食欲魔人日記 10年12月 第5週
12月27日 月曜日
「肉豆腐が食べたい」とリクエストもらって。
「POMPADOUR」の
 とろけるチーズパン
 チーズオニオンブレッド (1/3切れ)
カフェオレ

パン屋さん「POMPADOUR」の「とろけるチーズパン」は、その名の通りにチーズがトロ〜ンととろけるのがお気に入り。久しぶりに買って帰りましょうかね、と、昨日のお出かけついでに千葉そごう地下のショップで買ってきた。
 
そのパン1個では少し物足りないかなと、炒め玉ねぎがたっぷり乗った、四角い形のチーズオニオンブレッドも1個。共にオーブンで中までしっかり温めて、チーズオニオンブレッドは等分して皆で1切れずつ。
 
それほどアッツアツにしなくても柔らかなチーズがとろけて溢れてくるようなパンなので、チーズに生クリームとか入れて柔らかくしているのかなー?という印象だけれど、そのトロトロさがあまり他にはない感じでやっぱり今日も美味しかった。
 
息子も冬休みということで家にいるし、私も仕事が途切れていてなんとなく「冬休み」気分。でも、だんなは今日明日とまだまだお仕事。がんばれー。

スティック野菜のバーニャカウダ
肉豆腐
青菜とわかめの味噌汁
羽釜御飯
ビール(琥珀ヱビス)

昨日、お手頃価格のオージービーフの薄切りを買ってきた。適当に炒めて食べるかな、野菜は何があったっけ……と漠然と考えていたら、だんなから「肉豆腐にしない?」とリクエストが。
 
私は実家で「肉豆腐」が食卓にのぼることはまず無くて(というか、無かった)、結婚してからも肉じゃがなどと違ってそう頻繁に作ったことはないから「私の味」というのが全くない。「肉豆腐ってどんなんだっけ?」と思い出してレシピを検索することからはじめて、
「まぁ、肉じゃがからじゃが抜いて豆腐入れたみたいな感じ?……いや、もっと汁っぽいか……」
と、なんとなく理解した。
 
参考にしたのは居酒屋メニューのレシピが載っていた雑誌からのもので、だしに醤油と味醂と砂糖を加えて煮立て、そこに木綿豆腐と椎茸、長ねぎを加えてことこと煮たところに最後に片栗粉を薄くまぶした牛肉を入れてサッと煮る、というもの。味付けはまさに「肉じゃが味のちょっと薄め」な感じであまり汁っぽくなくむしろ「すき焼き風」という感じ?
 
これは、白滝入れてもきっと美味しいよね、息子、白滝好きだったし……と、豆腐を買いに行くついでに白滝も買ってくることにして、ますますなんだか「すき焼き風」にできあがった。
 
レシピでは彩りにクレソンを最後に添えよということで、確かにそれが美しい仕上がりになりそうではあったけれど、それだけのためにクレソン買ってくるのもなと、手持ちの小松菜を軽く茹でたものを盛り鉢に添えてみた。
 
あとは、ありもの野菜とちょっとだけ買ってきた野菜を使ってサラダ代わりにバーニャカウダ。きゅうりと茹でブロッコリー、スティックに切った人参と、赤かぶを用意した。ソースは買い置きの無印良品のもの。オリーブ油と生クリームを加えて軽く温めればすぐに使えるソースなのだそうで、今回初めて使ってみた。うーん、悪くはなかったけど、私はキューピーのものの方が好みかな。
……てか、やっぱりちゃんと手作りするのが一番。国産のにんにくが出回るシーズンに、どっさり買ってまた作りたいな〜。

12月28日 火曜日
急遽焼き鳥屋さん。
レーズンスティックパン
生ハムと茹でブロッコリー、目玉焼き
カフェオレ

明日の朝こそうどんにしましょう……と、今日の朝御飯はパンで。
 
ちょっと甘めのレーズンスティックを軽く温めて、12月中に賞味期限が訪れていた生ハムのパックを開け、目玉焼きと共に。昨夜の残りのブロッコリーも出して、卓上にマヨネーズと胡椒とトリュフ塩を並べた。
 
