食欲魔人日記 10年11月 第2週
11月8日 月曜日
肉とか、野菜とか
「Johan」のチョコブレッド(軽くトースト)
くりプリン
カフェオレ

そういえばJohanのチョコブレッドがまだ残っていたのでした……と、今日の朝御飯にした。
 
買ったままのフワフワモチモチという食感ではなくなってしまったので、2〜3分ほど余熱したオーブンで温めてみたところ、チョコレートは思っていたほどには柔らかくなることもなく、温まったチョコの香りもそうくどいものではなくてそれはそれで食べやすい食感と味わいのチョコブレッドに。
 
食後に出してみたのはフジッコの「あじわう くりプリン」。スーパーで試食販売していたのを、面白いなと買ってきたもので、他に「かぼちゃ」と「さつまいも」があった。栗プリンはあるようでないのでちょっと面白いなと思いつつ……やっぱり栗デザートはモンブラン的なものの方が好みかも。
 
今日は野菜が届く日。今週の「ベジタS」は
さつまいも2本・人参1本・カリフラワー1株・小松菜1把・パセリ1束・なめこ1パック・りんご(王林)1個
という内容で、「パセリ1束」というのがちょっと面白かった。さつまいもが頻繁に届くようになってきて、「これはスイートポテトでも作れという神の仰せかしら」と思いつつ、夕飯のおかずにしようとあれこれ考えてみる。

蒸し野菜のサラダ レモン風味チーズディップ添え
豚肉とさつまいものポットロースト
中華風コーンスープ
羽釜御飯
麦茶

今日の夕御飯は、手元にある買い置きの豚肩ロース肉のブロックを食べようかなと、手元の野菜を確認しながら献立作り。豚肉は届いたばかりのさつまいもと共にポットローストにすることにして、カリフラワーはかぼちゃや人参と合わせて蒸してサラダ仕立てにしようかな、と。
ポットローストは有元葉子さんの、サラダは枝元なほみさんのレシピを参考にした。
 
肉は常温に置いておいてから、プスプスと表面に何ヶ所か穴をあけ、そこに刻んだローズマリーの葉とにんにくを刺していく。スキレットで蓋して焼きつつ、途中で水にさらした輪切りのさつまいもも投入。本当は干しあんずも入れるのだったけれど、あんずは抜きで「豚とさつまいも」のシンプルなグリルにした。
 
野菜類はル・クルーゼで少量の水と共に蒸し煮にして、チーズディップを添える。クリームチーズに牛乳を加えてレンジで柔らかくし、蜂蜜とレモン果汁、スープの素と塩を加えてディップにする……というもの。手持ちのクリームチーズはガーリックハーブ風味のものだったので、蜂蜜は抜きにして、ガーリック風味ディップという風にしてみた。
 
残念ながらだんなは夕飯の時間に間に合わなかったので、私と息子の2人で先に夕御飯。
楕円皿に適当にスライスした肉とさつまいも盛りつけて、軽く塩して、蒸し野菜をドカドカ横に積み上げてチーズソースかけて、で、なかなか良い感じに「肉&野菜!」というプレートになったものをテーブルに並べて、あとは少量残っていた昨夜のスープと炊きたて御飯と。
 
カリフラワーは、ブロッコリーに比べるとそれほど好みではない野菜(茄子とかレタスとかキャベツとか諸々たくさん>ブロッコリー>トマト>チコリ>ラディッシュ>>>>>>カリフラワー というくらい差がある)だったりするのだけれど、美味しいカリフラワーってちゃんと美味しいものなんだなぁと改めて思った今日。
 
届きたてのカリフラワー、ついたままの葉をパキパキ折りながら小房に分けるとほんのりと根元の部分が薄紫色(アントシアニンの色、なのだとか)に色づいていた。適度に火を通すとシャクシャクと良い感じの歯ごたえで、ほの甘くてホロリと苦さもあって、見た目も可愛い。
 
にんにくとローズマリーをぎゅうぎゅう詰めて焼いた豚肉も頃合いの焼け具合で、多めにすり込んだ塩がちゃんと中まで染みていた。

11月9日 火曜日
ロッテ優勝おめでとうのお刺身セット。
うどん(かまたま)
ぶどう
麦茶

今日はうどんを食べよう、あったかいのが良いかな……と考えていて、「そうか、卵買ってきたばっかりだ!」と、今日のうどんは「かまたま」に。
 
2玉分強くらいの分量のうどんパックだったので卵は2個で良いなと、10分ほど茹でたうどんを湯からあげてすぐに、卵2個を割りほぐしておいたボウルに投入して、ざっと混ぜる。卵がうどんの熱で半熟に固まって全体に絡んだところで3つの小どんぶりに盛りつけて、あとは各自だし醤油や刻み万能葱をかけて、「いただきます」。
 
さぬきうどん、私は茹でてから一度水で締めてシコシコキュッキュとなった歯触りのものが一番好き(だしも冷たいものの方が好き)なのだけれど、釜揚げの、あの喉に貼り付くようなのびやかなモチモチネッチリした食感も素敵。この食感の茹でたてうどんと生卵の組み合わせときたら、「考えた人は神!」という美味しさだった。
 
寒くなる一方のこの季節にいつまでも「ひやひや」というわけにもいかないし、次はかけだしを温めて「あつあつ」で行こうかなーでも真冬「ひやひや」も、それはそれでオツな感じなんだよね。

小岩井 こんがり焼けるチーズ
南瓜の煮物
豆腐と豚肉のあっさりサラダ
お刺身(千葉ロッテマリーンズ優勝記念セット)
白菜たっぷり味噌スープ
羽釜御飯
ビール(琥珀ヱビス)

今日は帰りが遅いと思う……とだんなから聞いていたのだけれど、夕方になって「やっぱり帰れそう」と連絡が。
 
だんながいないなら、と、やる気がない感じの肉料理を当初予定していたのだけれど、帰って来られるなら、と、
「習い事ついでに千葉のデパートでお刺身見てきてよ」
その時間帯なら絶対安売りしているし、と、息子にお使いをお願いした。息子、デパートで一人で買い物するということが「ちょっと大人っぽい行為」に思えているみたいで、喜んで買い物してくれる。
 
千葉そごうのいつものお刺身屋さんの店頭から、息子が「こんなの売ってるよ?」と連絡してくれたのが、「千葉ロッテマリーンズ優勝記念セット」なるお刺身セット、定価は1つ2500円。それが1500円に割り引かれているということで、それを買ってきてもらった。
 
