食欲魔人日記 10年9月 第3週
9月13日 月曜日
きのこだな!きのこだろ!ということで
「Boulangerie Patisserie BRASSERIE VIRON」のビション・リヨネ
アイスカフェオレ

昨日、渋谷でBunkamuraに向かいながら「そういえば美味しいパン屋さんがあったよなー」と、ふらふらと「Boulangerie Patisserie BRASSERIE VIRON」に寄り道してきた。
 
上階にカフェがあるこのパン屋さん、ちょうどおやつ時ということもあってか入店を待つお客さんが店の入り口に列を作っている。パン売り場の方もなかなかの混雑。
 
フランスパンを使ったサンド類がいかにも美味しそうなのだけれど、猛暑の中持ち歩くのがちょっと怖かったので、無難なところをと、レモンクリームをパイでくるんだ「ビション・リヨネ」と、フォカッチャを買ってきた。フランスパン生地も、そしてパイ類も、「がしっわしっ」とした、なんというか力強い生地のお店だ。歯が鍛えられます、みたいな。
 
ビション・リヨネも、買って一晩置いた後だというのに、サクサクさは一向に衰えず、バリバリとした層がとても歯触り良く心地よかった。表面にちょっと苦めの蜜のコーティングがしてあって、息子がぺろりと舐めて「……なんか、苦いよ?」と困惑顔。「ミルクフランス」のようなわかりやすい甘さのパンではないから、息子にしてみれば「アンデルセンの方がずっと美味しい」という感じなんだろうな。私は久しぶりのVIRONのパンを口にできてとても満足。

とうもろこしとさつま芋の冷たいスープ
ミックスリーフのサラダ
きのこと鶏肉のクリームソースペンネ
アイスプーアル茶

今週はだんなもいないしと、野菜セットの宅配はお休みにしてある。どのくらい出かけるかもわかっていなかったので、注文したのは買い置きが切れていたじゃがいもと、卵だけ。
でも冷蔵庫の中にはほとんど食材がないしと、スーパーにお買い物に行ってきた  
お手頃価格の立派なしいたけを見つけて、「きのこいいなーきのこ食べたい」と、俄然きのこ熱が盛り上がり、エリンギに舞茸、ぶなしめじと、あれこれカートに入れてみた。ちょうど生クリームを買ったところだったので、「クリームソースのパスタだな」と、肉っ気は鶏肉で。
 
ペンネと一緒に一口大に切った鶏肉を茹で、隣のフライパンではオリーブ油に少量刻みにんにくを入れてきのこを炒める。生クリーム注いで少々煮詰め、あとはゆで上げたペンネと鶏肉を絡めてできあがり。ミックスリーフに薄切り玉ねぎとプチトマトを散らしたサラダも用意した。
 
スープは冷凍の「Soup Stock Tokyo」のもの。
毎週野菜が届いている「三越くらしの御用達便」の三越側のカタログに時々このスープ屋さんの冷凍スープが掲載されていて、「一人の昼御飯とかに良いかなー」と気が向いた時にちょこちょこ買っている。お店で食べるのと大差ない味の具沢山のスープが手軽に食べられるのでなかなか重宝。夏用にと買っておいた「とうもろこしとさつま芋の冷たいスープ」がちょうど2袋あったので、それを解凍して出した。
 
息子好みのクリームソースパスタに息子好みの甘いスープ。こっちもそっちも美味しいと喜ぶ息子を見て、「これで明日の献立が焼きサンマときのこ炒めだったりしたら嘆かれるだろうなぁ」と思いつつ、でもお母さんはサンマの塩焼きがそろそろ恋しかったりするのだった。

9月14日 火曜日
期せずして豪華になった夕飯、三色丼。
「Boulangerie Patisserie BRASSERIE VIRON」の
 ジャガイモとモッツァレラチーズのフォカッチャ
ヨーグルトwith自家製プルーンコンポート
アイスカフェオレ