恵比寿のワイン屋さん(PARTY)で一目惚れして買ってきたトリュフ塩は、Tetsuya's Truffle Saltというもの。買ったは良いけど、「で、トリュフに似合う料理ってなんだ!?」と、日常に作る醤油味醂味のものには今ひとつ合わない感じで、なかなか使えないでいるところ。あまりにもシンプルだけど、やっぱり卵にはものすごく似合うものだから、朝食の目玉焼きやスクランブルエッグに合わせてしまうことが多い昨今なのだった。
 
トリュフ塩、合わせるなら卵とチーズ、生クリーム……乳製品系なのよねぇと思いつつ、思い切って使えずにまだまだたくさん残っている。

稲毛 「串じまん」にて
 おつかれさまセット \1100
  (ハツ、つくね、ぼんぢり、しそ巻き、にんにくの芽巻き、生ビール)
 大根のわさび風味サラダ \504
 房総豚のレバカツ \315
 串焼き(白レバー) \189
 串焼き(ねぎま) \136
 串焼き(皮) \136
 水郷鶏のとり唐(南蛮) \577
 卵鶏ぞうすい \577
 日本酒(醸し人九平次 大吟醸 1合) \1155
 などなど。

今日はだんな、仕事納め。だんなに限らず世間一般のサラリーマンはだいたいそんな感じだろうかなと思う。
 
で、私も、
「今日が仕事納め〜!」
とばかりにがんばって仕事したのだけれど、今日の午後になってからメールが次々飛び込んで(レストランは明日あたりまでは営業するから最後の一仕事って感じなのね……)、終わるに終われない状況に。
 
どうしよう、これとこれは来年に持ち越しだなぁ……と、急ぎの仕事ではないものはその旨連絡しつつ、でも「これを頼まれたけど、これってホントに実現可能なのかしら!?」みたいな宿題を来年に持ち越すのも気分がすっきりしないので、調べまくっているうちにすっかり夕方。ああ、夕飯用にと昼過ぎに蕪のマリネ仕込んでおいたのに、なんかメインディッシュを準備できそうにない感じになってきちゃったよ。
 
「ダメ〜!仕事終わってない!」
と、帰宅するよの電話をくれただんなに泣きついて、結局駅前の焼き鳥屋さんに飲みに行ってしまうことに。でもとにかくまだ作業が終わっていなかったから、
「息子〜!私の携帯の電話帳に入ってるから串じまんに電話して!コール音鳴ったらこっちにちょうだい!」
「予約できたから、予約できたよって父ちゃんにメールしてー」
「父ちゃんから返事あった?じゃあそれ声に出して読んで!」
と、いいように息子を使いまくって(ごめんよ息子……)、慌ただしくお店に向かったのだった。でもおかげさまで夜8時近くまでみっちり仕事できました。続きはもう……明日だな。
 
串じまん」は地元の人気の焼き鳥屋さん。京成線の八千代台にある店が本店で、あとは京成大久保やここ稲毛に店を構えている。 お手頃価格でちゃんと美味しく、お店の人たちもとても良い感じ。先日だんなと息子が2人して訪れたところあいにくの満席で、「満席でごめんなさい、また来てね」と割引券を貰って帰ってきたところだった。それを握りしめて、あれこれ飲み食い。
 
日替わりの串5本とビールがセットになった「おつかれさまセット」をまずはもらって、息子は好物の「チーズ焼き」(鶏ももにとろけるチーズかけて焼いたもの)と「もものたれ」を中心に、
「この店に来たら、最後はぜ〜ったいこれなんだよ〜」
と、鮭茶漬けでシメといういつもの流れ。
 