あとは色々と、やや薄めのだし汁で優しい味に煮付けた南瓜だとか、ローリエ入りの鶏ガラスープで煮た白菜に、いつもの味噌汁の感覚よりもかなり薄めに味噌を溶いた「味噌汁」ならぬ「味噌スープ」とかを用意。
 
半端に残っていた豚肉はサラダっぽい感じが良いなとレシピを検索して、「豆腐と豚肉のあっさりサラダ」にしてみた。ざっくり刻んだ豆腐の上に茹でた豚肉を乗せ、刻んだ万能葱をふって酢醤油ベースの合わせだれをかける。我が家で人気沸騰中(主に私と息子の中で沸騰中)の「小岩井 こんがり焼けるチーズ」もオーブンで温めて、そうこうしているうちにだんなも帰ってきたので刺身を冷蔵庫から出して皿に盛りつけた。
 
「……このお刺身、なんだろう?」
と思っても、パッケージには「祝!千葉ロッテマリーンズ優勝記念」としか書いてなくて苦笑い。明らかにホンマグロと思われるマグロの赤身と中トロ、そして肉厚の立派なシャコ、更に白身が3種……で、鯛系のと、多分ノドグロと、あとなんだろ?これも鯛っぽい?みたいな。
 
確かに立派なセットだったけれど、これが優勝記念で2500円というのは特別安いという感じでもなく、でも1500円ならおおいにお得という感じ。
今日は暖かな一日で、刺身とサラダというなんとなく冷たい系のおかずを揃えてしまったけれど寒々しい気分にもならず、美味しい夕御飯だった。

11月10日 水曜日
大変にモンブランだらけのブッフェでした。
フレンチトースト
カフェオレ
早生温州みかん

今日の朝御飯は、いーい感じに乾いてパサパサになったフランスパンを使ってのフレンチトースト。
卵2個分の卵液でも足りないくらいだなぁと、牛乳多めに混ぜて溶いた"卵入りミルク"的な卵液をしっかりパンに含ませてからバターを敷いたフライパンでこんがり焼いた。食べ際に無塩バターを1かけ乗せて、はちみつやジャムを食卓に並べて「お好きにどうぞ」と。
 
固くなったフランスパンはスポンジのように卵液吸いまくってくれたので、大手メーカー製のそのパンはパンとしては味は今ひとつ物足りないものだったけれど「フレンチトーストの材料」としては完璧なものになってくれて、柔らかく美味しく焼けたフレンチトーストはたいそう美味しかった。食後に、本格的に甘さが増してきた早生みかんを。

新宿 「ヒルトン東京ホテル」内「マーブルラウンジ」にて
 スイーツフェア

今日は仕事の打ち合わせ。おやつ時くらいからの遅めの時間だったので
「どっか美味しいスイーツの店でも行って打ち合わせしよか」
と、いつもの先輩(=火サスの先輩)が言ってきたのに対して、「あ、だったらパークハイアットのアフタヌーンティーセット……いや、なんでもないです」と半ば冗談(残り半分はめっちゃ本気)で口走ったら、「ヒルトンホテル予約した」と想像を超える返事を貰ってしまった。……打ち合わせがスイーツ食べ放題になってしまった。
 
……で、どうせ都心に出るのなら、と、ほんの数日前に購入してあったこのクーポン使って、髪切ってくることにした。今日の外出が決まった段階にすぐにお店に電話したら無事に予約もでき、いそいそと外出。
 
私が住む稲毛も美容院激戦区で、数ヶ月に一度カットしに行く頻度なら「開店記念特別価格」を探せば常に3000円を切るくらいの価格で髪を切ってもらうことができる。でもこのクーポンの「カット+カラーorパーマ+トリートメント」で\3980というのは異常な安さ。
 
その分、当日になって「○○もいかがですか?」的なセールスとかもあるのかなぁと戦々恐々伺ってみたのだけれど、そんな不快な思いはかけらもすることがなく、2時間くらいかけて丁寧にあれこれやっていただいたうえ「クーポンの範囲内でのコースでしたので今日いただく代金はございません」と、1円の追加料金なくお店を後にした。
 
前回、地元のお店で「軽くしてくださーい!」とお願いしたのに今ひとつ思った感じにしてもらえなくて残念だったのだけれど、今日のお店は期待通りに削りまくってくれたし、「赤寄りの茶髪じゃなくて、青寄りの焦げ茶になると嬉しいんですが」というリクエストにも説明交えつつ応えてくれたし、大満足。さぁ次はジェルネイルだ!(←安くあれこれ試せる機会とばかり、色々興味があって仕方がない人……)
 
そうこうするうちに時間もちょうど良くなって、ヒルトン東京のマーブルラウンジで至極真面目な話を交えつつ、スイーツフェアのデザート群を堪能。
 
火サスの先輩はともかく、打ち合わせに呼ばれた私と友人の2人は腹ぺこ状態で、
「私昼御飯食べてないのよ」
「私なんて朝御飯から食べてない……」
早く何か腹に入れたい……と心中叫びつつ、仕事の話を終えてから、そりゃもうがっつり食べてきた。
 
ヒルトン東京、マーブルラウンジにて。迫力の10種類モンブラン! このフェア、「栗、林檎、葡萄、パンプキンなど実り豊かな食材を用いたスイーツやチーズケーキ、10種類のモンブラン、グラススイーツや軽食など、全40種類以上のアイテムをお楽しみいただけます」という内容で、何がすごいって10種類のモンブラン。
 
和栗にイタリア栗、フランス栗のモンブランに、紫芋にさつまいも、かぼちゃ、更に抹茶に苺にマンゴー(!)と、大変な事になっている。
全部食べたい……と思いつつ、でも、しっかりめのタルト生地にスポンジを重ねたミニカップケーキ風のものなので、そうそう量も食べられそうにないなと、とりあわず和栗伊栗仏栗の3種類を友人と半分こ。
 
いや、モンブランの前に「まずは腹ごしらえ!」とばかり、チャーシューまんと春巻き、栗おこわ、サーモンのサンドイッチ、かぼちゃとレーズンのサンドイッチなども貰ってきていたのだった。お代わりも無料でいただける飲み物は、最初から最後までブラックティーで。
 
モンブランの奥にはミニサイズのチョコレートファウンテンが白黒1つずつそびえ、その脇に「COLD STONE CREAMERY」よろしく、冷やした石版の上でミックスアイスを作ってくれるカウンターもある。
 
ヒルトン東京、マーブルラウンジにて。グラスデザートがたくさんで嬉しい♪ ずらりと並ぶグラスデザートも圧巻で、あとは焼き菓子コーナーに大量のチーズケーキが置かれているのにもたいそう目移り。
 