昨日から、これまでの平日以上に早起きを強いられている私。体育祭だか陸上大会だか、10月末に開催される市の行事のために息子は朝練があるのだそう。
6時に起きないといけなくて、日付が変わってから寝るようでは私としてはちょっと寝不足。これが1ヶ月続くことになるのは……つらいなぁ。大会に参加するのは6年生だから私立受験をする子も少なくないだろうし(うちはしないけど)、この時期にこういう形で寝不足を強いられるのは嫌がるご家庭もありそうだなと邪推してみたり。
 
今日の朝御飯は昨日に続いて「Boulangerie Patisserie BRASSERIE VIRON」のパンを。今日はフォカッチャ、ジャガイモとモッツァレラチーズ入り。チーズが柔らかになるくらいオーブンで温めて、その間にヨーグルトに自家製プルーンコンポートを散らしたものを用意した。
 
ねっちりとした旨味のあるパンは、中央あたりにモッツァレラの塊がごろりと入っていてリッチな口当たり。ここのパンは値段もそれなりにするけれど、やっぱり美味しいなと思う。ふかほか柔らかという方向ではないけれど、ねっちりどっしり、噛めば噛んだだけ充実感が味わえるパン。渋谷の東急本店あたりまで赴く機会はそう度々ではない(渋谷自体滅多に行かない……)から、余計に「滅多に食べられない」感が。

ほうれん草のおひたし
冷や奴
三色丼(ホンマグロ中トロ・自家製イクラ・生しらす)
きのこ汁
ビールカクテル(Schöfferhofer GRAPEFRUIT)

だんな不在の1週間、とことん自堕落に「ひきこもり」を満喫しようと思いつつ、なかなかそうもいかなくて今日もお出かけ。今日は船橋に用事を済ませに行きがてら、帰りに船橋東武デパートで食材買って帰ってきた。
 
美味しそうなサンマがあったら買いたいなと思っていたのだけれど、思っていた以上の高値にサンマは断念。でも、ホンマグロのけっこうなサイズの中トロのサクが1つ2000円、それとすごく立派な生すじこが1パック1200円。高くてもサンマを買った方が安上がりではあるのだけれど、
「うう……どっちも安い……どっちも美味しそう……」
と、我慢できずに買ってきてしまった。
 
「すじこはほぐしてからお渡ししますからねぇ!」
なんて嬉しいサービスをしてくれていて、選んだすじこを目の前で丁寧にほぐしてから改めてパック詰めにしてくれた。これは家に帰ってからもう一度塩水で洗って、それから醤油だれに漬ける。
 
それと、生しらすもあったのでこれも思わず購入。
炊いた御飯に中トロ盛って、ほどよく漬かったイクラも盛って、そして私の分には生しらすも盛って(息子は生しらすは嫌だそうで、イクラ増量)、豪華3色丼。
 
昨日食べた残りのきのこは「きのこ汁」(鰹だしに醤油と味醂と塩で調味)にして、デパ地下で一緒に買ってきた三之助豆腐は冷ややっこ、あとは青菜のおひたし。
 
中トロはちょっとばかりスジもあったけれど、ねっとりと脂の乗ったとろけるような口当たりと濃厚な旨味はさすがの風格。
「あらやだ、中トロやっぱり美味しいね。買って良かった」
私はとにかく中トロにうっとりしていたのだけれど、息子は「またイクラ作ってくれた〜♪」と、そちらの方に喜びを感じている様子。
 
生すじこはとても良い質のものだったし、魚介以外も、「和牛薄切り300g880円」なんてのがあったりと、素敵なお買い得品があれこれあった船橋東武。駅を挟んで西武デパートがあったりすぐ近くに大型スーパーもあったりで熾烈な競争の結果なのかなと思った。稲毛よりはずっと都心寄りだし、船橋に住むのも便利なのだろうなぁ。
 
