかにするからねと話しつつ、餅好きの私とだんなは嬉しくもぐもぐ。
餅のどこが嫌いなのか、お母ちゃんはさっぱりわかんないよ……。味はお米と変わらないし、食感はねちもちして心地よいのにねぇ。

えびせん・リッツとチーズ
豚ロースと根菜の和風ポットロースト
具沢山サラダ
菜の花とトマト、卵のスープ
羽釜御飯
ビール(琥珀ヱビス)

昨日一昨日と角煮を食べていた気がするけれど、今日の夕飯も豚肉。買い置きのブロック肉が氷温室にあったのを週末忘れていて、今更冷凍庫に移動させるよりはと調理してしまうことにした。献立は「豚ロースと根菜の和風ポットロースト」、料理研究家の植松良枝さんのレシピ。確か米国食肉輸出連合会の無料の広報誌『Be&Po』に載っていたものだったという記憶がある(そうでなかったら『ELLE a table』かな……曖昧でスミマセン)。
 
厚手の鍋にオリーブ油をひいて熱してブロック肉を焼きつけ、大ぶりに切った人参と蓮根も同じ鍋に入れたら蓋してとろ火で40分。野菜は火が通った段階で適当に取り出しておいて、最後に鍋に醤油と味醂と酒、おろしにんにくを入れて肉に絡ませながら煮詰めたらできあがり。肉をスライスして野菜と一緒に盛りつければ完成……と、「鍋かけっぱなし」の至極簡単なレシピ。でも、鍋底にくっついていた人参や蓮根はちらりと焦げてしまっていたので、もっとこまめに様子を見た方が良かったみたい。肉と野菜のサイズに合う鍋の方が良かろうとル・クルーゼを使ったけれど、むしろ鋳鉄鍋(lodgeのサービングポット)の方が向いていたような気がする。
 
昨夜の沖縄そばの残りスープが半端に残っていたので、少し水を足して塩気を調整してから菜の花とトマト入りのかき玉汁に。柔らかくて美味しそうだったふだん草(スイスチャード)は生でもいけそうだなと、レタス、サラダオニオン、パプリカと合わせてサラダにして、あとはテーブルの中央が寂しげだったのでリッツとチーズ、"えびせん"も出してみた。親戚からもらった「桂新堂」のえびせん、「甘えび踊り焼き」というすごいネーミングの、海老が殻ごとまるっとお煎餅になってるもので香ばしくてほのかな塩気も良い感じ。お茶請けというよりはむしろ酒の肴だわと、夕飯に出す方がなんだか美味しくいただける感じのお菓子(?)だ。
 
今日焼いた豚ブロックは、そう脂の多い部位でもなかったのだけれど、塊のままローストしたからか中はしっとりと良い感じ。醤油と味醂、おろしにんにくの見知った味のソースも悪くなくて、なかなか美味しい夕御飯だった。
 
「うん、こういう夕御飯、お店に入って1000円くらいで食べられたらけっこう幸せだよね」
と話したら、
「うん、すげー幸せ。何が幸せって、御飯お代わり無料なところ!」
とだんな。
うん、御飯はお代わり無料だよ……って、最初のポイントはそこなのかい!

1月20日 水曜日
「初じまん」。
ラム肉ハンバーガー
カフェオレ

去年に買った「THE MEAT GUY」の「お肉3sおまかせ特価品」袋。もうほとんど食べきっていたのだけれど、牛ミンチと羊パティだけがまだ残っていた。
 
このラム肉のパティ、夕飯に食べるのはちとボリュームが物足りない分量で、かといって朝御飯に出すには重そうだし……と、使いどころを悩んでいた品。先日更なる冷凍食材福袋が届いて冷凍庫がぎちぎちだったこともあって、朝食に食べてしまうことにした。この形状ならやっぱりハンバーガーとして食べたいところ、と、バンズを買ってきてある。嬉しいことに、このパティ、ちょうど3枚がパックになっていたのだった。
 
スキレットでパティをこんがり焼いている間にバンズにスライスチーズ乗せてオーブンに入れ、あとはサラダ玉ねぎのスライス、レタスとトマトを用意。ケチャップよりはむしろこんな感じかな、と、バーベキューソースをたんまり絡めてみた。甘辛いこってりしたバーベキューソースに負けない、かなりしっかりとケダモノ臭いラム肉パティで、朝からがっつりとしたハンバーガーを。
 