私たちは
「あ、なんかレバカツがあるよ」
「お、いいね。食べてみよう」
「あとね、この大根サラダ食べたい、わさび風味の」
と、「まだあんまり食べたことないの食べてみよう」と貪欲にあれこれ注文。やっぱり今日が仕事納めの人たちが多いのか、直前に電話して予約が取れたのが奇跡のような大混雑ぶり。でも、ペースよく次々出てくる焼き鳥や唐揚げをたっぷり堪能してきた。
 
レバーやハツなどの臓物系が美味しいのも何よりで、初めて注文してみたタルタルソースがけの南蛮唐揚げも良い感じ。最後にアッツアツの鶏ぞうすいもしっかり平らげて、ご機嫌で帰宅した。

12月29日 水曜日
今年最後の「家夕飯」もやっぱり肉でした。
うどん(ひやひや)
麦茶

今日から本格的な冬休み!……と言いたいところだけれど、
「いやいやでもでも、気になるものをちょっとだけやっちゃうね……」
と朝からちらっとお仕事の私。いつの間にかだんながせっせと動いてくれていて、朝御飯のうどんが出来上がっていた。息子のリクエストもあって(で、私もこちらの方が嬉しいなということで)、冷たい水で揉み洗いした冷たいうどん。あまりにヒヤッヒヤだと凍えてしまいそうな今日の寒さだったので、だしは常温で。
 
これが今年のうどん納めかなぁ、と思いながらつるつる。天ぷらも揚げ玉も抜きで、刻み万能葱だけをかけていただいた。
息子は何かにつけ
「また香川行きたいなぁ!がもう行きたいなぁ!」
と言っていて、「また1日6軒とか7軒とかうどん屋さん回るのやりたいの?」と聞けば「望むところだ!」だそうで。
 
また来年、香川にうどんを食べに行けると良いねぇ。

お手軽ミートソーススパゲティ
麦茶

年末年始にお出かけだというのに、猫餌のストックが乏しい、ということで駅前スーパーにお買い物。
 
猫餌は普通に買えたけれど、地下の食料品売り場はなかなか大変な賑わいを見せていた。冷蔵ケースに並ぶのは年越し用の食品ばかりで、これでもかとかまぼこ、伊達巻、黒豆、きんとんなどが並んでいた。魚コーナーには蟹がたくさん。
 
こりゃすごいねぇと苦笑いしつつ、食材は簡単なものだけ買って帰ってきた。お昼は「洋風のものにしよう」ということで、簡単ミートスパゲティ。挽き肉を炒めてそこに市販のミートソース加えて軽く煮るというお手軽さで、でもこれで市販のミートソースはぐっと美味しくなる……というか、市販の安いミートソースって「肉はどこー?」という感じだから、やっとそれで「普通のミートソースになる」という感じ。
 
買い物から帰った後もぽちぽち仕事していた私の代わりに、朝に続いてお昼もだんなが用意してくれた。
台所に立つだんなを見て
「あ!まーさだ!」
と、息子。
「うーん、今日はまーさじゃないなぁ……簡単すぎるしなぁ……」
と苦笑いしながら、今日は偽まーさ(ニセ!?)の活躍が見られたりしたのだった。
 
やっぱり父ちゃんが作ってくれたミートソースが一番だね、なんて話をしながら、でもおかげさまで手早く昼御飯が済ませられて午後は着々とお出かけ準備。お酒よーし、おつまみよーし、「遠足だからね」と買ってきたお菓子もよーし。ちなみにお菓子は小袋パックの"たけのこの里"と"きのこの山"。

ミックスリーフのサラダ
赤蕪のマリネ
鶏もものねぎぽん
肉豆腐(先日の残り)
大根の味噌汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ 冬物語)

本当は昨夜は家で食べて、今日の夜は外食……?というつもりだったのだけれど、昨日外食になってしまったので今日は昨日の献立予定だったものを夕御飯に。昨日も似たような鶏料理を食べてきたような気がしないでもないけれど、当初の予定通りということで気にしない方向で。
 