魚介の丼にさっぱりした飲み物をということで、お供のビールは「Schöfferhofer GRAPEFRUIT」を。チューハイ系よりも炭酸がきつくないのがまた素敵。グレープフルーツ味が濃厚で、でもほのかに「ビール」でもあり、これはほんとに美味しい。

9月15日 水曜日
美味しいトマトジュースを使ってミートボール。
「木村屋」のカレーパン
梨(幸水)
牛乳

船橋東武デパートの中には「木村屋」が入っていて、「そうか、ここまでくれば木村屋のあんぱんが買えるのね……」と思いながら昨日お買い物してきた。
千葉のデパートにも入っていないから、もっぱら銀座に行くついでに買ってばかりだ。
 
今日の朝御飯は、カレーパン。若干小ぶりなサイズで、粗めのパン粉がまぶされてこんがり揚がったカレーパンは「これぞ定番」と言えるような、安心して食べられる風なもの。小さく角切りになったじゃがいもなどもごろごろ入っていて、なかなか具沢山だった。アツアツのカレーがこぼれそうになるのをハフハフ言いながら食べる。
 
食後に梨を剥いたのだけれど、いつもは6等分にして3人で2切れずつ食べるところ、今日は6等分を2人で3切れずつ。
「今日のも甘いね」
「これも当たりだったね」
と、慌ただしく梨を口に放り込んだ息子はそのまま慌ただしく登校していった。
 
はぁー、まだ7時にもなってないよーと思いながら、ベランダの鉢の世話したり、あれこれ洗濯してみたり。

ミックスリーフのサラダ
ミートボールのトマトソース煮 ブロッコリー添え
羽釜御飯
麦茶

だんなは出張先の国でミートボールとか食べているらしい。ミートボールいいなぁと思い、挽き肉を買ってきた。合い挽きでも良かったのだけれど、豚挽きが大変にお買い得価格になっていたので豚肉100%で。
 
「夕飯なに?」
学校から帰ってきた息子、帰宅早々、そんな質問を。
 
「挽き肉買ってきたからミートボー」
「ミートソース?」
「いやいや豚挽きだしミートボー」
「ミートソース?」
「ミートソースは普通牛ひきじゃな」
「ミートソース?」
 
私の言葉を最後まで聞かずに「ミートソース?」を繰り返す息子。
「だーかーらー!ミートソースは牛ひき肉だから!買ってきたの豚ひき肉だから!今日はー!ミートボール〜!」
と、手足振り回しながら宣言したら「ちぇ〜」とか言いながら引き下がっていった。そんなにミートソース食べたかったんかい、息子。
 
で、そのミートボールはトマトジュース煮込みで。
 
北海道の余市(よいち)はトマトの名産地なのであるらしい。余市産トマトの加工品、トマトジュースなどなど色々な種類販売しているそうで、
「でね、そっちに住む親戚がトマトジュースを毎年送ってきてくれるんだけど、」
ミニトマトを使ったジュースでなんだけど、でも私あんまりトマトジュース好きじゃなくて困ってるの……と、母。
 
そのまま飲むのは私もあんまり得意じゃないけど、料理に使えばいいじゃん、いくらでも使い道あるよ?と伝えてもいまいちピンと来ないらしい。じゃあ、持てあますようなら私にちょうだい、美味しいトマトジュースなら飲んでみたい、とおねだりして、送ってもらった。巨大なガラス瓶が4本我が家にやってきた。
 
まだまだ残暑厳しいからガスパチョかなぁと、とりあえず1本冷蔵庫に入れておいたのだけれど、今日はこの季節に相応しい涼しさ。トマトソースのミートボールも悪くないよね?と、トマトジュースを使ってみることにした。
 
豚ひきに刻み玉ねぎと卵と塩、ナツメグを入れてこねこね。丸めて焼きつけ、こんがり焼けたところにトマトジュースを注いで煮詰めていった。味付けは適当に塩と顆粒鶏ガラスープ、あとは少々のウスターソース。鍋に注ぐついでにちらっとそのままトマトジュースを飲んでみたら、甘く熟れた美味しいトマトをそのまま絞ったような、自然な甘さと適度な酸味のあるちゃんと美味しいものだった。濃厚で、ジューススタンドで飲むフレッシュジュースのようなトロトロ感。
 