赤い和風なスプーンに一口サイズで盛られた「ヒルトン・チーズケーキ」をはじめ、スフレタイプにベイクドタイプ、ベリーやカシスと組み合わせたものに、更に「パンプキンチーズケーキ」、「チーズロールケーキ」なんてのもあった。
 
角切りのブルーチーズを周囲に散らした、パウンドケーキのような歯触りの「ベイクドブルーチーズケーキ」も良い感じ。
 
友人とは以前ウェスティンのデザートブッフェも一緒したことがあるのだけれど、改めて2人して
「やっぱり私たちは、甘党とは言えないよね……」
「唐揚げとかだったらまだまだ胃袋にたくさん入る余裕があるのにね……」
と、敗北感を味わう結末になった。
 
どれもこれも食べたかったけど、4皿くらいでギブアップ。
それでも最後はしっかり、COLD STONEコーナーで、バニラアイスにクッキーとチョコチップ混ぜたのを作ってもらって食べてきた。友人は「塩多め!」と、塩入りバニラアイス(クッキー入り)を作ってもらっていて、これが鮮烈にしっかりしょっぱくて、でもしょっぱいから美味しい、みたいな……。
 
ヒルトンホテルゆえ全体的にどこかアメリカ〜ンな感じが漂っていて、ケーキ類はバターたっぷり甘さはしっかりというのが多いのがいかにもなヒルトンの味。久しぶりにデザートブッフェに来たけれど、でも盛りつけのセンスなどがかなり良くなっていて、目にも舌にも幸せな数時間だった。
 
先輩にゴチになった分、これからしっかりお仕事……(タダほど怖いものはない……)。

青菜のおひたし
「HAOII」の肉焼売
鶏ごぼうにぎり
白菜たっぷり味噌スープ
麦茶

午後5時頃にホテルを後にして、
「だんなは今日は遅いって言ってたけどー……息子の御飯はなんとかしなきゃ」
私一人だったらもう夕飯はスルーするところだけどなと、夕方の混雑するデパ地下を軽く歩いてあれこれ見繕って帰ってきた。
 
肉焼売1パックは、私は2個もらって残りは息子に食べてもらい、期間限定出店だったらしい鹿児島の「鶏ごぼうおにぎり」は2個入りのを息子と半分こ。昨夜のスープの残りと、帰宅してから茹でた青菜を出して、「手抜きでごめーん」と食卓に並べたら
「焼売だ!やった!」
と息子にはたいそう喜ばれてしまい、ちょっと複雑な心境(焼売なら喜ぶだろうという計算の元だったわけだけども)。
 
「まだ11月も上旬」くらいの気持ちでいたのだけれど、夜の新宿はあちこちがキラキラしていて、「もうクリスマスも間近」という雰囲気になっていた。仕事とかは全然「年末」という感じがしてこないけれど、遊びの気分だけは着実に盛り上がりつつある今日この頃。

11月11日 木曜日
今日は洋風の夕御飯。すとろがのふー。
「トロワグロ」の
 コーンマヨパン・ハムオニオンパン
 ドライトマト乗せパンピザ
カフェオレ

新宿の小田急デパートの地下には、ババーンと大きなトロワグロのショップがある。パンやら総菜やらケーキやらあれこれ売っていて、
「あーそうだよね、トロワグロ入ってたよねー」
と、昨日、久しぶりにここでお買い物してきた。
 
置かれているパン類全てが気合いの入った値段と思いきや案外そうでもなくて、ころりと丸いコーンパンは1個65円ほどというお手頃価格。コーンパンは金曜の朝用に3個買い、木曜の朝用には直径15cmほどのパンピザ(チーズたっぷり、ドライトマト入り)と、適当に分けつつ食べれば良いかなと小ぶりのコーンマヨパンとハムオニオンパンも買ってきてみた。それぞれしっかり温めて、2等分ないし4等分にナイフを入れて、皆で適当に手を伸ばす。
 
全体的に具沢山でリッチな味のものが多くて「さすがトロワグロ」と思いつつ、そんな私は「トロワグロ」と「ダロワイヨ」の区別が実はあんまりついていない。

たけのことラディッシュのマリネ&生ハム
きのこストロガノフ
カリフラワーのスープ
 
「空也」の最中
抹茶入り玄米茶

今週の野菜セットに「パセリ」が入ってきたもので、パセリを散らして美味しい御飯を食べたいなぁとあれこれ考え「ストロガノフが食べたい」という結論に。
 
きのこたっぷりのにしよう、と、昼頃にちらっとお買い物に行って舞茸としめじとエリンギを買ってきた。あと生クリームも。
 
オリーブ油でにんにく炒め、そこに牛肉も加え炒め、きのこを次々投入してざっと炒めたら白ワインをふりかけてアルコール分を飛ばし、あとは生クリームと牛乳を加えて軽く煮込む。粒マスタードと塩胡椒で調味してできあがり……という、簡単なレシピはケンタロウさんのもの。
 
カリフラワーのスープは、コンソメベースでトマトジュースもちらっと混ぜた。トマトスープというよりも「トマト風味」くらいの感じ。冷凍庫に入れてあった生ハム切り落としは皿に広げて、その上に中華丼にした時の残りの筍(ひめたけ)水煮を刻んだものとラディッシュを4つ割りにしたものを塩胡椒、オリーブ油、ライムジュースで和えたものを乗せてサラダ風にした。割と全部が洋風な感じに整った今日の夕御飯。
 
粒マスタードは、やっぱりマイユのが好き。ポテトサラダに入れたりするだけで、なんだかちょっとばかり気取った味になるのが好きで、ソーセージにも欠かせないから常に一瓶は冷蔵庫に粒マスタードが入っている。ストロガノフも、粒マスタード特有の酸味がちょっと感じるくらいの味が好きなので、鍋に大さじ1弱ほど、けっこう大量に入れてみたのだった。
 
そして食後は日本茶淹れて、「空也」の最中。
 
「職場の同僚がお裾分けしてくれた」
とだんなが最高に嬉しいお土産を持って帰ってきてくれて、夕食後に美味しくいただいた。2口くらいでぽいぽいっと食べられる可愛らしいサイズで、皮はしっとり香ばしく、あんこは上品な甘さでとても艶やか。
 