あとはどうやって食べるべきだったかなぁ、フレッシュトマトとバジルでソース作って添えても良かったのかも、なんて思いながら、でも満足だった「朝飯ラム肉バーター」。アメリカ人だってこんな朝御飯食べてないよ、と思いつつ(いや……でも、もっと分厚くて巨大なカントリーハム添えたパンケーキとかがつがつ食べてたわね……)、たまにはこういう朝御飯も嬉しい。でも昼御飯はすごく軽くていいや、って感じ……。

稲毛「串じまん」にて
 おつかれさまセット \1100
 ぱりぱりチーズ \315
 おつまみキャベツ \336
 焼きじゃがガーリックバター \336
 串焼き(もも・たれ) 2×\136
 串焼き(チーズ焼き) 3×\189
 串焼き(白レバー・たれ) 2×\189
 串焼き(かわ・塩) 2×\136
 串焼き(ぼんじり・塩) 2×\136
 どーんと鶏もも一枚揚げ \819
 お茶漬け \420
 焼き鳥丼スペシャル \661
 日本酒(醸し人九平次) \1155
 焼酎ロック(やきいも黒瀬) \546
 ライム \252 今年初の「串じまん」で。

今日は仕事もそこそこあって忙しかったり、もとよりあんまりやる気が出なくて「あーもー、飲みに行きたーい」という気分だった一日。変に空気が生温かくて、でも湿気も多くてなんとなく気持ち悪い一日だった。  
で、そういえばまだ今年になって行ってないじゃない、と、仕事を終えて帰ってきただんなと、息子と3人で今年初の「串じまん」へ、「初じまんだ」「うん、初じまんだ」と言いつつ出向いてみる。
 
駅前にある、ほどよく安くて良い感じに美味しい焼き鳥屋さんで、息子は目下ここの「チーズ焼き」(とろけるチーズを乗せて焼いたもも肉の焼き鳥)が大好物。お茶漬けもあるし、おつまみ類もけっこう充実していて、お店の人の対応も気持ちが良い、お気に入りのお店だ。
 
串5本とアルコールがセットになった「おつかれさまセット」を頼みつつ、セットに入っていない串を選んで白レバーとかぼんじりとか。日替わりのセット内容はハツ・つくね・ねぎま・アスパラ巻・しそ巻という内容だった。私は青じそがあまり得意ではない(食べられるけれど、前向きにもりもり食べたいかというと……という程度)けれど、このお店の「しそ巻」は美味しいなと思う。鶏ももの焼き鳥にしそを巻き、甘酸っぱい梅味噌が添えられてくるのが良い感じで、その甘酸っぱさと爽やかさが他の串焼きにはない味わいなのでセットに入っていると嬉しい串の一つ。
 
メニューも少しリニューアルしていて、にんにく風味の塩だれをまぶして刻み昆布を乗せた「おつまみキャベツ」だとかが増えている。
「……どっちも、うちにある酒じゃん……」
「いや、もう黒瀬ないじゃん、君が飲み干した」
「あ、そか……」
と話しつつ、最初にビールを飲んだ後は、私は醸し人九平次を1合グラスで、だんなはやきいも黒瀬をロックで。
 
シメの「焼き鳥丼スペシャル」は卵黄とマヨネーズがトッピングされた迫力の品で、それをだんなから分けてもらいながらシメにした。
うん、次は「2010年初 海鮮居酒屋」に行かなきゃなー……。

1月21日 木曜日
てーながーえびー
「marond」の
 オニオンチーズパン半分
 あんドーナツ半分
カフェオレ

昨日、外食ついでに駅前のパン屋さんで買ってきたもので朝御飯。
 
「あんドーナツ食べたかったけど1個は要らなくて、で、あとこっちのパンがでかいのでだんなと半分こしようと思いました!」
と、「私の食べたいものを適当に多めに買って、だんなと半分こにすればいいや」作戦(=ひどい)で、選択はあんドーナツとオニオンチーズパン。息子は一人で小ぶりのリンゴが丸ごと入っているパンを選択していた。
 
