食欲魔人日記 10年7月 第3週
7月12日 月曜日
この季節の大根、さてどうやって食べようかということで……
冷や汁
おつまみ滷味
麦茶

朝御飯は、残っていた冷や汁を。
 
冷凍御飯を、アツアツにはならない程度にチンして、
「3人分あるかなー……ギリOKかしら……」
と、残った冷や汁を3等分。ちょっと物足りないかなという分量ではあったけれど、めでたく3人分の冷や汁の準備ができた。
 
軽めな分量だったこともあって、昨日「金陵」で買ってきた滷味もおつまみ代わりに出して、豚タンやらハチノスやらをモチモチと食べながら冷や汁を啜る。
 
滷味を囓るのはちょびっとにしておくつもりだったのに、あ、いかん、ハチノス美味しいよ、耳も美味しいよ、と、ついついあれこれつまんでしまった。
 
今日は月曜日。先週はお休みしていた野菜セットが届いた。
今週は
 
大根1本 ・ とうもろこし1本 ・ ズッキーニ1本 ・ ロメインレタス1玉 ・ エン菜(空心菜)1把 ・ 京菜1把 ・ 青ねぎ1束
 
という内容で、まぁ大変、先々週の分を使い切っていないのにまた大根が来ちゃったわ、という事態に……。
大根は煮てしまうのが早道かなと、今日の夕飯は「煮大根入りのおかず」をテーマにすることにした。
 
ロメインレタスは王道のシーザーサラダかな、だったらズッキーニはベランダの茄子と合わせて洋風のマリネにでもしようかな、とあれこれ考えてみたり。
「またこれが来た〜」とかいうことも多いし、正直大好物というわけでもない品が入ったりすることもする野菜セットだけれど、でもそれゆえに色々献立の幅が広がって重宝していたりもする。

茹でとうもろこし
きゅうりとわかめの酢の物
がんもどきの含め煮 京菜添え
大根と鶏肉の煮物
羽釜御飯
麦茶

大根は結局、有元葉子さんレシピで、鶏肉と共に生姜風味の甘辛煮にすることに。
今日のだんなは夕飯時までに帰って来られないということなので、翌日お弁当にして持たせるつもりであれこれ献立を考えた。
 
煮物の鶏肉は、本当は「粗挽き肉」くらいまでの細かさに挽いて使うとあったのだけれど、お弁当に入れるならある程度形の残った鶏肉の方が嬉しいのではないかなと、若干小さく刻むくらいにしておいて、生姜と共にざっと炒める。脂が染み出てきたところで乱切りにした大根を加えて混ぜ合わせ、油が回ったところで醤油と味醂と酒、ひたひたの水を加えて煮込んでいく。最後に大根葉の刻んだのも混ぜて、水溶き片栗粉でとろみをつければできあがり。
 
野菜と一緒に注文しておいたがんもどきは薄口醤油と味醂少々入れただし汁で含め煮にして、ざく切りにした京菜を茹でたものを添えた。とうもろこしは早速茹でて、買い置きのきゅうりも食べてしまわないとなと、これはワカメと一緒に酢の物に。
 
「……おお……なんか、渋めの夕御飯ができたぞ……」
と、我が家にしては肉っ気のおそろしく少ない料理のあれこれをテーブルに並べた。何しろ、小ぶりの大根1本に対して1枚の鶏もも使って、1人分の盛りつけはできあがりの1/8量ほど。鍋にはまだまだ肉も大根も残っている状態で、全体的に「あらまぁヘルシー」な夕食だったのだった。
 
「お♪今日の夕飯はアレがある、アレが♪」
息子が反応していたのが、何よりも「きゅうりとわかめの酢の物」だったというのがまたちょっと不思議な感じ。

7月13日 火曜日
横浜中華街で買ってきた、滷味と叉焼。
「金陵」のチャーシュウ味噌まんじゅう
アイス烏龍茶
ヨーグルト

今日の朝御飯はチャーシューまん。中華街の焼味屋さん「金陵」で買ってきた"チャーシュウ味噌まんじゅう"を2個、チャーシューまんはあまり好まない息子用には「華正樓」のあんまんを1個、蒸籠に入れて積み上げる。あんまんの方が2まわりほど巨大なので、蒸し時間をずらして同時に蒸し上げた。
 
自家製チャーシューがたっぷり入る甜麪醤味のテラッと甘いチャーシューまんは、相変わらず良い感じ。1個180円というお手頃価格も素晴らしい。その分サイズは小ぶりだけれど、でもこのサイズは「551蓬莱」の豚まんに近いもので、むしろ「お馴染みの大きさ」という感じ。横浜中華街で売られている肉まんは、なんだかやたらと大きいものが多い中、稀少にも思えてしまうサイズだ。
 
皮のほのかに甘い感じも好みだし、「チャーシューまんの安くて美味しいお店と出会えちゃったなー嬉しいなー」と思いながらもぐもぐもぐ。
夕飯に、これまた「金陵」の滷味を出すことを予定しているし、今日は横浜土産の献立な一日。

大根と鶏肉の煮物
空心菜の腐乳炒め
滷肉・叉焼盛り合わせ
トマトと青菜と卵の中華スープ
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

週末、焼味を買って、詰めてくれるのを待ちながらだんなと相談。
 
「……買ったは良いけど、君、来週忙しいって言ってなかったっけ?」
「そうなんだよなぁ」
「帰ってこないなら私が全部食べちゃうよ〜♪」
「月曜は遅そうなんだよなぁ……」
「食べちゃうよ〜♪」
「……火曜日まで待ってよ、火曜は帰ってくるから」
「……はい」
 