鶏ももは塩胡椒してスキレットで良い色に焼く。皮目をパリッとさせるには、「熱い鉄板に皮をぎゅうぎゅう押しつけること」が必要で、それには「熱したフライパンを上から乗せて重石にする」とか色々やり方はあるけれど、私が一番簡単だと思っているのは「フライ返しで上から適当に押さえつけながら焼く」こと。
 
常に全力で押しつけている必要はなく、最初に軽く皮目を焼き、ひっくり返して肉側を焼き、再び皮目を下に戻した時、その段階からぎゅう〜っと5秒くらい上から押さえつけて、数十秒おいてから今度は別の場所をぎゅう〜っと5秒押さえつけて……を2〜3分繰り返しているうちに皮が良い感じにパリッパリになる。
 
これに上から刻み万能葱かけて、ぽん酢(旭ポンズが最高に好み)かければできあがり。
 
以前、「揚げるの大変だなぁ」と思いつつ鶏を揚げて油淋鶏にしていたのを「揚げなくても、焼いても普通に美味しくない?」と焼き鶏で油淋鶏を作るようになり、「いや、甘酢にしなくても、ぽん酢の方があっさりしていて良い感じじゃない?」と旭ポンズを使うに至ったという経緯。簡単だしさっぱりしていてとても美味しい。
 
あとは、飲みきり分だけ用意した大根の味噌汁と、赤蕪は塩といちじく酢、オリーブ油でマリネにしたもの、あとはミックスリーフにきゅうりや人参を加えたサラダ。先日の肉豆腐の残り。そんな感じの夕御飯。
 
明日からお出かけで、「部屋呑みの酒のアテにするんだ〜♪」と、現地で包丁使わなくても良いようにかまぼこ切ってラップにくるんで保冷剤用意して……の仕込みも夕飯の支度と並行にしていた。からすみもあったので、これは直火で表面が焦げるほど焼いて、スライスしてラップとアルミにしっかり包む。からすみにはこれでしょう!と、大根のスライスも用意した。
 
で、まな板の上にそのスライスしたからすみのかけらが残ったので、
「……ちょびっとだし、隠し味になるかしら」
と味噌汁鍋に入れてみたら、これが笑っちゃうほど「隠しきれない隠し味」状態に。味自体は全く悪いものではなかったのだけれど、ただの大根の味噌汁がいきなり高級感漂う味になって笑ってしまったのだった。
 
持っていくお酒は久保田と九平次と菊姫〜♪好きなお酒ばかり〜♪

12月30日 木曜日
毎年末の恒例となりつつある、山形牛焼き肉〜♪
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
ピザトースト
カフェオレ

今日の起床は5時半予定……のはずだったのだけれど、5時頃から何やら活動を始めていただんな。
 
スキーが楽しみなあまりわくわくが止まらない感じで、
「ああ、だんなが元気だ……」
と夢うつつに思いながら私は予定の時間まで爆睡していた。
 
朝御飯は、家でピザトースト。
これから連日、和風の朝食夕食が続く予定なので、せめてここでパンを食べておこうということでオーブンを余熱してパンを焼いた。ピザソース(手抜きして市販のを使用)と薄切りベーコン、玉ねぎ、ピーマン、ピザ用チーズをトッピング。野菜に火が通ってチーズがトロリとするまでしっかり焼くとこれが最高に美味しい。
 
あとは猫の餌と猫の水と猫のトイレ……と、出発前の用事を思い浮かべながら慌ただしく済ませた朝御飯だったけれど、しっかり美味しくて朝から良い気分になった。
 
猫たちに「餌たんまりあるからね、仲良くやるんだよ、あったかいところで寝てね」と挨拶していざいざ出発、東京駅から乗るは山形新幹線。

山形駅前「冷麺さくら」にて
 さくらセット \2625
     (カルビ・ロース・サンチュ・ハーフ冷麺2つ)
 上塩タン \1250
 特上ロース 2×\1575
 ライス
 グラスビール
 アイスクリーム