あんこが特別に最高に好き!というわけではない(いや、普通に好きだけども)のだけれど、あんパンとかあんドーナツという存在には時々ムラムラする。どら焼きあたりにもムラムラするから、単に「あんこが恋しい」気持ちが時々通り過ぎるのかもしれない。それ言ったら、ロールケーキやシュークリームは山手線平日昼間ダイヤくらいの勢いで通り過ぎてるけどなー……と思いつつ、ものすごく久しぶりのあんドーナツを堪能した。表面にグラニュー糖がまぶしてあって、それが実に嬉しかったりして。

キャベツのパイ・バゲット
エスカルゴ
ズッパ・ディ・ペッシェ
ビール(キリン一番搾りスタウト)

冷凍庫の中に、「1kgの手長海老」という、日常あまり扱うことのない品が突っ込まれている。焼いて食べても美味しいらしいし(縦に割ってハーブ散らしてオーブン焼きにしたりするらしい)、刺身でも食べられると添付のリーフレットには書いてあった。
「……でも、やっぱりトマトソースで煮てブイヤベースとか、パエリアとか、そんな感じに調理するのが良いんじゃないかなぁ」
と、調べ調べて、結局「1日目、煮て食べて、翌日煮詰めてパスタソースにすると幸せ?」という結論に。
 
ブイヤベースブイヤベースと、ブイヤベースの作り方を熱心に調べていたけれど、私にとって手長海老は「スカンピ」というイタリア名の食材だったりして、なら「ブイヤベース」ではなくて「ズッパ ディ ペッシェ」を目指すのが正しい有り様なのではないかと友人から助言。そうだわ目指すべきはズッパ ディ ペッシェ、と、手持ちの『イタリアンのお料理教室』に掲載されていた原シェフの作り方をお手本にしてみた。
 
用意したのはメバルとスルメイカ、アサリ、そして冷凍の手長海老を半量強の8尾ほど。刻んだにんにくと玉ねぎと人参、セロリをオリーブ油でよーく炒めて、赤ワインを注いでアルコール飛ばしたらトマト缶と水を加えて、魚、海老、あさり、イカ、と次々加えて煮込んでいく。魚介は煮込めば煮込むほど美味しいというものではないから、野菜を炒めはじめて30分ほどでズッパ ディ ペッシェ の完成。味つけは塩胡椒のみで、皿に盛りつけてからE.V.オリーブ油を風味づけに垂らして、刻みパセリを散らしてできあがり。
 
ついでにと、手長海老と同時に届いていた冷凍のエスカルゴもオーブンで温めて食べてみた。外食で何度かは口にしたことがあるけれど、家でエスカルゴを食べるのなんて初めてで、「まぁ……サザエと思えばそんなもんだけど、カタツムリなんだよねぇ……」と不思議な感じ。にんにくバターがたっぷり詰め込まれているので、パンを添えてソースを吸い込ませつついただいた。
 
あとは、「今日は御飯じゃなくてパンを添えるし」ということで思いたって作ったキャベツの一口パイ。キャベツとハムと長ねぎを炒めて、塩と少しの砂糖、少しの醤油で味つけて冷凍パイシートでくるんで10分ほど焼けばできる一口パイはケンタロウさんのレシピで、期待以上に美味しくできた。焼きたてサクサクのパイの食感は格別で、久しぶりに購入した冷凍パイシートを「やっぱりこれ便利だわ」と改めて思い至る。楽しいわぁ、冷凍パイシート。
 
……で、ズッパ ディ ペッシェ。
 
鍋底に最初の方に入れたメバルは見事に煮崩れてしまって、「だしの一部」のようになってしまったけれど、そのおかげでスープの味は良くなった……と思いたい。イカにアサリに海老にとざくざく皿に盛りつけて、でも今日の主役はやっぱり手長海老!という感じだった。プリプリとしていて甘味のある身が実に美味しくて、でも手慣れている食材ではないから「不慣れな感じに料理しちゃってスミマセン」と海老に恐縮しながらバリバリ剥いてバリバリ食べた。
 