食べちゃうよ〜全部食べちゃうよ〜なんて言ってたから、豚耳バンバンカットしていたおばちゃんが笑いながらパックに詰めていた。
 
ともあれそういう次第で、だんなが帰れる今日の夕飯は滷味と焼味の盛り合わせ。豚タンと豚耳、ハチノスを盛り合わせる。本当はこのセットにレバーも入るのらしいけれどあいにく売り切れで、「代わりに他の何か入れるよ?」と言われてチャーシューの端っこを詰めてもらったのだった。パックに詰めてもらったのとは別に包んでもらったチャーシューもあるので、それもスライスして盛りつける。
 
お店のおばちゃんは「冷蔵庫から出して、そのまま食べればいいよー」と言っていたけれど、やっぱりちょっと温かくなった方が(せめて常温くらいにはなった方が)美味しい気がして、電子レンジの弱モードでゆるゆると温めてテーブルに出した。
 
中華っぽく合わせてみようと、添えたのは空心菜の炒めとトマト入りの中華スープ。
 
空心菜は、ちょっと冒険して腐乳炒めにしてみた。
ピーナッツ油で薄切りにんにくをじくじく炒めて、空心菜の茎の部分から炒め、潰した腐乳をざっと混ぜ合わせたら葉の部分も加え、顆粒鶏ガラスープをパラッと振って、軽く塩して何度か煽ってできあがり。思いのほか腐乳(と、鶏ガラスープ)から塩気が出ていたみたいで、できあがりは想定よりちょっと塩辛いものになってしまった。反省。
 
オイスターソース炒めよりも、更に「異国っぽい味」な感じがして、腐乳炒めもなかなか良い感じ。……でもこれ、使いこなすのはちょっと難しそうな調味料だ。かなりクセのある発酵食品だから、入れすぎるとなかなか悲惨なことになりそう。「豆腐よう」(麹菌で発酵、泡盛に漬けてある)はそのまま食べても好きな感じだけど、「腐乳」(これも麹菌で発酵、漬けているのは塩水)の方はそのままおつまみにするという感じとはちょっと違う。
 
使いどころが難しい感じだよなー君はなー、と、また蓋をして冷蔵庫にしまっておいた。……一瓶使い切る日は来るのかしら。
 
スープはプチトマトと京菜を鶏ガラスープで煮たところに卵を溶いたもの。以前友人宅でトマト入りのスクランブルエッグを御馳走になってから、トマトと卵の組み合わせが好きになった。ラタトゥイユみたいに煮くずしたトマトではなく、サッと火を通したトマトに卵が絡むのは、さっぱりしてなかなか良い感じ。
 
昨日の残りの大根の煮物も出して、なんだか「だらだらとビール飲みながらつまむ」風の夕食になった。
 
滷味は、つまり全部が同じような味なのだけれど、シコシコしたハチノスも、モチネチした豚耳も、どれも食感や風味が異なって面白い。タンも耳も捨てがたいけど、やっぱり私は内臓肉が好きかなぁ。よくよく見るとキモチワルイ形状だったりするけど、あのハチノスの味がたまらない。(まぁ、グロさで言ったらセンマイがすごいよね……美味しいけど)

7月14日 水曜日
お隣のお店は良かったんだけどねぇ……みたいな。
ベーコンエッグ
デニッシュブレッドのトースト
アイスカフェオレ
沖縄産ミニマンゴー

国産マンゴーを、TAKANOとか千疋屋みたいな高級フルーツ店ではなくて地元の果物屋さんで普通に見かけるようになったのはほんの数年前からの事。ネットでは「地元にはミニマンゴーというのが売られてて、めっちゃ美味しい」なんて話を聞いて、実際九州や沖縄から通販ができたり、アンテナショップで買ったりすることができるようになったのはそのちょっと前あたりから。
 
……で、先日、ついに地元のごくごくフツーなスーパーで、「ミニマンゴー」のパックを見つけてしまったのだった。沖縄産で、1パックが580円。中は、鶏卵サイズのマンゴーが3個だったり、ピンポン玉サイズのが5個だったり、色々。この値段なら買いかしら?とい、鶏卵サイズ2個、ピンポン玉サイズ2個のパックを買ってきて剥いてみた。
 
とうとうこんな、ミニマンゴーまで普通に流通するようになっちゃったんだなぁ……と感慨深く思いながら、枇杷を食べるような感覚でマンゴーをもぐもぐ。
甘くて果汁たっぷり。

池袋サンシャイン60内 「OCEAN Casita Italian Seafood Grill」にて
 ビュッフェ&パスタ ランチ \1500
     前菜・サラダビュッフェ
     アボカドどんぶり
     デザートビュッフェ
     ドリンクバー

今日は一人、観劇で池袋までお出かけ。
 
先日も同様に一人で池袋に来て、サンシャイン60の上階で食べた昼御飯がなかなか良い感じだったから、「リニューアルして綺麗なフロアだし、他のお店も試してみようかなー」と、再び高速エレベーターに乗って59階のレストランフロアに。
 
店頭でメニューを見て、ここはどうかなと、「OCEAN Casita Italian Seafood Grill」というお店に入ってみることにした。前回入った「AuxAmis 59」の隣のお店だ。
 