昨年に続いて今年の年越しも宿が取れたので、年越しは蔵王温泉郷で。
 
東京から山形駅まで3時間弱、更に車で30分弱というなかなかの距離にあるスキー場だけれど、雪質は文句なく最高、温泉も最高、スキー場や温泉街のあちこちで「玉こんにゃく」が食べられる、これも最高。東北というのもなんとなく肌に合う。
 
あと、「これは、ここは絶対に行っておかねば」という、蔵王でのスキーとセットなのが山形駅前にある「冷麺さくら」での山形牛焼肉。毎回毎回、蔵王にスキーに来るたびに、蔵王に向かう前の昼御飯とか、蔵王から帰る前の夕御飯とかでお邪魔させていただいているお店。今日30日が年内営業の最終日だという情報はおさえていたので、
「ではここでお昼御飯を食べてから!」
と、新幹線を降りるなり急ぎお店に向かったのだった。
 
去年、奮発して「特上ロース」「特上カルビ」を注文して、特上ロースの美味しさに感動した私たち。カルビもそりゃあ最高だったのだけれど、あまりに美味しいサシの入りまくりの和牛というのは、焼肉でいただいてしまってはむしろ脂の多さにすぐにお腹一杯になってしまう。
「特上ロースがいいよね」
「特上ロースが美味しかったよね」
と、昼から奮発して特上ロースを頼んでしまった。しかも2皿も。
 
普通の肉と、ハーフサイズの冷麺のセットもと、「さくらセット」もお願いして、最初は上塩タン、それからカルビとロース、そして特上ロース!と次々焼いてもりもり食べる。セットのカルビとロースも充分美味しいのだけれど、厚めにカットされた特上ロースの美味しさは格別だった。
 
山形駅前「冷麺さくら」にて、〆冷麺。これがもう、とっても美味しい♪ そして忘れてはいけないのがシメの冷麺。
辛さ抜きや小辛、中辛と辛さが選べる中、私はいつもの「小辛」で。
 
酸っぱ辛甘くて、で、旨くて美味しい、という、冷麺は不思議なバランスを持つ美味しさがあるものだけれど、このお店の味つけはとても好み。
 
トッピングは柔らかく煮た牛すね肉(多分)、リンゴ、カクテキと薄切りキュウリ、茹で卵。半透明のシコシコキュッキュとした麺も心地よい食感で、けっこうたらふく肉を食べた後だというのにハーフ冷麺もスープ残さず平らげた。
 
そう何度も来ているわけではないけれど、でも逆に、スキーシーズンに年に1〜2度は必ず来るのがここ3〜4年の流れだったりするので、お店のご主人も私たちを覚えてくれたみたい。
「今年はこれからスキーですか?」
ちょうど良かったです、今年は今日で営業おしまいだったですからねぇ、と、ご主人、食後にサービスのアイスクリームを出してくれた。
 
再来月は10人近い大所帯でお邪魔する予定。
来年の話なので鬼が笑いますが、と、予約を入れてから店を出た。

蔵王スキー場にて
 玉こんにゃく♪ \100

蔵王スキー場。今日は見事なこの天気! 今日の蔵王スキー場は、この写真のような良い天気!
 