久しぶりに丸魚の内臓やエラの処理したり、イカを触ったりして楽しかった今日の夕御飯。イカの皮剥ぐのとかがまた楽しかった。

1月22日 金曜日
こう……味は良かっただけに。
「アンデルセン」の
 ストロベリーデニッシュ
カフェオレ
ぽんかん

昨日買い物した「アンデルセン」で、何やらかわいらしく美味しそうなパンを売っていたので、私と息子の分をそれに。朝ジムに向かうだんな用には、「(やたらと細長い感じのカレーパンな外見の)ビーフシチューパン」を買ってきてみた。
 
最近飽食気味だしねと、そう大きなパンではなかったけれど朝食にはそれ1つ。苺ピュレとカスタードクリームを巻き込んだ、デニッシュ生地ではないあっさりめの口当たりの平べったいパンだった。苺大好きなんだよなぁ、苺の季節到来で嬉しいなぁと思いながらもぐもぐもぐ。

ミックス野菜のサラダ
ズッパ・ディ・ペッシェのサルサローザパスタ
ビール(Pilsner Urquell)

昨日作ったズッパ・ディ・ペッシェ。具はまだ残っているし、ソース煮詰めてパスタにしたら美味しいかなぁと、加工してみた。
 
ソースは煮詰め煮詰めて濃厚な感じにして、刻んだバジルと生クリームも加えて塩胡椒で調味。アサリやイカ、海老などは火を通しすぎると固くなる一方なので事前にちゃんと取り出しておいた。……でも、ソースの中には、煮くずれてしまった魚の骨もずいぶん入ってしまっていて、漉すべきかどうか、激しく悩む。
 
殻から外れたアサリの身とか、そう簡単には煮くずれないだろう刻んだセロリなども入っていて、シノワで漉してしまったら食べられるところもずいぶん無駄にしてしまうことになる。目で見て、骨を全部とったら大丈夫なんじゃないかなぁと判断して、ソースをかき混ぜながらせっせと小骨を拾い上げてみた。これが、いかんかった。
 
味見して、「うん、骨は残っていないようだし、大丈夫〜♪」と、茹でたブロッコリーと共にフジッリをソースに絡めて魚介の具も戻し入れて皿に盛りつけたのだけれど、これが大変に骨っぽい。一口ごとにジョリジョリしたのが舌にあたって、せっせと小骨を口から出しながらの御飯になってしまった。
 
これがまた、ネジネジした形状のフジッリを使ってしまったものだから、ソースが大変にしっかりと絡んでしまって、本当に一口毎に「まだ骨がある〜」という状態。ソースから骨をすくい上げるのもそこそこの労力だっただけに、非常にしょんぼりした残念な夕御飯だった。味の方は良いだけに、本当に残念。残念なパスタ。
 
骨のある魚を使ったのが失敗だったかなぁとか(丸魚だからこそ良いおだしが出たわけでもあって)、やっぱり漉すべきだったなぁ(これよりもかなりあっさりめなソースになっていただろうけども)とか、反省点しきりで、結論は「洋風の丸魚料理はなかなか難しい」というもの。丸魚そのものを普段そう頻繁に使うわけではないだけに、「ごった煮」的な料理はまだまだ自分には難易度が高かったわー、と思い知った。
 
今日、お供に飲んだビールはチェコビールの「Urquell(ウルケル)」。
瓶から直接ぐいぐい飲んだウルケルは、いかにもなピルスナーという爽やかな味。苦みもほどよく、飲みやすいビールだった。最近、近所の安売りスーパーで箱売りのビールを扱わなくなってしまって(箱で扱うのは第3のビールとか、そんなんばかり……)、常備できるビールがなくてあれこれ買い漁っているところだったりして。ネット通販の安いところでも探すかな……。

1月23日 土曜日
小龍包♪小龍包♪
チーズトースト
カフェオレ

今日はやけに眠くて、そして眠っていられて、二度ほどりゃんりゃんが「まだ起きないのー?」と人の顔の前でにゃーにゃー鳴いて起こしてくれようとしたのだけれど、起きられず。りゃんりゃんは、「伝えたいことがある時は、目線合わせて鳴きましょう」というポリシーがあるようで、情熱的に目線を合わせに来てくれる。うん、今日も青い目が綺麗だねハニー……ぐー……。
 