ランチは、パスタ3種丼もの2種から1つを選んで、前菜とサラダ、デザート、ドリンクまでブッフェ形式。つまりメインの炭水化物メニュー1つの他は全てブッフェ。「鮭ごはんにアボカドと明太子をのせて醤油マヨネーズで」と紹介されていた「アボカドどんぶり」に興味が沸いて、これにしてみた。
 
会社の休み時間に入らないうちにとちょっと早めに入ったのだけれど、既にテーブルは半分弱が埋まっている感じ。ほどなくお客さんが続々とやってきて、ほぼ満席という盛況ぶりだった。サラダコーナーの前には5〜6人の行列ができるほど。
 
でも、その盛況ぶりに反して、そのブッフェコーナーの品揃えと味の方は「……あれぇ?」という印象だった。
 
冷前菜に、スモークサーモンとタコのカルパッチョ。そして葉野菜をはじめ、コーンやポテトサラダ、ミモザ、紫玉ねぎに細切り人参といったサラダ類とドレッシング。チキンの煮込みやラザニア、ポテトのオーブン焼きなんかもあったのだけれど、その他は「あー、これ、業務用のお店(=具体的には「肉のハナマサ」とか)でお馴染みのものだよね」という、出来合いのオムレツ、ロールキャベツ、ハンバーグ、"揚げるだけ"のコロッケや鶏の唐揚げ、などなど。
 
「これ……ファミリー向け巨大プール併設の、どーしよーもないバイキングレストランとかで見かけるような料理だよね……」
と思うとげんなりしてしまって、テラテラとしたソースが光るハンバーグなどはとても手を出す気持ちになれなかった。ラザニアやポテト、サラダ類をもらってきてポソポソ食べる。ポソポソ食べるのだけど、肝心のメインディッシュがやってこない。
 
厨房からフロアに渡されるカウンターはちょうどブッフェ台の隣だったので何かと良く目に入ったのだけれど、どうも「純粋に注文された順」ではなくて、ある程度まとまった量を一気に作っている様子。トマトパスタの注文分を、入店順関係なくまとめて8人分ほどえいやっと出してしまって、次はバジルのパスタの注文を……という感じ。どうも私のアボカド丼は不人気らしく、全然「私の順」が回ってこない感じに見えた。どころか、なんだか忘れられていたみたいで、
「もう前菜も要らない……」
とフォークを置いて本を読んで待っていた私に
「注文の品はお揃いですか?」
と伝票を置かれてしまいそうに。
周囲を見渡すと、私の4組後くらいに入ったお客さんのところ(奥から順に詰めて案内されていたから、入店順は見てすぐわかる)まですっかり料理が出回っているのだった。
 
「揃ってないです……丼をまだいただいていません……」
と告げると、「失礼しました」と伝票は下げられたものの、そこから更に10分ほど待っても料理が出てこなくて悲しくなってしまった。サラダなどをつついていたとはいえ、結局丼が出てきたのは入店してから30分も後の事。なんだかなー……。
 
で、出てきた丼も何だか謎な感じで、「鮭ごはんにアボカドと明太子をのせて醤油マヨネーズで」という説明文が過不足なくそのまんまな感じ。鮭とアボカドは似合うし、絶妙な感じで「おおこれは美味しい!」って感じのものが食べられるかも?とちょっと期待していたのだけれど、フツーに「鮭まぶし御飯にアボカド乗せました」という料理なのだった。
 
……で、デザートの方も、「冷たければもうちょっとは美味しいのに」と感じる、おもいっきり常温になってしまっているティラミスをはじめ、小さくカットされたチーズケーキ、チョコレートケーキ、パンナコッタ風のもの(パンナコッタにしてはやけに味が薄い……牛乳プリン?みたいな)、メロンやオレンジ、フルーツポンチなどなど。
 
なんというか、全体的に「まぁ、こんなもんでいっか?」的な匂いを感じる料理ばかりで、「なんでこれでお客さんたくさん入ってるんだろ?」と心底不思議に思ってしまった。前回入ったお隣のお店は、見かけはシンプル、種類も限られたものながらとても美味しいデザートが食べ放題だったりしたものだから(しかも、常温の台に出しておくのは最低限の量で、減った分はすぐに冷蔵庫から補充するという気遣い)、その温度差がものすごい。
 
ディナータイムのこのお店の評判は悪くないみたいだし、「お昼だし、まぁこんなものか?」って感じでやっちゃってるのかなぁ。ほんとに残念。
 
そして午後、気を取り直して観劇。
演劇集団キャラメルボックスの「また逢おうと竜馬は言った」を一人で見てきた。
 
この演目は今回再々々演、初演は1992年。この初演の少し前のタイミングからキャラメルボックスを見はじめたはずなのだけれど、あいにく初演は生で見ることはなかった。初演では、主役の冴えないツアーコンダクター岡本を(今やすっかり芸能人の)上川隆也が演じ、岡本が憧れるあまり"空想のオトモダチ状態"で登場する竜馬を劇団ショーマの川原和久が演じていた。
 
再演では冴えないツアコンだった上川隆也が今度は竜馬役になり……って、語ると熱くなるのでこのへんで。
つまるところ、私は再演、再々演を生で見ていて、再演の時の「上川隆也の坂本竜馬」のかっこよさに隨分シビれちゃったりして、色々と思い入れのある演目なのだった。話自体も「なんかずっと走ってる」みたいな感じのスピード感があるもので、笑い所もあちこちあってとても楽しい。私的には、キャラメルボックス史上五指に入る好きな演目だったりする(あとは「スケッチブック・ボイジャー」「サンタクロースが歌ってくれた」「キャンドルは燃えているか」「風を継ぐ者」「さよならノーチラス号」あたり……って五指から溢れてるし……)。
 