トマトジュースはビールと合わせれば「レッドアイ」というカクテルになり、ウォッカと合わせれば「ブラッディ・マリー」というカクテルになる。セロリやタバスコ、ウスターソースを加えたりもするブラッディ・マリー、美味しいトマトジュースを使ったらきっとすごく美味しくできるのだろう。これも試してみたいなと思いつつ、弱めの中火で煮込んでいくミートボールの鍋の様子を見ながらサラダと御飯の準備も整えた。
 
できあがり間近にミートボールの上からピザ用チーズをパパッとかけて蓋をし、チーズが溶けたところで盛りつける。彩りに茹でたブロッコリー添えて、
「……うん、まぁ、とーちゃんが出張先で食べているのとは違う感じだとは思うけど……」
「チーズかかってる!」
「うん、チーズかけてみた」
と、息子と2人で「いただきます」。
 
一口食べて息子が、「これ、最後に御飯入れて食べても美味しいよね?」とか言い出して、ミートボールとブロッコリーを平らげた後に、一口も食べずに残していた御飯をトマトソースにぶっこんで食べ始めた。トマトリゾットみたいな感じ?チーズも入ってるし確かに似合わなくもないかも……と私も真似してみたら、これが案外美味しかった。
 
挽き肉料理って、なんとなく幸せな気分になる。

9月16日 木曜日
今日はろくな写真が撮れなくて、ピンチヒッターかすみさん
「木村屋」のパニーニ(ハム&チーズ)
ヨーグルトwithプルーンの自家製コンポート
アイスカフェオレ

「早起きして起き抜けに"卵かけ御飯"でもないかなぁってこんな感じにしてるんだけど……」
もしかして"御飯と味噌汁"の朝御飯でも全然良かったりする?
と、今日も息子と2人、朝6時過ぎの早めの朝御飯。
 
「ん〜……まぁ、大丈夫だよ、卵かけ御飯でも食べられる」
てか食べたい、と息子が言うので、では御飯の朝食もそのうちに用意するね、なんて話しながら今日の朝御飯は「木村屋」のパニーニサンド。中にはハムとチーズが挟まっていて、ぺたりと平たく押しつぶされた形は「靴の中敷き」のようでちょっとユーモラス。チーズが溶けるくらいまで温めてから食卓に出した。
 
「木村屋」のパンは、あんぱん以外も親しみやすい味がしてとても好き。もっとあちらこちらにショップがあれば嬉しいのに……と思いながら香ばしく焼けたパンをもぐもぐ。お供に自家製プルーンコンポートを乗せたヨーグルト。

たたききゅうりの梅和え
豚肉焼売
きのこ汁
羽釜御飯
ザーサイ
麦茶

今日の日中は都心で仕事の打ち合わせ。午後イチの予定だったので、都心に出るついでに美味しい昼御飯でも……と画策していたのに、午前中に入った急ぎの仕事に忙殺されて打ち合わせ先に直行しなければいけないことに。帰宅も思ったより遅くなってしまい、乗換駅の駅ビルで夕飯用の焼売だけ買ってささっと帰宅した。
 
特別出店していたワゴン売りのその焼売屋さん、横浜中華街のお店だとかで(店名失念)巨大な「豚肉焼売」が10個1200円。海老とか蟹とか入っていない焼売、息子が大好物なんですよと1パック買ってみたら、「これオマケにね、ちょびっとだけどね」と、焼売と並べて量り売りしていたザーサイを食べきり分くらいの分量オマケにつけてくれた。
 