1年ぶりくらいに食べた気がする最中は相変わらずの絶品ぶりで、
「これさ、リーフレットに"残ったらこうして食べると美味しいああして食べても美味しい"とか書いてあるけど、残らないよね、残さないよね」
「じゃあ……今度30個とか買ってきてみようか、あえて」
「そんなにあったらさぁ、1日1人3個とか食べるよ、やっぱり3日でなくなるよ」
「ダメじゃん……」
 
ダメだなぁどうやっても「残る」とかありえないよなぁ……と、謎な悩みを抱える私とだんなの隣で、息子は
「うま!この最中うま!」
と目を輝かせて絶賛していた。そうか、息子もこの最中が好きなのか……。

11月12日 金曜日
かき釜めしの季節がやってまいりました〜♪♪♪
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「トロワグロ」のコーンパン
カフェオレ
ぶどう

朝御飯は、「トロワグロ」のちょっと小ぶりなコーンパン。
 
焼き色がちょっと濃いめの、ほんのりと焦がしバターの香りがするようなコーンパンで、でも口当たりは柔らかくふわふわと優しい味。
 
卵とハムでも添えようかなと思っていたのだけれど、「まぁ、パンだけでいいかなー?」と息子も言うので、パンとコーヒー、フルーツだけの簡単な朝御飯になった。
 
今日は気合いが必要な打ち合わせ(というか、プレゼン?)の予定があるので、緊張しつつお出かけの準備。

銀座 「LA MAISON GINZA」にて
 バニラスペシャルリザーブ、
       ラ・フランスのシングルモルトフランベ添え \1350
 紅茶(アールグレイ) \400

打ち合わせは昼過ぎ予定だったけれど、特にこれという昼御飯は摂らずにそのまま打ち合わせも終えて夕方に。
 
すっかりクリスマスモードの和光の時計塔 せっかく都内に出る予定ができたことだし、家族で食事しましょということで、仕事を終えただんなと合流、息子にも都内に出てきてもらって銀座で夕御飯をということになった。
 
街はもうすっかりクリスマスモード。
和光の時計塔もキラキラピカピカと輝いていて、日が暮れた藍色の空に窓のイルミネーションと共にとても綺麗に映えていた。
 
待ち合わせ時間までにはまだ余裕がある状況で銀座に着いたので、空いているなら入ってみようと向かってみた「LA MAISON GINZA」にすんなり入れてしまったので、一人でお茶を。
 
ここはハーゲンダッツのアイスクリームショップ……というか、「レストラン」。
ハーゲンダッツのアイスをベースにした1皿1000円ほどするデザートプレートが楽しめるお店で、以前から気になっていたのだけれど、今は特に「バニラスペシャルリザーブ」というアイスクリームが食べられるのでとても気になっていた。
 
さすがに肌寒いこの季節、時間も夕食直前という半端な時間ということで、店内はガラガラだった。夏の間はずいぶん行列も出来ていたみたいだけれど、キラキラ光るイルミネーションも満喫できて、なんとなく得した気分。
 
「LA MAISON GINZA」にて、バニラスペシャルリザーブを♪バニラスペシャルリザーブ」のオンラインショップでの販売案内がメールマガジンで届いたのは2週間ほど前のこと。
 
アイスクリームに混ぜ込むバニラをウイスキー樽で1年熟成させたのだという最高のバニラアイスクリームなのだそうで、ハーゲンダッツ大好きバニラ味大好きの私は「気になる!」と飛びついたのだけれど、120mlのあのいつものカップが6個で送料込み4000円というのはちょっと手が出せる金額じゃなかった。
 
そのアイスを使ったデザートを、この銀座のショップでは食べられるということで、いずれ一度は行ってみたいと思っていたお店だしこの機会に!と。
 
重厚な扉を開けて、恭しくシックなエレベーターで2階の席に案内されていただいたのが、「バニラスペシャルリザーブ、ラ・フランスのシングルモルトフランベ添え」というデザート。

シングルモルトでフランベした洋ナシ「ラ・フランス」に、フランボワーズクリーム、バニラビーンズのサブレを組み合わせ、その上にバニラスペシャルリザーブアイスクリームをのせ、シングルモルトの琥珀色をイメージした飴細工で飾りました。
すっきりとキレのある芳醇な味わいのバニラスペシャルリザーブアイスクリームに、芳醇な香りのシングルモルトでフランベすることで豊かな香りと濃厚な味わいがさらに引き出されたラ・フランスと、心地よい酸味のフランボワーズクリーム、サブレのホロリとした食感が絶妙なバランスの大人のためのプレートデザートです。

だそう。
 
1皿1350円という堂々たる価格にふさわしい、最高級のパフェを口にしているような幸せなデザートだった。ほのかにアルコールが香る洋梨もとても素敵。
 
期待のバニラアイスは、口にしてすぐにそれとわかるほどのウィスキー臭ぷんぷんというものではなく、でも「これはなんだかただのバニラアイスじゃない」と感じさせる深い甘い香りが漂うもの。バニラ特有のこってりと残るような後味が、ふわっと軽く持ち上がるような感じで鼻に抜けていった。あらやだ、美味しい……。
 
で、ちょうど食べ始めた時に、息子から「電車に乗ったよー」と連絡が入ったので、
「銀座駅まで迎えに行こうと思っていたんだけど、今ハーゲンダッツでアイス食べてるのね。お店まで来られるようなら君にもアイス奢ってあげる」
と返事したら「行くー!」と速攻でその返事が戻ってきた。
 
じゃあ地下鉄で銀座に出たらA1出口目指して、出たら電話してね?とメールで指示しつつ、めでたく息子と合流した。
 
「LA MAISON GINZA」にて、ミルククラシックアイスクリーム、白桃のコンポートとフレッシュアボカド添え すごいね!ここ、まるでレストランだね!とちょっと緊張気味の息子が頼んでいたのは「ミルククラシックアイスクリーム、白桃のコンポートとフレッシュアボカド添え」というもの。
 
アボカドが添えられたアイスというも不思議な感じなのだけれど、これは説明をみると
「濃厚なミルククラシックアイスクリームと白ワインでコンポートした白桃、丸くくり抜いたアボカドとバジルサワークリームを組み立てて、塩、胡椒、オリーブオイルで仕上げました。」
と、ちょっと不思議な組み合わせ。
 
アイスの上にはサクッと揚げたバジルの葉っぱ。ハチミツのようにかけられているのはオリーブ油で、ベースはミルクアイスだから甘いのだけれどお酒にも似合っちゃいそうな(実際、「シャンパンと共にどうぞ」とメニューに書かれていた)風変わりなものなのだった。息子は「おもしろいな!かっこいいな!」と興味深げに食べていたけれど、「でも、フツーのクッキー&クリームの方が僕は好きだなー」と。うん、それは確かに、そうかもしれない。