そんな今回の演目、坂本竜馬は出るし土方歳三も出るしチャンバラシーンもあるし、それなら息子も楽しかろうと7月下旬の日程で親子3人分チケットを取ってある。でも今回はダブルキャストだということで、家族で行かない方のバージョンも見たいなぁと、1人マチネにやってきたという次第。平日の劇場はけっこうロビーも空いてるわ嬉しいわとのんびり向かうと、
「2チームご覧の方への感謝企画を行っておりまーす」
と、ロビーの中程のブースで宣伝活動をしている役者が2人。役者も役者、今日は出ない側の岡本役・畑中智行と竜馬役・大内厚雄。
 
どうぞチラシ持ってってくださーいと手渡されたついでに、「再来週また見に来ますー(だからその景品は再来週貰う予定なんですー)」とちょっとおしゃべり。更についでに握手してもらってしまった。マチネいいな!平日のマチネいいな!(さらっと書きましたが相当喜んでいます、私)
 
かなり期待もしつつ見た今作だったけれど、期待に違わずたいそう楽しかった。
今日見たチームは岡本役・左東広之と竜馬役・岡田達也。若手の左東広之さんがどれだけ頑張れてるかなーというのが期待であり不安であり……という前印象だったのだけれど、とても上手だったし引き込まれた。この話は、出てくる男性がそれぞれ格好良いのがたまりません。悪役でさえ、なんか良い感じなんだな。
 
良いもの見た良いもの見た、それではダッシュで帰ってお仕事しなきゃ、と、池袋のデパ地下をちらっと見て、急ぎ帰宅。

ロメインレタスのサラダ
コロッケ・メンチカツ
バゲット
コーンスープ
ビール(シルクヱビス)

お肉屋さんに併設のコロッケ売り場で買ってきた、コロッケとメンチカツ。手でざくざくちぎったロメインレタスのサラダを添えて、御飯でなくトーストしたバゲットと。スープは紙パック入りのインスタントで、なんだか「土曜日のお昼御飯」みたいな感じの夕御飯になってしまった。
 
今日のお昼はお酒飲まなかったし!ということで、350ml缶のビールを1缶。
 
「そういえば、夏休みのワークショップの当選ハガキが来てたよー」
なんて話しながら、今日は息子と2人で夕御飯。
今年の夏休みもけっこう息子、充実したことになりそうだ。

7月15日 木曜日
松茸!松茸!松茸パスタ!!
ベーコン入りスクランブルエッグ
チーズパンのトースト
アイスカフェオレ

なんかこう、「バリッ」とした食感のパンが食べたいなぁ、と思って、ごろりと丸いフランスパン(ブール?で良いのかな?)のてっぺんにチーズを埋めたチーズパンを買ってきた。そこそこのサイズなので、それを1個オーブンでじくじく焼いて、4等分して1人1かけ。残った1かけはだんなと息子が半分こして平らげた。
 
本当はベーコン入りのオムレツを作ろうとしていたのだけれど、フライパンに油を馴染ませるのが足りなかったようで全然まとめられず、結果スクランブルエッグに。
 
息子は今日明日学校に行けばいよいよ夏休み。なんとなく浮かれて浮き足立っている感じの息子。

市川 「Mercato」にて
 おまかせランチ \2000
     大間の本マグロのサラダ仕立て
     国産松茸としらす、唐墨のスパゲティ
     マナガツオと帆立のグリル 夏野菜と
     パッションフルーツを添えたパンナコッタ
     カフェ
 ビール \500

今日は友人に頼んでいたブツを受け取りに、ちらっとお出かけ。だったら一緒にランチでも、ということで、美味しいと噂を聞いた「Mercato」というお店に友人と共に伺ってみた。
 
本八幡の駅近くにある小さなイタリアンレストランで、メインはカウンター席。奥の方にテーブル席が1つか2つかあるみたいだけれど、「10人も入るといっぱいいっぱい」な風のお店だった。給仕の方は1人もおらず、スキンヘッドのシェフが1人で切り盛りしているお店。カウンター席からはてきぱきと動くシェフの調理が全て見えた。
 
お昼は(夜も?)おまかせのコースのみ。肉は一切使わず、魚と野菜で構成されるメニューは、前菜・パスタ・メインディッシュ・小さなデザートとコーヒーという流れで2000円。とてもお値打ちで、しかも使われる食材にびっくりの内容だった。「こういうお店が近所にあったらなぁ(2週に一度、いや週に一度は通うのに!)」と思えるような幸せなお店だった。
 
大間のマグロのサラダ。ああ……オオマさん……♪ 前菜は、大間の本マグロのサラダ仕立て。
 
惜しみなく大ぶりの切り身がいくつも盛られたマグロは、なんとトロまで入っている。
 
葉野菜たっぷりとプチトマト、胡麻と葱が散らされて、玉ねぎのドレッシング。
 
で、パスタはなんと国産の松茸入り。
「山をね、買っちゃったんです」
とシェフ。
 
今年は天気悪いからいまいち採れないんだけどねぇ、去年なんかはごっそり採れたんだよ。長く通して見ると、山買っちゃった方がお得だから……と、とんでもない事を話しながらしらす入りのオイルベースのパスタに松茸添えて、上からざかざかボッタルガ(=唐墨)をふりかけている。
 