「551蓬莱」の焼売もかなり巨大だけれど、ちょうどそんな感じの焼売。ネチモチした舌触りで、豚肉みっしり玉ねぎもたっぷりという風な、好みな感じの焼売だった。鍋に残っていたきのこ汁と、添えた小皿はたたききゅうり(私の分は梅肉和え、息子はマヨ添え)。炊きたて御飯にザーサイ乗せながらいただいたら、このザーサイもたいそう美味しかった。
 
そんなわけで今日はろくな写真が撮れず、写真はピンチヒッターかすみさん近影。冬毛に変わりつつあり、ふわもこふわもこし始めています。

9月17日 金曜日
肉豆腐。椎茸と片栗粉使うのがちょっと意外なレシピでした。
パンケーキ(真空パックもの)
アイスカフェオレ

スーパーで特売されていたのを「……やる気のない日の朝御飯に便利かしら」と買ってきてみた、真空パックのパンケーキが今日の朝御飯。
 
皿に並べてチンするだけという簡単さで、用意している側としてはなんだか非常につまらない感じ。オーブン余熱してパン温めるより、更につまらない感じ(オーブンレンジのボタンを押す動作は同じようなものだけど)。
 
「モンドセレクション○○賞受賞」の印刷のあったパンケーキは温めると良い感じにふかふかになって、丸く綺麗な、綺麗すぎる感じの二段重ねになった。バターと、パンケーキ添付のメープルシロップを添えつつ食べる。
 
美味しいんだけど、満足なんだけど、でもやっぱり朝から「電子レンジがチーン」というのはなんだか違う気がするなと思いながら、もぐもぐいただいた。「パンケーキだあ!」と息子は喜んでくれたけど、でもパンケーキはやっぱり自分で焼いて食べたいね。
 
なんだか長い感じだった今週もやっと金曜日に到達。今日はやっと「一日、家を出る用事がなんにもない日」で、心おきなくひきこもりを満喫する一日にする予定。

スティック野菜のバーニャカウダ風
小松菜のおひたし
やわらか肉豆腐
羽釜御飯
麦茶

予定通りの「ひきこもりの一日」を終えた後の夕御飯は、買い置きの牛肉で「肉豆腐」。
 
豆腐もあるし肉豆腐っぽいのが食べたいなと思っていたところで、ちょうど数日前に届いたばかりの『Be&Po』(米国食肉輸出連合会の無料PR誌)に「やわらか肉豆腐」なるレシピがあるのを見て、「これだ!」と思った。
 
「なすび亭」という、恵比寿にある和食店提供のレシピだったのだけれど、ちょっと変わった作り方。
醤油や味醂を入れただし汁を熱し、そこに豆腐、椎茸、長ねぎを投入する。弱火で煮含めてから片栗粉をまぶした牛肉を加えてサッと火を通したらできあがり。皿に盛りつけてからクレソンを彩りに添える。
 
肉豆腐に椎茸が入るというのもちょっと不思議な感じ(少なくとも私は入れたことがなかった)がするけれど、肉を入れるのが最後の最後で、片栗粉をまぶしてからというのがまたちょっと面白い。誌面に載っていた肉豆腐は、いかにも片栗粉入ってます風のトゥルントゥルンした艶のあるものだったけれど、確かにそんな外見のものができあがった。クレソンはないのでせめてもと万能葱を添えてみる。
 
「でもこれ、美味しくないイマイチな牛肉使ったら、かなりがっかりな出来上がりになるよね、きっと……」
と思いつつ、でも今日使ったのはいかにも美味しそうな国産牛の切り落とし。ぎりぎり色が変わりきるくらいに火を通した牛肉は、ほどよく煮詰まっただしが絡んで、すき焼きにした風な美味しさだった。肉厚の椎茸にはこっくり味が染みているし、色づいた豆腐も良い感じ。
 
豚肉牛肉レシピがあれこれ載る『Be&Po』は毎号参考になるものが多いけれど、今回もなかなか楽しかった。陳健一さんの、すりおろしパイナップルを和えるスペアリブのオーブン焼きなんか、とっても美味しそう。
 