銀座 「与志万」にて
 かきのオイル漬け \600
 サービスコース 2×\1890
 串焼(皮とか正肉とかチーズポテトとか)
 釜めし(とりそぼろ)
 釜めし(かき)
 生ビール、ふぐひれ酒
 などなど

そして夕飯は、「久しぶりに与志万行きたいね」と、1年以上ご無沙汰していた馴染みの焼き鳥屋さん「与志万(よしまん)」へ。
 
もう10年以上、息子がベビーカーに乗っていた頃からちょこちょこ寄らせてもらっていたお店で、ここ美味しいんだよ大好きなの、と友人たちを連れてきたりする間に、大将ともなんとなく顔見知りになった。炭火で焼いた焼き鳥の美味しさもさることながら、釜飯が美味しくて幸せで、帰りにはいつもお腹一杯になるお店。
殊に、寒い季節には「かき釜めし」が登場するから、その魅力が一段と増す。
 
銀座「与志万」にて。サービスコースの正肉とレバー♪ まずはいつものね、と、私と夫は「サービスコース」を。
 
大体いつも同じ順序で、レバー、正肉、砂肝、つくね、うずら玉子、銀杏、ピーマン、手羽先、そしてシメのとりスープが、次々焼かれて出てくる。
 
最近、もっぱら地元の焼き鳥屋さんに通う日々で「ここのレバー美味しいよね」と言っていたけど……やっぱり与志万は美味しかった。臭みがなくて、ほのかに甘さもあってとろけるような口当たり。内臓系は嫌がって食べない息子ですら
「このレバー!旨いね!」
と1本ぺろりと平らげている。
 
このお店、通い始めた最初の頃は「焼き鳥も釜飯も最高なのにお酒がね……」という感じだった(選択肢がビールと清酒1〜2種類だけ、みたいな)のだけれど、途中で突然焼酎メニューができるようになり、そしてこの店で「焼き芋焼酎 黒瀬」の美味しさを知った。
 
焼き鳥と焼酎は良いよね幸せだよね、と最初の一杯はビールを飲みつつそんなことをだんなと話し、
「……あ、でも、ひれ酒も良いよね」
とだんなが呟いた途端に、私の頭の中はもう「ひれ酒」一色。
 
銀座「与志万」で、ふぐひれ酒〜♪ だんなさん、私の残りのビールもらってください飲んでください私ひれ酒いきますんで!と、早々にひれ酒をお願いした。
 
専用の酒器に湯気のたつ日本酒が満たされ、浮かぶのは炭火でこんがり炙ったフグのひれ♪♪♪
 
この炙ったヒレの香ばしさが絶妙で、ほのかに琥珀色に染まったアツアツの日本酒は、口にするたび体の芯からぐにゃぐにゃになっていきそうな幸せな味。
 
写真の奥にちらっと映っているのが、軟骨も混ぜてあるちょっと歯ごたえのあるつくね。左側のレモン入りの小鉢は、突き出しの「しらすおろし」。なんかもう、勢いがついてしまってひれ酒1杯早々に飲み干してお代わりをもらってしまった。
 
銀座「与志万」にて、自家製かきのオイル漬け 酒のアテにと途中で注文して持ってきてもらったのが、「自家製かきのオイル漬け」。
 
牡蠣1個は7cmくらいはありそうなプリップリのもの。それがころりころりと4粒、スライスオニオンと共に盛られている。
 
いい塩梅の塩味で、オイル漬けだけどベタベタしてなくて、プリプリムチムチの牡蠣の食感と甘さ、潮の味が楽しめる酒のアテ。
 
そして最後に釜飯を2つ貰って皆で分けた。定番の「とりそぼろ」と、季節の釜飯「かき」。
かき釜飯の上には、御飯の上にむっちりと大粒のかきが5つ6つくらい敷き詰められている。その上に甘く炊いた椎茸と、ほくほくした食感の筍、大粒のグリンピースと、そして刻んだ柚子皮がパラッと散らされている。紅生姜が添えられたとりそぼろ釜飯は、御飯がこってりと茶色の、とりそぼろ煮の煮汁を混ぜたような色。甘じょっぱいとりそぼろがたっぷりで、これも外せない美味しさ。
 
「やっぱりねー」
「人数分注文してあれこれ食べないとねー♪」
と、今日も「鶏味」と「塩味」の2種類の釜飯を堪能できて、たいそう幸せに腹一杯になった私たちだった。すごく地味だけど、「椎茸釜飯」とか「筍釜飯」「鮭釜飯」あたりも幸せな味。ていうか全部美味しい。
 
大体、うちも羽釜で御飯炊いてるんだからいつだって「釜飯」は作れるはずなんだけどね、……いや、でもあのそぼろは作れないし、あの牡蠣だって普通にそこらで買える感じのものじゃないでしょ……と話しつつ、茶碗にごっさりとよそって旨味たっぷりとりそぼろや牡蠣を噛みしめた。

11月13日 土曜日
ベルギービール飲んできましたあぁぁぁぁ
「Johan」のコーンパン
カフェオレ

昨日もコーンパンだった気がするけれど、今日の朝御飯もコーンパン。
 
昨日たまたま、夕方5時前に銀座三越を訪れると「あと数分でコーンパン焼き上がります!」なんて頃合いで、店頭にはコーンパンを待つ人が数十人行列を作っているところだった。間に合うかなぁ買えると嬉しいなぁと思いながら私も列につき、そしてめでたく買うことができたコーンパン。
 
購入制限は「大小合わせて10個」ということで、私が買ったのは大サイズ6個。大の方が早く売れていき、私の後ろ2組目くらいのお客さんで大が品切れとなり、会計の列に並んでいる間にあっという間に小も売り切れになった。銀座のJohanはいつ来ても大盛況だ(恵比寿三越あたりは「行けばチョコブレッドもコーンパンもある」くらいの感じだったりする事が多いんだけどね……)。
 
「というわけで、昨日もコーンパンだったわけですが」
Johanの買えたので今日もコーンパンです、と、オーブンで軽く温めたコーンパンで朝御飯。皮は適度に固く、バリッとしたその中はふわふわもちもちの生地。適度に混ざるコーンの粒の分量もほど良くて、「何が良いって明確に言えるわけじゃないけど、でもやっぱりJohanのコーンパンは最高!」と改めて思える幸せな味だった。……10個買ってくれば良かったかなぁ……(で、冷凍?)。

秋葉原 「ゴーゴーカレー」にて
 ロースカツカレー エコノミー \650(ゴーゴータイム価格)