シコシコキュッキュとした歯触りの松茸は、確かにあの特有のい〜い香りが漂っていた。梅雨も明けていないこの時期に松茸だなんて、ちょっと不思議な感じ。シェフ曰く、むしろ9〜10月のきのこの季節の頃は、外国産の松茸の方が幅を利かせるシーズンなのだとか。
 
フクフクとしたマナガツオとホタテのグリル メインディッシュは、野菜盛りだくさんの魚介のグリル。
 
マナガツオの厚めの切り身2つとふっくら巨大な帆立が良い具合にソテーされている。
 
大きなオクラにズッキーニにパプリカに……と夏野菜をたっぷり添えて、魚の下には果肉の形を残したピュレ状のトマト。
 
どれもこれもちゃんとしっかり美味しくてしかも2000円。
食後のコーヒーと共に、ミニココットに盛られたパンナコッタ。上には甘いパッションフルーツの果肉も添えられていて、昨日のがっかりランチとはうって変わってたいそう幸せなお昼御飯だったのだった。もう、あちこちに「愛」が溢れている。食材への愛だったり料理そのものへの愛だったり、お客さんへの愛だったり。自家製の焼きたてのパンもふわっふわで味もあって美味しかった(お代わりしちゃった……)。
 
いいなーいいなー、また来なくちゃ、いつかディナータイムにも!と決意して、今日は息子が早帰りの予定だったので急ぎ帰宅した。

カプレーゼ
シーザーサラダ
茄子とズッキーニのマリネ
豚バラの焼味風、皮パリパリグリル
コーンスープ(インスタント)
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

お昼もイタリアンだったのだけれど、なおまだイタリアンな気分。
 
熟れ熟れの自家栽培茄子を収穫したところだし、冷蔵庫にはズッキーニも入っているし、トマトとモッツァレラチーズもある。メインのおかず用には豚バラ肉のブロック。だんなも今日は帰ってこられるということだったので、ひとつ色々作ろうかな、と、茄子とズッキーニのマリネ作りから。
 
バットにバルサミコ酢とE.V.オリーブ油を1:2の分量で合わせておき、塩をふっておろしにんにくを少々混ぜておく。焼き網で薄切りにした茄子とズッキーニを次々焼いていき、マリネ液にざっと漬けたらできあがり。焼き網でちまちまと野菜を焼いていくのが地味に大変だった。
 
並行して、プチトマトは2つに割って、塩とE.V.オリーブ油とおろしにんにくで和えておく。ベランダからちぎってきたバジルを加えて、トマトと同サイズにちぎったモッツァレラチーズを加えて和えればカプレーゼ。
 
ロメインレタスにはベーコンビッツとおろしたパルミジャーノ・レッジャーノをトッピングして、バターを塗ってオーブンでこんがりめに焼いたバゲットを一口大に切ってトッピングした。ドレッシングは手抜きして牛角のシーザーサラダドレッシング(←そう高くない割に馴染みやすい味だからけっこう気に入っている……)。
 
あとは肉だなー、と、茹でた豚バラ肉を、オリーブ油敷いて熱したスキレットに皮側を下にして入れた。
豚バラ肉は、あらかじめ昼頃から粗塩をたっぷり揉み込んでおいて(本当は一晩くらい置きたかった)、塩を落とさずに30分ほどかけて茹でておいたもの。皮側の脂のとこだけカリッと焼きたいのよね、と、脂側をスキレットの鉄板に押しつけるべく、肉の上にアルミホイルをかぶせ、その上から重い鍋(鋳鉄のサービング・ポット)を乗せる。時折体重かけるように鍋を肉に押しつけてジュウジュウやっているうちに、素敵な焼き色がついた。脂もかなり溶け出てきていて、ちょっとはヘルシーな感じになった気分?(気分だけ……)
 
目指すは焼味屋さんの「皮つき豚バラの炙り」風だったのだけれど、思いのほか良い感じに焼き上がった。野菜がおおむねイタリアン寄りだし、この豚バラにジェノベーゼペースト添えたりしてもお似合いだろうなと思いつつ、カプレーゼにバジルをたんまり混ぜたのでバジルは抜きで、シンプルに塩味のみ。5mm厚さくらいにざくざく刻んで皿に盛りつけた。
 
昼も美味しかったけど、夜も良い感じに用意できたぞ!と、なんだか今日は充実感溢れた食事の一日。

7月16日 金曜日
あまりの暑さに、冷やし中華
「アンデルセン」の
 マンゴー&ヨーグルト
アイスカフェオレ

今日はうっかり朝寝坊。目覚まし時計をかけずに寝てしまったようで、気が付くと7時になろうとしているところだった。いつもは6時半に起きているのに、これは大変。
 
「大変大変!7時だよ!」
と家族を起こして、幸いにも「出してただ食べるだけ」だった今朝の献立。せっかく美味しそうなマンゴーが冷えているのに、剥く余裕もなかった。
 
でも、朝用にと用意したパンがまさにマンゴー味。「マンゴー&ヨーグルト」というアンデルセンの夏向け商品で、「ふるふるとした自家製ゼリーをかけた涼やかなスイーツです。アルフォンソマンゴーの濃厚な甘みにさわやかなヨーグルトクリームがマッチしています。」とサイトの紹介文にあった。クリームパンのようなもののつもりで買ってきたけど「スイーツ」だったのであるらしい。
 