息子は野菜ものをあまり熱心に食べてはくれないしなと思いながらも(でも、「これは君の分」と目の前に小皿で出してしまえば、それは平らげる)、おひたしとサラダも用意して、そんな感じの夕御飯。
 
今日は地味に蒸し暑くて、ビール冷やしておけば良かったわーと、軽く後悔。肉豆腐はビールにもいかにも良く似合いそうだった。

9月18日 土曜日
大盛パスタをお腹に入れて、いざリアル脱出!
小松菜の磯和え
やわらか肉豆腐(昨夜の残り)
卵かけ御飯
わかめと長ねぎの味噌汁
麦茶

今日の朝御飯は卵かけ御飯にしましょう、と、買ってきてあったお高い卵で和朝食。
 
昨夜の肉豆腐も少量だけど余っているし、茹でた小松菜もあるのでこれは磯和えにして、あとは簡単にわかめと長ねぎの味噌汁を用意した。
 
卵は思った以上にとても立派な、なかなか殻も割れないくらいのとてもしっかりとしたもの。黄身がツルンと盛り上がって色つやもよく、
「わ!いつもの卵と全然違うね〜」
なんて言いながら朝からたっぷり堪能してしまった。
 
今日は夜のイベント参加に息子とお出かけ。遅めの朝御飯にしたので、「じゃあ出かけて、遅めのお昼御飯兼早めの夕御飯ってことでパスタ食べてから向かおうね」と、外出の支度をした。

新宿「元祖壁の穴 チボリ」にて
 “冷製”たらことしその生クリーム スパゲティセット \950
 大盛 \160
 サービスジュース(カシスミックスジュース)

乗換駅の新宿駅で食事にしましょうと、
「壁の穴でスパゲティ食べる?それともカツ丼とか、他に食べたいのある?」
と息子の希望を聞いてみたら、一も二もなく「壁の穴でたらこスパ!」だそう。
 
私も子供の頃、何かというと「あそこのミートソースがいい〜」と母にねだってこのお店、新宿京王モール街にある「元祖壁の穴 チボリ」に連れて行ってもらっていたものだけど、それが30年近く経って自分の息子に同じ事を同じ店に対して言われるようになるとは。
 
「イタリア料理」としてのスパゲティに馴染んでしまうと、ここのモチモチした(ぶっちゃけ、「茹ですぎだろう」という感じの)太い麺はいかにも不思議な存在だし、味つけだって今風とは言えず"洗練"とは遠いところにあるけれど、でも私はやっぱりこのお店が好きなんだなぁ。私にとっては"思い出込みの美味しさ"が多分にあるのだろうと自覚しているけれど、でも息子もこのお店が大好きということで、最近何かと足を向けるようになった。
 
今日注文してみたのは、たらことしその生クリームソースの冷製スパゲティ。ミニサラダとスープがついてきて950円で、大盛は160円増し。
「これから夜10時頃までは食事できないからね」
しっかり食べてから向かおうねと、息子も私も大盛で。
 
オリジナルのおろし玉ねぎたっぷりのドレッシングがかかったミニサラダには炒めきのこがトッピングされている。カップに注がれたシンプルなコンソメスープ、そしてクーポン持参で、小さなグラスにジュースも貰って、ちびちび飲みながらパスタを待った。
 
ガラスの大きな器にたっぷりとパスタ。生クリームソースとたらこが絡んだそのパスタの上にこんもりと刻み海苔と刻んだしそ、そしててっぺんに更にたらこ。たらこの下には厚切りのレモンスライスが潜んでいた。
 
木製器からバターの香りがぷ〜んと漂ってくる、いつものたらこスパゲティに比べると幾分さっぱりした口当たり。ちょっとだけ苦手な青じそを先に食べてしまおうと、ざっと上半分くらいを青じそと和えてしまって食べたのだけれど、ああ確かにこの冷製スパゲティには青じそがぴったりかも、と思った。青じそ美味しいわと思いながら、「でも大盛にしなくても良かったかも」と軽く後悔して、うっかりお腹一杯に。このお店の大盛はなかなかのボリュームだった。
 