今日は息子のワークショップの付き添いで都内にお出かけ。
「だったら、買ってあったあのクーポン使おう♪夕食も都内で食べて帰ろう♪」
と、じゃあお昼は秋葉原で用事済ませがてらそのあたりで食べようか、とあれこれ画策。
 
「秋葉原は……ゴーゴーカレーがあるよ?」
行ってみない?と、だんな。
 
ゴーゴーカレー、ゴーゴーカレー……なんか聞いたことがあるな、なんだっけ?と考えると「金沢カレーだよ」と。そうだそうだ、先日だんなが「このテキスト面白い!」と教えてくれた「日本のカレーライスを熱愛する米国人記者が語る『ゴーゴーカレーNY店』」で読んだお店だったわ、と私も思いだした。
 
下手な日本人よりも「日本のカレーライス」を愛しているんじゃないかと思われる上記米国人記者が語るところによると、「カレーライスは日本人のソウルフードだ。米国の子どもたちがマカロニチーズをガツガツ食べるように、日本の子どもたちはカレーライスをガツガツ食べる。」だそう。ほんと、そうだよねぇ……と思いながら、そのゴーゴーカレーに行ってみることにしたのだった。
 
秋葉原の大通り沿いに立つその小さなカレー店は、1階も2階もカウンター席のみ。2階の席が空いてますよと案内され、食券買って階上に向かった。壁にぺたぺたとポスター類が張られ、そこには

金沢カレーとは、金沢市(石川県)のカレー店で作られるカレーです
・ルーの上にカツ、その上にはソース
・キャベツの千切り
・ステンレスの皿
・ルーは濃厚ドロっ
・フォークで食べる

と、写真入りのポスターもあったりした。
 
ふーんフォークなんだーキャベツなんだーとわくわくしながら待つこと5分ほどで、カレーの登場。
 
初めてののゴーゴーカレー、ロースカツカレーのエコノミー♪ ゴーゴーカレー、サイズは4種類でヘルシークラス、エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスから選ぶことができて、「エコノミー」がいわゆる「並」。
 
トッピングにロースカツやらチキンカツやらソーセージやらエビフライやらを選ぶことができる(更に卵やチーズや納豆も乗せることができる)のだけど、スタンダードなチョイスはロースカツなのであるらしい。開店から午後5:55までの「ゴーゴータイム」に店を訪れれば、ロースカツカレーは100円引きで注文できる。
 
ゴーゴータイムのエコノミーロースカツカレーは650円。良心価格だ。
 
黒めの色合いのどるぅ〜んとしたルーは、ココイチあたりに比べると「分量控えめ?」な印象だったけれど、そのとろみと濃厚さは「ああ、この分量でちょうど良いんだな」と思えるもの。皿の左側にはこんもりと千切りキャベツ、上にはジグザグにソースをかけた、ちょっと薄めのロースカツがボボーンと鎮座ましましている。
 
カツは揚げたてだし、シャキシャキのキャベツの存在感も良いし、卓上にはセルフの福神漬けたっぷり、水のポットもずらりと用意されている。じわっと辛くてほのかに甘いカレーの味もとても好みだった。……私、ココイチよりゴーゴーカレーの方がルーの味は好きかも……ってくらい、かなりツボだった(ココイチもココイチで好きなんだけども!)。

渋谷 「Hemel」にて
 サンマのマリネ
 ムール貝のホワイトビール蒸し
 ほくほくフリッツM \800
 ハムとサラミの盛り合わせ \900
 バゲット \500
 ベーコンときのこのペペロンチーノ
 かきのリゾット
 牛スネ肉のベルギービール煮込み
 甲州産地鶏の香草ロースト
 ベルギービール(生・ヴェデットエキストラホワイト)
 ベルギービール(セントベルナルデュスホワイト)
 ベルギービール(パウエル クワック)
お、おなかいっぱい……。

そして午後は息子、ワークショップへ。
私とだんなは「じゃああとで渋谷で待ち合わせしようね」と、息子を会場に置いて、渋谷でお買い物したりカラオケしたりしていた。
 
夕食にはちょっと早めの時間にと、ワークショップを終えた息子を拾って向かったのは「Hemel(ヘイメル)」という道玄坂にあるベルギービール屋さん。大変お得だったクーポン使って、美味しく楽しく飲み食いしてきた。購入した時から「なにこのお得なプラン!」と思っていたのだけれど、実際行ってみてそのお得っぷりに眩暈がしたほど。美味しかったし居心地良かったし、とても良いお店だった。
 
2ヶ月ほど前、
「最近クーポンサイトって流行ってるけど、どんなんなのかな?」
と、ネットサーフィンしたその日にみつけたのが、KAUPONの「渋谷のベルギービール有名店【Hemel】お好きな樽生ビール1杯+ボトルビール2本+お食事付きが50%OFFの3,000円!」というプラン。
 
なにこれちょっと、すごい安くない?と画面を見つめる私の目の前で、あっという間に完売になり、諦めきれずにこのクーポンサイトのtwitterを眺めていたら「○時に追加販売始まります」という告知が。パソコンに座してその時間を待って、めでたく2枚のクーポンを入手することに成功したのだった。だからこれは、初めて買ったクーポン。このプランがあまりに良い感じだったものだから、以来毎日クーポンサイトをチェックするようになってしまったくらいだ。
 
選択できる料理が3品(前菜、パスタ、メインディッシュ)と、飲み物は日替わりの生ビールから1杯、瓶ビールから330ml以下のサイズのものを2本いただくことができて、お値段たったの3000円。クーポンサイトには「6000円相当」と書いてあったけれど、実際伺ってみるとビールは1杯1300円前後のものがほとんどだったし、料理も1品1200円ほどするものが多かったから、体感としては「7〜8000円相当のものを3000円で飲み食いしてきました」という感じ。
 
「すみません小学生の子供も一緒なんですが……」と、お客さんがそう多くないだろう早めの時間に行くことにして予約の電話を入れたところ、その応対も感じが良く、息子は当日アラカルトメニューから注文した揚げたてのフリッツ(フライドポテト)や美味しい生ハムに御満悦だった。
 
渋谷「Hemel」にて、秋刀魚のマリネ♪ ビール、最初の一杯は5種類の樽生からの選択。
 
・ヴェデットエキストラホワイト
・ベルビュークリーク
・ニードビール クリームラガー
・セゾンデュポン
・ギネス
 
という品揃えの中から、私はヴェデットエキストラホワイトを、だんなはセゾンデュポンを選択した。
 
ヴェデットエキストラホワイト(Vedett Extra White)は、ヒューガルデンなどと同じ白ビール。コリアンダーとオレンジが香る爽やかな喉ごしの、いかにもなという風な飲みやすい白ビールで、初手からとても幸せな気分になれた。
 