でもそれほどに甘ったるいということもなく、ヨーグルトの酸味がなかなか心地よいパンだった。デニッシュ生地じゃなく普通のパン生地なので油っこくもないし。

稲毛 「旨麺」にて
 きざみ叉焼 \150
 蒸しどり冷し中華 \850
 生ビール \500

今日はなんだか一日中掃除や片づけをしていた感があった。旅行を控えて、猫の世話に来てくれるキャットシッターさんと打ち合わせしたり、ぼちぼち旅行の準備を始めてみたり。
 
本当は、食べてしまわなければいけない野菜類もあったりしたのだけれど、カラッと晴天の今日一日はうんざりするほどの気温の高さ。クーラーはずっと「風の強さ:強」の「25℃設定」のまま、なのに室温は28℃を下回らないという状況下で火を使う料理をする気にもなれなくて、
「……食べに行こう、父ちゃんも今日は帰りが遅いって言うし……」
と、習い事帰りの息子と待ち合わせて、地元駅前のラーメン屋さんに寄ってきた。
 
旨麺(ういめん)」は、もうずいぶん前からあるラーメン屋さん。やたらとラーメン屋さんの数が多く、入れ替わりも激しいこの界隈では、地に足をつけているお店の一つ。強烈な個性があるという風でもないのだけれど、さらっといただける豚骨ベースラーメンはじめ、担々麺や排骨麺など、それぞれこだわりを感じる味。醤油味も塩味もあるけれど、「節操なくいろんな味を用意してます」という感じじゃない。
 
ずいぶん久しぶりに訪れたけれど店の雰囲気は変わってなくて、まずはビールを飲み飲み「きざみ叉焼」。
 
皿に盛られた6割は葱です、という感じのこの小皿、叉焼と刻み葱を叉焼のたれで和えて、これでもかと黒胡椒をかけたもの。
 
こうしてビールのつまみにしても良し、好みでラーメンに乗せても良し、という小皿で、150円という価格が嬉しい。
 
ここの冷やし中華は一種類、胡麻だれの「蒸しどり冷し中華」のみ。麺の上には麺が見えないほどたっぷりの葉野菜(レタス、リーフレタス、水菜など)、刻みキュウリとトマト、こってり濃厚な胡麻だれで和えた蒸し鶏、そして何故か「玄米フレーク」。
 
「……コーンフレーク?」
と首を傾げて、ああ、揚げたワンタンの皮の代わりかぁ、と思い至った。確かこのお店の冷やし中華、以前食べた時には揚げワンタンの皮がトッピングされていたような気がする。
 
確かに代用するけども、私もつい先日中華風お刺身サラダでコーンフレーク使ったけども……と苦笑いしながらツルツル。
 
蒸し鶏はあまりフクフクした食感ではなかったのがちょっと物足りなかったものの、野菜をたっぷり食べられたし、具と麺とたれの量や塩気のバランスなどは悪くなかったので、最後まで美味しく完食。息子は顔中に汗かきながら、「でも、醤油ラーメンが好きなんだもん!」と、この暑さの中(お店は冷房効いていたけども!)アッツアツの醤油ラーメンを堪能していた。
 
夕食の支度をしなかった甲斐あって(?)、帰宅した我が家はなかなかの涼しさで、楽天地。
でも、来週に入ったら最高気温が35℃とかいう日も来るらしい。今の段階で音を上げていたら梅雨明けの暑さには太刀打ちできなくなっちゃうから、クーラーに頼るのも自重しなきゃなと、思うだけは思ったり……。

7月17日 土曜日
まぐろ♪まぐろ♪まぐろの赤身♪
「華正樓」の肉まん
アイス烏龍茶

「横浜中華街の肉まんって、巨大なものが多いよなぁ……」
と思いつつ、我が家の18cmサイズの蒸籠では頭がつっかえてしまうサイズの「華正樓」の肉まんをしゅうしゅう蒸かしての朝御飯、今日は連休1日目。息子にとっては夏休み1日目。
 
551蓬莱のサイズに慣れてしまうと、この巨大なサイズは「おやつ」でなく「食事」だとしてもなかなかのボリュームで、でもここのお店のは皮もちゃんと美味しいから最後まで飽きずにいただけるのよね、と思いながら平らげた。
 
筍がシャキシャキとした食感で存在感があり、醤油味がベースの肉あんはねっちりもっちりと重量がある。息子は囓る端からその肉あんがコロリと飛び出てきてしまい、「ハンバーグ出てきた〜♪」とか言いながらフォークでそれをつついて、なんだか別の料理(ハンバーグと花巻、みたいな……)になってしまっていた。

白金台のお祭りで
 焼きそば \150
 フランクフルト \150
 かき氷(苺練乳) \120
 缶ビール \200

今日はお出かけ!
リアル脱出ゲーム」のイベントの一環、「リアルナゾトキゲーム」に挑戦するべく、目黒にある「東京都庭園美術館」を目指した。
 
名前のとおり、これは「脱出」を目指すものではなくて、フィールド散策して「とあるもの」(今回は「幻の名画」)を見つけだす、というもの。歩くのはほとんど屋外、今日は関東の梅雨明け宣言が出された日で、気温は千代田区で32度を超えたらしい。雲一つない晴天の下、日焼け止めを塗って歩いていたのにこんがり焼けてしまった。
 