でも明日からの天気予報は、「年越しは全国的に大荒れ」と大変な状況。まともにスキー出来るのは今日だけかもねー……と、急ぎ宿泊宿に向かって支度を整え、早々に山頂を目指してみた。
 
私は昨シーズンは足首骨折のドクターストップで1回もスキーはしなかった。だから今回は2年ぶりのスキーで、最初はけっこうな違和感があった。それでもとそろそろ滑り出し、青空の下のパウダースノーをつるつると滑っていくとこれが最高に良い気分。
 
めでたく一度も転ぶことなく、山頂から麓まで滑って降りることができた。
なんだかお腹が空いちゃったねと、スキー場からあがる前にロープウェー乗り場で食べたのが、「蔵王と言ったらこれ!」の玉こんにゃく。
 
蔵王と言ったらこれでしょ、の玉こんにゃく〜♪ 写真のように大鍋で煮られていて、くださいなと言えば串に3個(店によっては4個のところも)刺してくれる玉こんにゃく。
 
醤油ベースの味つけで、中までしっかり味が染みた玉こんにゃくには、好みで辛子をつけて食べる。
 
各店それぞれ美味しいけれど、ロープウェー乗り場で売られているのがなんだか最高に美味しいのよねと、今シーズン初玉こんにゃくはそのお店のをいただいてきた。こんな、カロリーも全然無さそうなものなのに、なんでかすごく美味しいんだなぁ。

蔵王のスキー宿にて
 先附:鯉昆布〆と浅葱辛子酢味噌 花蓮根
 前菜:海老とウニのテリーヌ キャビア添え
     アン肝大根 鱒南蛮漬け 白が葱
 お造り:鯛 ホタテ貝柱 甘エビ 妻一式
 焼物:牡蠣のグラタン 海老酒蒸し 黒豆串
 煮物:小蕪と鴨つみれの炊合せ 菊菜 湯葉 針柚子
 鍋:庄内豚のごま鍋
 小皿:山形牛肉のミニステーキ ブロッコリー トマト クレソン
 酢の物:ズワイガニ奉書巻き 胡瓜 黄菊 フカヒレ煮凍り
 お椀:きりたんぽ汁
 香の物:青菜漬 赤かぶ漬
 デザート:メロン みかん いちご
 ビール
 
お部屋で
 からすみ大根・かまぼこ その他諸々
 日本酒(久保田 碧寿)

午後からサラッと滑ったつもりだったけれど、肩も足もパンパン。たいそう疲れた。
 
宿にチェックインした後は早々にお風呂を堪能して、部屋で「ひと狩り」。
夕飯は食堂で、皆揃ってのいかにもな「温泉宿の夕御飯」が用意されていた。
 
温泉宿の夕御飯。ずら〜り。 献立が卓上に用意されていたので、
「あ、これ、フカヒレの煮こごりだってさ」
「こっち何?おお、鯉だ」
と、見比べながらもぐもぐ。
 
和風ベースだけれど、膳の中央には山形牛のミニステーキなどもあったりするのが嬉しい。湯葉や水菜、ニラなどが入った庄内豚の鍋も良い感じだったし、お椀は輪切りにしたきりたんぽが入ったきりたんぽ汁。舞茸にごぼうに芹、とお馴染みの具材がたくさん使われていた。
 
全体的に「すご〜く美味しい」というわけではないけれど、「前菜にカニカマを堂々と出す」みたいな事はないし、だんな曰く「この宿、米がちゃんと美味しいんだよ〜」とのこと。毎日ちゃんと献立も変わっていくし、連泊してもそれなりに楽しめる。
 
夕飯はビール1本で軽く(軽く?)しておいて、部屋にはお酒があるからね〜と、早めの夕食の後、部屋に帰ってまったりしながら持参した日本酒と肴で「二次会」。今日のお酒は久保田碧寿、「上品な風味の日本酒というのはこういうものです」という印象の、米の味をしっかり感じる香りの良いお酒。
 
お皿もあるよ〜と、持参したスライス大根と唐墨を重ねて、乾き物のおつまみもいくつか出して、気分はすっかりお正月。

12月31日 金曜日
2010年締めくくりの写真がカツカレーというのも……と思いつつ。
蔵王のスキー宿にて
 鮭の塩焼き 玉子焼き
 温泉卵
 ポテトサラダとハム、プチトマト
 昆布と山菜の和え物
 茹でキャベツのおかか醤油
 納豆・焼き海苔
 漬物盛り合わせ
 豆腐の味噌汁
 御飯
 お茶・ヤクルト(♪)