で、少し遅めの朝御飯は、ごく軽くチーズトースト。
地元のチェーンパン屋さん「marond」で買った食パンは、可もなく不可もなく、普通に美味しいパン。菓子パン総菜パンはけっこういけるのだけど、食パンは「アンデルセン」の長時間熟成パンとか、神戸屋スペシャルとか「Johan」のパンカレの方が好みかも。
 
チェーンじゃなくて、独立店舗で美味しいパン屋さんがあると嬉しいのだけど、このあたりだと車で買いにいかなければならないようなところにしかそういうパン屋さんはなかったりするのが、ちょっと寂しい。
 
お買い物しに行きましょう、ついでに千葉で何か美味しいものを食べましょう、と、急ぎ身支度して家を出た。

千葉そごう内「京鼎樓」にて
 Eランチ \1900
 (小龍包4個+本日の1品+麺又は炒飯+漬物)
 台湾麦酒

ここ数日、家でちまちまと家内制手工業的なものに取り組んでいて、
「厚手でカラーのプリンター対応用紙が欲しいところだよね」
「銀座の伊東屋に行けば、呆れるほどいろんなのあるけどね……」
「とりあえず、このへんだったら千葉そごうのLOFTとかにないかなぁ」
と、だんなと相談しいしい、お出かけ。ヨドバシカメラでゲームソフトを買いたいのだという息子も一緒にお出かけして、あれこれ買い物しがてら昼食も摂ってきた。
 
なんだか中華が恋しいところだったので、「小龍包はどうだ」「京鼎樓はどうだ」と、千葉そごうの食堂街へ。まだ12時前だったのですんなり席につけたけれど、食べ終わる頃には店頭に大行列ができていた。この店に限らず、「壁の穴」などにも相変わらず行列ができていて、相変わらずここの食堂街はけっこうな混雑ぶり。
 
小龍包と本日の1品(今日は油淋鶏)、6種類ほどから選べる麺料理か炒飯、ザーサイがセットになった「Eランチ」は1900円。麺は小さめサイズだろうしねと、油断して担々麺でこのセットを注文したら、びっくりするほど食べ応えがある内容だった。担々麺は普通サイズだし、おかずも鶏むね肉の唐揚げが5個くらい皿に乗っている。小龍包も1人4個。しまったー、私は1品料理つきじゃないのにしておけば良かったー。
 
スイマセン、私のお肉手伝ってください……麺も手伝ってください、とだんなに押しつけつつ、でも小龍包はがっつり食べた昼御飯。台湾のものよりずっとお高いけど、でも味の方はちゃんとそれらしく美味しい小龍包は、どれもこれもスープがたぷたぷと詰まった幸せなもの。レンゲに乗せて、酢を絡めた針生姜乗せて、ちゅうちゅうと啜るように1個ずつ平らげた。
 
……で、小龍包以外の料理が、化学調味料ぷんぷん味というのがこれまた「いかにも」という感じで……。そうそう、台湾の鼎泰豐とかも、チャーハンはえらいこと化学調味料味だったよね、今もそんな感じなのかな?なんて話しながらもぐもぐ。あまり辛さのない、胡麻風味濃厚な担々麺も、普通に美味しい担々麺だった。
 
で、プリンタ用の特殊紙は無事に買えた。うん、良い感じ良い感じ。

「ミートショップセキヤ」のコロッケ・メンチカツ
キャベツと豚肉の重ね蒸し
ねぎぽん白子
いたわさ
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)
日本酒(醸し人九平次 rue Gauche 純米吟醸)

冷蔵庫の中に、飲みかけの日本酒が残っているところだったので「こう、日本酒が美味しく飲める夕飯にしましょう」というコンセプトで、「冷蔵庫に残るキャベツを豚肉と重ね蒸しにして、あとは白子かあん肝でも」ということに。
 
でも、うっかり千葉そごうで「ちい散歩フェア」などという開催中の催事に寄り道してしまってちらりとお買い物。西新井大師の「ミートショップセキヤ」というお店の「自家製ラードでからっと揚げました」というコロッケとメンチカツが美味しそうで、おかずにと買ってきてしまった。これって、日本酒じゃなくてむしろビールに似合うじゃんねぇなどと話しつつ、あれこれ並べた夕御飯。
 