最初の目的地であるところの庭園美術館に向かう途中、隣接した公園ではお祭りを開催中。地元の自治会の、という風でもない、もっと大きな規模の「区民祭り」みたいなものだったようで、小さなステージでは民謡やフラダンスのショーが次々行われていた。植木市をやってるみたい、と、ちらっと覗いてみたら、無料のポップコーンや冷たい麦茶が振る舞われていて、更に奥では焼きそばやフランクフルト、ジュースなどの販売が。
 
これは良いねと、ナゾトキ途中にこちらに寄って、簡単にお昼御飯にした。焼きそばは150円、フランクフルトも150円、ラムネは100円ビールは200円、かき氷は100円(練乳がけで20円増し)という良心価格。日陰のベンチに座って、のどかな民謡をBGMにしながらお祭り気分を楽しんだ。
 
で、「ナゾトキ」の方は、脱出よりも簡単だわと最初は思っていたのになかなか良い感じの難易度で、考えさせられるところも多々。家族で知恵を出し合った以外はノーヒントで無事クリアして「幻の名画」を拝むことができたのだった。
ネタバレ解禁はイベント期間終了後の7/26以降とのことなので、詳しくかけないけどこのへんで。

蔵王クリーミースプレッド(バニラ) with リッツ
卵豆腐
焼き空豆
茄子とズッキーニのマリネ
京菜のおひたし
「魚久」の鰆、ゲソの粕漬け
鮪ぶつ・蛸ぶつ
ねぎとろ
大根の味噌汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)
焼酎ロック(森伊蔵)

お昼にビール飲んでかき氷まで食べて、散策中も500mlのペットボトル抱えていたというのに、喉がカラカラ汗でドロドロという惨状で帰宅。「とにかく風呂だ……」「んで、クーラー効いた部屋でビールだ……」と、乗り換え駅の錦糸町にある「魚寅」という魚屋さんで、マグロとタコを買って帰ってきた。
 
このお店の名物が「鮪ぶつ」と「蛸ぶつ」で、それぞれ100g単位で売ってくれる。なかなか無造作な感じに、無造作に切られたマグロとタコをざらざらーっと量り売りしてくれるのだけれど、これがなかなか安いし美味しい。
 
息子のリクエストでねぎとろも買ってきて(残念ながら混ぜものの無い、このお店のものじゃなくて、余所からの仕入れのサラダ油入りのものだったけど)、刻んだ万能葱をたんまりと乗せる。半端に残っていた京菜はおひたしに、冷蔵庫に残っていた茄子とズッキーニのマリネも出して、あとはスーパーで「焼き空豆」も買ってきた。
 
調理したものといえば味噌汁とおひたしくらいのものだったけれど、ありものを並べたら海鮮居酒屋のような品揃えに。
 
お風呂も済ませてさっぱりして、クーラーごんごんかけて、テレビではヤクルトvs阪神戦。ビール飲みながらあれこれつまんで、「ビールなくなっちゃったねー」と今度は焼酎持ってきて、なんともだらだらした「夏の夕御飯」を堪能した。
 
計算違いだったのは、焼酎を注いだグラスが、ビール用のコップ(そう大ぶりというわけじゃないけども)を洗ったものだったこと。氷をしこたま詰めたとはいえ、けっこうな分量注げてしまって、1/3量ほど残っていた750ml瓶の森伊蔵が空になってしまったのだった。
 
鮪ぶつも蛸ぶつも、ものすごく無造作に刻まれているし、マグロは買うタイミングによってはまだ半分凍っていてシャーベット状だったりして、扱いが悪いとドリップが出まくったり(=風味が落ちたり)するけれど、「マグロの赤身をぱくぱく食べる」快感が味わえるのはなんとも幸せ。今日のナゾトキゲームの検討をたたえ合いつつ、めでたく阪神も勝利して、すっかり良い気分になった。……9時半、爆睡。

7月18日 日曜日
だんなの炒飯はいつもウマウマなのでした。
「神戸屋キッチン」の
 ミートパイ
 トースト(神戸屋スペシャルの)
アイスカフェオレ

昨日、錦糸町をぷらぷらしながら「明日の朝御飯はどうすべかー?」と、だんなと相談。そういえば錦糸町には「神戸屋」があったじゃない!とお買い物してきた。
私とだんなはミートパイ、息子はアップルパイ、せっかくだから「神戸屋スペシャル」のトーストもちょっと食べたいねと食パンも購入。今日も朝からけっこうな暑さだったけれど、きっちりオーブンでミートパイを温めてからいただいた。
 
神戸屋のミートパイは、「ミートソースパイ」という感じ。四角いパイはうっとりするほどサクサクで、フィリングはちょっと甘さを感じるトマト風味。ポロポロとした挽き肉&ゆで卵という組み合わせのユーハイムのものもたいそう好きだけれど、神戸屋のミートパイもすごく美味しいなと思う。
 
で、トーストもちょこっと。卵と生クリーム入りのリッチなパンは、そのまま囓っても美味しいしトーストしても美味しい。

だんな特製 金陵叉焼入り炒飯&葱スープ
アイス烏龍茶

明日から5泊6日で香港旅行。
 
海外旅行は久しぶり、と、朝から「服、どれ持っていくの?」「水着、水着は?ゴーグルも!」と、準備に追われる一日。せっかくだからアクセサリーも色々持って行こう♪と、あれこれ用意はしてみたけれど、香港の暑さは昨日今日の東京とほとんど変わらない感じ(滞在中は連日最高気温32度の予報)。そんな暑さの中じゃあネックレスじゃらじゃらなんて鬱陶しくてつけてられないだろうなぁ……とも思う。
 