クーポンの前菜は3種類からの選択で、ムール貝のホワイトビール蒸しか、本日のカルパッチョ(今日はサンマのマリネ)、あとは自家製ハム盛り合わせ。ムール貝は外せないし、あとサンマも食べたいねと、その2つをお願いした。生ハムは生ハムで別に欲しくなってしまって、別途ハムとサラミの盛り合わせを注文。
 
渋谷「Hemel」にて、ムール貝のホワイトビール蒸し〜♪ 驚いたのは、ムール貝の分量。
 
「これ、1人前どころじゃないよね……?」
という、鍋にざっくりと、どっかんとやってきたムール貝は、多分20個近くは入っていた。白ワイン蒸しよりも穏やかなアルコール臭で、酸味も少ない。
 
塩気も控えめで、たっぷり鍋に残った蒸し汁には玉ねぎやセロリが入っていて、そのままスープとして飲んで美味しいくらいの味わいだった。
「けっこうこれ、しょっぱめに塩入れるお店多い感じだけどね」
「ここのはマイルドね」
なんて言いながら啜ってみたのだけど、この淡い味がむしろじわじわと来る美味しさ。パンを貰ってスープに浸しながら食べていたのだけれど、最後まで鍋を抱えるようにして残ったスープを啜りまくってしまった。
 
渋谷「Hemel」にて、Mサイズのフリッツ。たっぷり山盛り〜 息子が「美味しい〜♪」と喜んでいたフリッツも、Mサイズはこの小山のような分量。
 
そろそろ1杯目のビールを飲み干した私たちは、10P以上もあるビールのメニューとにらめっこして、私は白ビールのメニューからセントベルナルデュスホワイト(St. Bernardus Wit)を、だんなはアビイビールのセントフリューエン ブリューン(St.Feuillien Brune)を選んだ。
 
日本の地ビールであまり白ビールは見かけないし、何より私はコリアンダー(=香菜の実)の香りが好きだし柑橘香のあるビールが大好き。白ビールはたいそうツボで、悩みながらも「ホワイトビールの中でも群を抜いて濃厚なビール。まろやかな後味が特徴。」と紹介されていたベルナルデュスを選んでみた。アルコール度数は4.4%と低めながら、とろりとした口当たりのビール。
 
ビールに夢中でうっかり写真を撮りそこねてしまったパスタは、ベーコンときのこのペペロンチーノパスタ、魚介のトマトソースパスタ、そして旬のかきのリゾットからの選択。私はリゾット、だんなはペペロンチーノを選んで、適当に分け合いつついただいた。
 
刻んだ牡蠣がどっさり入ったリゾットは分量もしっかりと。パスタも共に食べ応えのある分量で、
「こういうビール屋さんで、パスタや肉料理がっつり食べられるところって、あるようでなかったりするのにね」
こういう店は嬉しいねぇ……と、そうこうするうちにビールも3杯め。
 
渋谷「Hemel」にて、とてもカッコいいグラスのビール、パウエルクワック ベルギービールは、そのビールメーカーごと醸造所ごとに決まったグラスがある。
 
スタンダードなタンブラー型やフルート型の他に、ブランデーでも飲むかのようなチューリップ型とか、修道院ビールに多くみる「聖杯型」とか。
 
後でよくよく写真をみたら、今日の私の2杯目のビールはSt. Bernardusのではなくて、テキサスのCelis Breweryのグラスに入っていたりしたけれど(でも持ってきたビールは間違いなくベルナルデュスのだったけど)、ともかくいろんなグラスがある。
 
3杯目に選んだビールパウエル クワック(Powel Kwak)は、そのグラスが特徴的らしく、「グラスを見たら絶対に飲みたくなるビールです。色々なお店でグラスが盗まれるほど変わったアッッコイイグラスです。」と紹介されていた。分類は「スペシャルビール」で、アルコール度数は8.0%。
 
琥珀色の綺麗なビールは、専用の木製ホルダーにセットされたひょうたん型の面白いグラスと共にやってきた。
もともとは「馬車の中で飲めるように」ということで、馬車の壁にこのホルダーを打ち付けておき、そこにビールを満たしたグラスをセットして道中飲めるようにと考えられたものなのだそう。馬車が揺れてもこぼれにくい作りなのだそうで、なるほどなぁと興味深く思いつつ深い色の濃厚なビールを楽しんだ。独特の甘い香りがするビールで、味も甘さが強め。アルコール度数も強めだから、適当にぬるくなったビールをちびちび飲んでも美味しくいただけてしまう感じのものだった。
 
渋谷「Hemel」にて、鶏もも1本こんがり出てきた、香草ロースト そんな濃厚なビールを飲みつつ(ちなみにだんなが3杯目に選んだのはレッドエールのイヒテヘムズ グランクリュ(Ichtegem's Grand Cru))、いよいよのメインディッシュは、地鶏のロースト、牛スネの煮込み、日替わりの鮮魚料理からの選択で、「甲州産地鶏の香草ロースト」と「牛スネ肉のベルギービール煮込み」を。
 
これも、鋳鉄のフライパンにドーンと鶏もも1本、香草たっぷり上に乗せたローストだったり、小鍋に大鍋の肉2切れが色々な野菜と共に盛られたビーフシチュー風のビール煮込みだったりで、とても満足な内容のメインディッシュだった。
 
正直、かなーりお腹一杯になってきていて(ビール3杯というのがそもそもけっこうお腹に溜まるわけで)、
「……もしかして、フライドポテトとか頼まない方が良かった?」
「いやでもあれは息子用だったわけだし」
ムール貝用にともらったバゲットも8切れくらいあったものだから、最後はヒーヒー言いながら、ようよう全部食べ終えた&飲み終えた。
 
格安プランだし、ビールだけでも元が取れるような内容だからね、と、「御飯が足りなかったら帰りにラーメンでも食べよう」と道中ラーメン屋さんをチェックして歩いたりしていたのに、帰り道はちょっと下向きに前屈みになって歩きたくなるほどにお腹一杯。
 
どれもちゃんと美味しかったし、いつもは値段が気になっちゃってあまり気前よく飲みに行けないベルギービールをじっくり味わえたし、とっても幸せだった今日の夕御飯。ま、また同じようなクーポン出ないかしら……。