カリッと揚がったコロッケとメンチカツは期待通りに香ばしくて美味しくて、とっても良い感じ。最初にビールを開けた時にコロッケ類から平らげて、あとは日本酒飲みつつ板わさとか、白子とか。
 
白子は蒸籠で蒸して一口大に切り、刻んだ万能葱とポン酢を添えた。蒸している最中にりゃんりゃんが情熱的な視線を向けてくるので、蒸し上がって冷ました後で「……食べてみますか?」と、猫たちにお味見程度あげてみたら「なにこの美味しいものは!」と猫たち大騒ぎ。うん、人間もこれが好きなんです。だからたくさんはあげられないのです。
 
キャベツは、くし形にざくざく切った葉の隙間に豚薄切り肉と玉ねぎを適当に挟んでいき、それを鍋にぎゅうぎゅうと押し込んで顆粒鶏ガラスープをぱらっとかけてから火にかけたもの。鍋が熱くなったところで日本酒を大さじ4ほど注いで蒸し煮にしたのだけれど、日本酒(あるいは水でも)はもう少し多めに入れた方が良かったのかもしれない。
 
キャベツの芯まで柔らかく煮えるようにと弱火に20分ほどかけ続けていたら、最後は底が少し焦げついてしまっていた。特に味のついていない蒸しものなので、卓上でポン酢をかけたり、塩をふってみたりしながら食べる。
 
大きなキャベツの、残っていた半玉弱がこの料理で綺麗に消えたものだから、「キャベツは火を通して食べるに限るわ」と思い知りつつ、その甘さにすごくびっくりしながらいただいた。生のキャベツの千切りとか、ただちぎったキャベツに味噌つけて食べるとかも大好きだけれど、この甘くて美味しいキャベツは最初からロールキャベツあたりにすべきだったのかもしれない。

1月24日 日曜日
ちんじゃおるおーすーです
「ル・ポン相模湖店」の
 丹沢あんぱん(粒あん)
 クリームパン
牛乳・カフェオレ

昨日、千葉そごうでの催事「ちい散歩フェア」をぷらぷらしていてみつけた、「ル・ポン」というお店のあんぱんとクリームパンが今日の朝御飯。
 
催事にはあんぱんの木村屋も出店していて、「木村屋なんて珍しくもないけど……そっか、千葉じゃ売ってないんだっけ」と思いつつ、見慣れない丹沢あんぱんなるものを買ってきてみたのだった。ジャージー牛乳使用のカスタードクリームを詰めたのだというクリームパンも美味しそうだったので、それも1人1個。すごく小ぶりな、お饅頭くらいの大きさしかないあんぱんも、粒あんのを1人1個。
 
「あんぱんだと、牛乳要るじゃん。で、クリームパンならコーヒーも飲みたいじゃん」
「……普通に両方用意すればいいじゃん?」
なんて話しつつ、結局牛乳のコップとカフェオレのマグカップを用意してみたり。
 
息子のカフェオレなんて最初っからコーヒー1割も入っていないような"色つき牛乳"なんだから牛乳別に用意することないじゃない、違うよこれカフェオレだから別に牛乳必要なんだよ!と家族でぎゃあぎゃあ騒ぎながらコップ並べて、あんぱんには牛乳、クリームパンにはカフェオレ。その組み合わせは外せないのだとばかりに並べて食べた。
 
あんぱんは、かなり薄い皮の、みっちり中身が詰まったもの。小ぶりだけれどかなり食べ応えのあるあんぱんだった。クリームパンは、期待通りに濃厚なもったりとした口当たりのクリームが詰まっていてとても満足。
 
今日はまた格別だけど、我が家は牛乳の消費が激しい。
通常、1本飲みかけ+2本ストックという常備態勢の我が家なもので、ストックが0本になると「ヤバイ!牛乳もうない!」と非常にドキドキする。今日は牛乳2本買ってこなくちゃ。

ミートソーススパゲティ
ジンジャーエール

確か冷凍庫に、だんなが作ってくれたミートソースの残りが入っていたはずではあるのだけれど、今日のお昼のコンセプトは
「ダメな感じのミートソーススパゲティが食べたい」
という、謎なもの。
 