スーツケースにあれこれ詰めるのは私の役目。パッキングが大好きでむしろ「やらせてください」という感じな私が荷物と格闘している間に、だんながお昼御飯を作ってくれた。先週末に「金陵」で買ってきたチャーシューの残りを使っての炒飯。醤油味のスープも添えてくれた。
 
自家製の煮豚を使って作る(もとい、だんなが作ってくれる)炒飯も相当に美味しいけれど、それがとても美味しいチャーシューを使ってのものとなると、味もまた格別。チャーシューの他はシンプルに葱と卵、そして天津冬菜(白菜の漬物)。
 
いっぱい作ったよー、という炒飯は本当にけっこうな分量で、とても満足。午後を動く活力が沸いてきました……と、午後も荷造り。りゃんりゃんがずっと後追いして「いかないでーいかないでー」とばかりに、お洒落着に突進してみたり、化粧ポーチに顔突っ込んでみたり、スーツケースの中に伸びてみたり、やりたい放題。1泊2泊のお出かけでも帰宅後はベタベタの甘えん坊になるから、5泊はちょっと長いかなぁ……と後ろ髪引かれつつ、でも準備。

千葉そごう内 「牛兵衛 草庵」にて
 韓国焼海苔 \300
 チョレキサラダ \750
 ネギチヂミ \850
 サンチュ \580
 タン塩 \1380
 山形牛 一頭六種盛り合わせ \6500
 石焼きビビンバ \1480
 冷麺 \1050
 杏仁豆腐 \420
 パンナコッタ \450
 生ビールとかマッコリとか
を、4人でもぐもぐ。

今回の旅行は私の母も同行する。明日の便は早いので、今日のうちに上京してきた母と夕方千葉駅で待ち合わせ。一緒に夕御飯をということになった。
……で、「新幹線乗ったよ」というメールが届いたのだけど……
「会った時びっくりしないように!!私…金髪だからね」
って、何ですかお母様ー!!
 
「金髪……だってよ」
「え?お義母さん金髪なの?」
「おばあちゃんどうしちゃったの?」
1通のメールで家族騒然。ともあれその真相も確かめないと、と、待ち合わせ場所に向かった。
 
幸いにも母の髪は「ド金髪」というわけではなくて、普通に許容範囲の赤茶色。「別に」の沢尻エリカ様並の金髪を予想していたから拍子抜けというか、安心したというか。
 
当初は「お寿司にでも行く?」という話だったけれど、「肉っぽいものにする?」と、千葉そごうの上階へ。
「洋食屋さんは?ハンバーグとか」
「そういう感じじゃないわねぇ」
「ここ、ステーキセットとかもあるよ」
「もっとさっぱりしたお肉料理が良いわねぇ……」
と、あちこちうろうろ。
 
「柿安」で冷しゃぶ御膳があったからそれも良いねと他のお店も見て歩き、「牛兵衛 草庵」という焼肉屋さんの前で「ここも良いわねぇ」と皆で足を止めた。契約牧場から山形牛を一頭買いしているお店なのだとか。デパート内のお店の中では高級感溢れた店構えで、半端な時間に入店するもけっこうな混雑。焼肉は全然「さっぱりしたお肉料理」と違うよねぇ?と苦笑いしながら、でも結局焼肉!とここに入ることにした。店頭では「ご予約のお客様ですか?」と声をかけられ、やはりなかなかの混雑のよう。
 
千葉そごう以外にも船橋や大宮、渋谷あたりのデパートや池袋などでも展開しているお店らしい。
 
母のリクエストでチヂミやサラダも注文しつつ、牛タン食べたり豪華盛り合わせ食べたり。「一頭買いだから実現した究極の盛り合わせ」と紹介されていた、山形牛六種盛り合わせの3人前セットはサーロイン・ミスジ・イチボ・中落ちカルビ・肩バラ・内モモがそれぞれ3切れずつ盛り合わされたものだった。部位毎に違った霜降りの加減がわかって、実に綺麗なお肉。
 
脂の少なめな内モモからねと炙ってみれば、モモでさえとろけるような舌触りで、サイコロ状に切られた中落ちカルビ、たっぷり厚めのサーロインあたりになると、肉汁も旨味も濃厚な脂も全てが滴ってきますという感じのジューシーさ。こちらにつけてお召し上がりくださいと出されたポン酢もさっぱりとよく似合っていた。
 
全体的に値段もお高めだったけれど、石焼きビビンバや冷麺も上品めな、外さない味、という感じ。ゆで卵やキムチなどの冷麺の具が別盛りになっていて「スープ&麺」の状態で冷麺が出てきたのがちょっと面白かった。
 
飲む端から蒸発する勢いで生ビール中ジョッキを2杯空けたあと、だんなと2人でマッコリ(500mlくらいが片口に入ってやってきた)も。母は「どぶろくみたいなもんなんでしょ、美味しくないんでしょ?」と言いながら味見して「やっぱり好きな味じゃないわ」とつれない感想を口にしていたけど、私はこの「甘くなくて、お酒になったヤクルト」みたいな感じ(ちょっと違うけど)のマッコリが大好き。このお店で出してくれたのはさほど酸味が強くなく、マイルドで飲みやすいものだったこともあって、杯がくいくい進んでしまった。
 
さて、明日は早起きなんだけど、ちゃんと起きられるかしら。猫と植木の存亡はお出かけ前の私の世話にかかってるから、ちゃんとしなければ。