腹ごしらえ終了したところで、京王線に乗って向かったのはよみうりランド。
19時から開始の「東京リアル脱出ゲーム vol.6 夜の遊園地からの脱出」に息子と2人、参加してきた。本当はだんなも一緒に行くはずで3枚チケットを取っていたのだけれど、チケットを取った後でだんなの海外出張が入ってしまい、息子と2人での参加ということに。
 
前回の「マジックショーからの脱出」もクリア目前の謎ときまで到達できたのだけれど、今回もそんな感じ。「あとコレさえ解ければ……!!ココがわかれば……!!」というところまで行って、でもタイムオーバー。脱出できなかった。
 
でも息子と2人だけでけっこういい線まで解けたので満足……と言いたいけど、やっぱり脱出できなかったのは悔しい〜。最後に「回答」もちゃんと教えてくれるのだけれど、それを聞いて「そりゃわからない、ムリムリムリムリ」と頭では納得しても、でもやっぱり悔しい〜。

 
 
 

今後の東京でのイベントは10月に六本木ミッドタウンで「ファッションショーの華麗な秘密」(でもこれは"脱出"では無いっぽい)、12月には「あるスタジアムからの脱出」が予定されているそうで、どちらも行かなきゃーと思っている私は相当コレにはまっている。

9月19日 日曜日
とーちゃんおかえり!お土産のキャビアの山……だけどこれ、いわゆる「キャビア」じゃないの(笑)
コンビニで買ってきた
 ジャムマーガリン&ピーナッツバターサンド
 チーズパン
 ヨーグルト
アイスカフェオレ

翌日用のパンを持って脱出ゲームに取り組むわけにもいかず、昨夜は全てが終わっての帰宅途中に朝御飯を買ってきた。夜11時過ぎではコンビニくらいしか開いてなくて、パン2種類とヨーグルトを買って帰宅。
 
「ランチパック」風のミニサンドが4つ入ったパックは、イチゴジャム&マーガリンが2切れ、ピーナッツバターが2切れで1袋。これを半分こしつつ、あとは角切りチーズが入っているデニッシュ風のパンを半分こした。食後には、今回初めて見つけて買ってきてみた「Tops レアチーズヨーグルト」というものを。
 
「トップス、チョコレートケーキが有名なお店だけど、そういえばレアチーズケーキも売ってたよね。けっこう美味しかった記憶があるけど」
「ほんと!?喰ってみたい〜」
などと話しながら、初めて食べたこのヨーグルト。「ヨーグルトカップに入ったレアチーズムース」といった風な味だったので、息子はたいそう気に入っていた。
 
コンビニ、覗くたびに「なにこれ、知らない」みたいな商品があって、けっこう楽しいのよねぇ……。

「銚子丸」にて
 劇団セットG8
 炎三兄弟(炙り3カン)
 切り落としマグロ盛り
 マグロ中落ち軍艦
 穴子握り
 中トロ握り
 生ビール
などなど

午前中、1週間以上の長い出張から、やっとだんなが帰ってきた。
 
「これお土産ね〜」
とスーツケースから出てきた「kaviar」と書かれたチューブ類。と、小さな容器。
「キャビア……?キャビア!」
と一瞬喜んだのだけれど、「あ、それ、タラコだから。タラコペースト」と。
 
かの国では、魚卵全部ひっくるめて"キャビア"なのだそうで、チューブのこれはタラコペーストね、なんか毎日朝食のテーブルに出てて名物らしかったから買ってきた、と。んで小さい容器の方のはシシャモ……?だったかな、ともかくチョウザメじゃないから。……だそうで。
 
まぁ、ぶっちゃけると私は格段にチョウザメの卵が大好きというわけではないから、「ほー、タラコのペーストかー」使い勝手良さそうだなー、と、とりあえず冷蔵庫に入れておいた。これでたらこスパやったら簡単かしら。異国の味のたらこスパになるのかなぁ。
 