11月14日 日曜日
「こってりらー麺」食べてきました
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「Krispy Kreme Doughnuts」のオリジナルグレーズド 2個
カフェオレ

昨日、道玄坂を歩いていたら見覚えのある赤いネオンが輝いていた。
「KKDだ!」
「……こんなところにもあったのかぁ」
と、買ってしまったオリジナルグレーズド1ダース。
 
今日はちらっと千葉に用事を済ませに行かなければいけないので「お昼外で食べようか」などとだんなと相談すると、息子は
「僕、お昼要らないから留守番してていい?」
と。
 
なぜ?と聞けば、にんまりと笑って
「その分、ドーナツいーーーーーーっぱい食べていい?」
と言うのだった。毎度毎度、「そろそろ止めて、残りはおやつにしたら?明日の朝御飯でもいいじゃん?」なんて私が言うのがたいそう不満だったのであるらしい。
 
だんなと顔を見合わせて、「いいよ」と言ったら、それはもうすごい勢いで、ドーナツを頬張り始めた。2個でいいや私は……と、最初の1個をのんびり囓る私の前、6個入りの箱がものの数分で空になった。私が2個、だんなが3個、残り7個を息子が食べて、そして12個のドーナツ箱はすっかり空に。
 
「私もクリスピークリーム好きだけどさぁ」
でも、たとえばカツ丼とクリスピークリームが目の前に並んでいたらカツ丼を選択するくらいの好き度なわけよ……と呟いたら、俺もそうだなと頷くだんなと対照的に息子は
「ううん?クリスピークリーム選ぶよ?」
と。
 
もう君、アメリカ人の子供に混ざっても、普通に「クリスピークリームが大好きな男の子」だよね、と苦笑いしてしまいつつ、今日も息子の喰いっぷりを見ているだけでお腹一杯な私。

千葉 「長州ラーメン万龍軒」にて
 こってりらー麺 \650
 味玉 \100

美味しいラーメンが食べたい、いや、フォーとかでもいい……と話しつつ、だんなと
「息子は一緒に出かけないと言うし、じゃあ息子が行かないような店に行こう」
と、昼御飯の算段。
 
ここはどうかな?とだんなが見つけてくれたのは、「長州ラーメン万龍軒」というとんこつラーメンのお店だった。千葉三越の近くの雑居ビル2階にあるお店なのであるらしい。ああそうそう、美味しいとんこつラーメン食べたかったの、と、行ってみることにした。
 
通りにあまり目立たないように置かれた看板をみつけて、あったあったこのビルだよと薄暗い階段を上って2階にあったそのお店。カウンター席のみで、もう1時も過ぎている半端な時間だったのに満席で、店頭には入店を待つお客さんが2人ばかり並んでいる盛況ぶりだった。店頭からいきなり漂ってくる濃厚なケダモノ臭。いいぞいいぞ、といういかにもなとんこつラーメンのお店の香り。
 
だんなはこの店の看板メニュー「長州らー麺」(\600)、私は「背脂チャッチャ系」のフレーズに心そそられ「こってりらー麺」(\650)、100円の味玉をそれぞれ添えてもらい、だんなは更に野菜炒め100円もトッピングで。
 
カウンター上には水のポットやティッシュの箱、おろしにんにくや胡麻などの容器が整然と並べられ、ラーメン丼はカウンター向こうから手渡される。厨房には巨大な巨大な圧力釜が鎮座ましましていて、そこで濃厚なとんこつスープを煮出しているのであるらしい。
 
千葉「長州ラーメン万龍軒」にて。長州らー麺、味玉&野菜乗せ♪ ほどなくやってきたラーメン2つ。
 
今日の日記の上の写真が私の「こってりらー麺」で、右の写真が「長州らー麺」。
 
黄身がつややかに、トロリとした味玉がとっても良い感じで、白濁した良い色のスープも「そうそうこんなのが食べたかったの」ととてもわくわく。
 
太い麺に、トッピングはぐるりと巻いたバラ肉のチャーシュー。メンマとモヤシと葱と海苔。スープのベースは「長州」も「こってり」も同じ風だったけれど、「こってり」の背脂チャッチャッぷりは、想像以上のこってり加減。
「……あ、こってりはね、本当にこってりだったよ」
と笑いながら、久しぶりのとんこつラーメンを満喫した。
 
食後、せっかく近くまで来たからと、千葉三越でお買い物。
もうとうに終わったと思っていた千葉ロッテ優勝記念セールは今日が最終日だったらしくて、まだちらちらと特売の商品がデパ地下に積まれていた。
 
安売りされていたキャンベルの缶詰買ったり、ハム屋さん「Kafer」の福袋買ったり(1本2000円のペッパーシンケンと、他に諸々4000円分くらい入ったハム・ソーセージセットが2100円♪)、予定外のものを買ってしまいながらあれこれと。
 
「あのね……こってりラーメンはほんとにこってりだったよ」
「まぁ、そうでしょうな」
「すごいこってりっぷりだったよ」
なんかこう、「テレビはやっぱりテレビだったよ」みたいな、そりゃそうでしょうよ的な会話をしながら、
「だから夕飯の献立が思いつかない……何買っていいかわからない……」
と言いつつ、でもあれこれ夕飯の食材も見繕って帰宅。

「魚久」の粕漬け(鮭)の炙り
刺身(炙りしめさば・本まぐろ切り落とし)
とり豆腐
羽釜御飯
ビール(サッポロ 冬物語)
日本酒(会津中将 純米吟醸 もやしもんラベル)

そんな感じで、夕飯は若干あっさりめな感じで、炙りしめさばとか、マグロの切り落としとか。
 
「豆腐が食べたい……麻婆豆腐とか」
と言いつつ、もっとさっぱりな味のものを、と、「とり豆腐」を用意した。しっかりめの風味の鰹だしを用意して、薄口醤油と酒と塩で調味して鶏肉と豆腐を炊き、食べぎわに茹で春菊を添える「食べる汁物」。
 
魚久の粕漬けも残っていたよとこれも炙ったら、なんだかテーブルの上は居酒屋みたいな光景になってきた。
ビールちらっと飲んで、そのあと日本酒ちらっと飲もうか、と、鶴の江酒造会津中将、もやしもんラベルを開けてしまったら、あれよあれよと4合瓶が空っぽに。
 
「最近ちょっと飲み過ぎ?」
「まぁ、ビールはお酒じゃないし」
「昨日のベルギービールはお酒だったよ」
「それでもお酒じゃないし」
話していたことは、ほとんど「酔っぱらいのたわごと」。