市販のレトルトパスタソースの、あの甘ったるいミートソースの感じが嫌いじゃないんだよねー、でも、あれ、肉全然入ってないんだよねー……なんて話をしながらだんなと2人お買い物に行って、「じゃあこうすればいいじゃん」とだんながザカザカと籠に入れたのは、やっすいスーパーブランドのパスタソースと、牛ひき肉。
 
肉加えて炒めたりして一手間かけたら、それは全然「ダメ」ではないではないかと思いつつ、私が自転車の壊れかけた籠を針金で直している間にさささっと準備してくれたミートソースは、ダメなのに美味しいというか、美味しいのにやっぱり安っぽいというかの「ダメうま」な味がした。
 
なんでも、炒めた挽き肉に赤ワインなども加えつつ、レトルトソースを加えて調味したのであるらしい。家のミートソースよりはずっと甘ったるく安っぽい味なのに、ちゃんと肉肉しくて、刻んだパセリと粉チーズかけながら食べたら実に美味しかったのだった。先日野菜の宅配セットに入っていたからありがたく使っているところだけど、生のパセリがあると、こういう料理で地味に風味が良くなるのでありがたい。パセリ、育てるの簡単かなぁ……(イタリアンパセリはね、実にあっさりアブラムシが大量発生したのでしたよ……)。

豆腐よう
皮蛋豆腐
だんな特製 青椒牛肉絲
中華風コーンスープ
羽釜御飯
ビール(エビス ザ・ホップ)

夕御飯は、青椒牛肉絲。先週食べたステーキ用の肉が残り1枚余っていて、だんなの弁当にでも入れようと思いつつうっかり見逃してしまっていた。1枚を3等分して食べたりするよりはと、「刻んで青椒肉絲などにするのはどうだろう」ということで、中華風炒め物ならまかしとけ!のだんなが炒めてくれた。ステーキ肉1枚では若干物足りない分量かなと焼き肉用のカルビを少々買い足して、肉たっぷりピーマンたっぷり筍たっぷり、全体的にたっぷりな青椒肉絲に。
 
メインのおかずはだんなにおまかせして、私はコーンスープや皮蛋豆腐、ビールのアテの豆腐ようなどをちまちまと用意。皮蛋豆腐は、以前は酢と砂糖と醤油、ラー油などで合わせ調味料を作ることも多かったのだけれど、最近は「普通にポン酢でもすごく美味しいじゃない……」と気付いてしまって、もっぱら「旭ポンズ」一辺倒。豆腐刻んでハサミでジャキジャキ切った皮蛋乗せて、刻み葱ふって、ポン酢かけて、できあがり。
 
現在、うちには「すごく美味しいけど、切ってしばらく空気にさらしておかないとアンモニア臭くてやっていられない皮蛋」と「味は普通だけど、切ってすぐ美味しく食べられる皮蛋」の2種類(いや、うずら卵の皮蛋もあるから3種類……)ある。今日は時間がなくて後者を使ったけれど、アンモニアくっさいのが(匂いさえ消えれば)すごく美味しいだけに、早めに用意しておけば良かったなと思った次第。
 
青椒肉絲、子供の頃は「ピーマンもタケノコも嫌いだから、お肉だけ食べるのよ」などという酷いことをしていた(そしてそれが許されるほど甘やかされていた)ものだけれど、今はピーマンも筍もなくてはならない必要な食材。ピーマンと筍と肉と、全部口に入れて完成される味だと、今はちゃんと知っている。
 
「お母さんはねぇ、青椒肉絲の"肉だけを御飯に乗せて食べる"なんてことが許されていたんだよー」
「それはひどいよね!僕、ちゃんと全部食べてるのに」
「おゆきさん、あの頃の自分を叱ってやりたいでしょ」
「"ちゃんとピーマンと筍も食べなさーい!"って叱り飛ばすよね、そこはね」
あの好き嫌い(というか、ワガママ)が、大人になってちゃんと修復されて良かった良かったと自分を省みつつ、目の前でもりもり青椒肉絲を食べている息子をエライと思ったりした今日の夕御飯。