「とりあえず寿司!寿司食べに行こう!寿司食べたい!」
帰ってきて簡単に荷解きして、シャワーを済ませただんなが寿司!寿司!と言うので、急ぎ最寄りの銚子丸に向かってお昼御飯ということになった。まだ12時になっていないタイミングなのに、既に満席で空席待ちのお客さんが5組くらい。20分ほど待ってテーブル席につけたけれど、相変わらずの人気っぷりだった。
 
現在のフェアが「秋の魚サミット」(なんじゃそりゃ)だそうで、「劇団セットG8」は中トロ、秋刀魚、オーロラサーモン、トロびんちょう、ズワイガニ、特大海老、イクラ、アワビが1貫ずつ。1皿8貫盛りで890円。これを貰ったらけっこうな食べ応えがあって、あとはちらちらと穴子や中トロ貰っている間にお腹一杯になってしまった。
 
「炎三兄弟(炙り3カン)」は炙りの秋刀魚、オーロラサーモン、ほたての盛り合わせ。今日はマグロがたいそう美味しくて、「今日はマグロと秋刀魚をたんまり食べました」という満足感。
 
だんなの出張先は、「夕飯にチェーンのレストラン行って、魚料理1品とビール1杯頼むだけで5000円くらい」という恐ろしい物価の高さだったそうで、あんまり食事を楽しむ!という感じにはなれなかったそう。「安い〜うまい〜」とだんなは帰国直後の寿司ランチを満喫しまくりなのだった。

卵豆腐
茹でもやしの中華ドレッシング和え
秋刀魚のコンフィ 葱醤油添え
だんな特製豚肉のスタミナ焼き
千切りキャベツ
豚汁
羽釜御飯
ビール(ヱビス・サッポロ黒ラベル)

夕飯は豚肉の生姜焼き……もとい、にんにく風味の"スタミナ焼き"。
あと大根の味噌汁みたいなのが飲みたい……というので、「じゃあ豚汁作る?」と返したら、だんなと息子の顔がぱあああと輝いて
「豚汁!」
「それ!」
と熱烈に所望された。
 
昼食後に寄ったスーパーで「肉は俺が炒めるからね〜」とだんなは国産豚の薄切りをカートに入れ、私は1尾98円という、今年にしてはたいそうなお手頃価格だった秋刀魚を6尾お買いあげ。帰った後速攻頭を落としてワタを抜き、塩をして数時間おいた後に保存がきくコンフィに加工した。
 
サラダ油にローズマリー、ローリエ、にんにく、唐辛子を入れて100℃くらいに熱し、長さを半分に切った秋刀魚を入れて30分ほど火を通していく。秋刀魚版オイルサーディンという感じのオイル漬けの秋刀魚にして、冷ましたらオイルごとタッパーに入れて冷蔵庫へ。ほぐしてサラダに添えたり、刻み葱乗せて醤油垂らせば御飯のお供にもなるし、パスタの具にも使えるし、焼きたての生の秋刀魚の美味しさには負けるかもしれないけれどかなり幸せな保存食。
 
だんなの好きな卵豆腐に茹でもやし、そして豚肉のスタミナ焼きの"豚汁定食"という感じの夕御飯、「はあぁぁぁ炊きたての御飯……」と、だんながやたら嬉しそうだった。私の方は蒸し暑かった今日一日、「御飯要らないからビール飲みたい」という心持ちで、ビール2缶。
 
期間限定販売なのだという、本来はクルーズ船飛鳥IIの船内のみで飲める「ヱビス ASUKA CRUISE まろやか熟成」飲んでみた。そう言われなかったら普通のヱビスビールと思って普通に飲んでしまいそうな感じがしたけれど、「いいなぁ飛鳥IIにもいつか乗って旅行してみたい」と思いつつぐびぐび。