宿の朝御飯は7時45分から。そして今朝の私の起床は7時15分。
 
「あちゃー……早起きして朝風呂行こうと思ってたのにな」
なんか寝てしまったな、と、もそもそ起きて食事に向かった。お風呂の方はきっちり朝食後に堪能。
 
この宿の朝食はいつも和風で、「焼き魚と卵と海苔と納豆」といういかにもな感じのもの。実のところ、私は和朝食は嫌いではないけれど続いてしまうと飽きてしまって「こういうのは3日が限界だなー」と思ってしまう。4日目あたりになると「牛乳とか!パンとか!ヨーグルトとかチーズとかフルーツとか!ベーコンとかが恋しいぃぃぃ」といてもたってもいられなくなる。和朝食は乳製品が少ない(どころか大抵皆無)なのがいちばんキツイ。
 
逆にだんなはこういう朝御飯が大好きなので、
「この宿は朝食も幸せだよなぁ……」
と、朝から御飯をおかわりしている。
 
納豆要らないなら私もらいますよー、と、だんなの分の納豆を貰ったりしながら、私は白い御飯と味噌汁、塩鮭に温泉卵をもぐもぐ。それなりに野菜もあって、ポテトサラダにプチトマトが添えられていたり、茹でキャベツのおかかがけがあったりで、朝からしっかりお腹一杯になった。
 
大晦日から元旦にかけては全国的に大荒れだと言うけれど、今朝の蔵王は小康状態といった感じ。山の上の方はモヤがかかっているけれど雪は降ってないし風もなさそう。
 
「……いけるんじゃね?」
「スキー、滑れるんじゃね?」
天気が崩れるまで滑ることにしましょう、といそいそ準備して、今日もスキー。

蔵王スキー場 レストラン大森にて
 三元豚のカツカレー(中辛) \1100
 フライドポテト(盛り放題) \400
 生ビール \600
 セットドリンク(ココア) \200

年末年始の天気予報のニュースを1週間ほど前に見た時は、
「これじゃあ大晦日と元旦は全くスキーできそうにないなぁ」
と覚悟していたのだけれど、思いのほか今日もちゃんとスキーを楽しめた。標高が高いところだけは「白く雲がかかって何も見えませ〜ん!」という状態だったけれど、それ以外はとても快適。
 
予報のせいか客足もまばらで、「こんなに空いている"百万人ゲレンデ"(名前の由来は、百万人が同時に滑れるほど広いですよ……というもの。それはさすがに大袈裟だとしても、ゆるやかで広大でとても素敵なゲレンデ)は滑ったことがありません」という希有な体験ができた。
 
お昼御飯は、スキー場マップの右端の方にある「大森コース」麓の「レストラン大森」で。
その店名とひっかけたネタなのか、このレストランで大盛を頼むと、笑っちゃうほどの量がやってくる。「皿に盛り放題で○百円」の枝豆とかフライドポテトもある。もちろん生ビールもある。すごく美味しいというわけではないけど、なんとなくこのレストランが好きな私たち。常宿がある上の台方面からは遠く離れたところにあることもあって、「蔵王滞在中、一度はレストラン大森でお昼にしましょう」というのがお約束みたいになっている。頂上から一気にここまで下ることができるのも素敵。
 
豚の生姜焼き丼とか、パスタやピザなどあれこれメニューが揃っていたけれど、
「やっぱり、ゲレ食と言ったらカツ丼かカツカレーよねぇ……」
と、カツカレーを注文している私。だんなはミートーソース(大盛)、息子はクラムチャウダー風のクリームソーススパゲティ。指定の皿に盛り放題のポテトも1つ貰って皆で分けた。当然ビールも。
 
こういうレストランには珍しく、少ないながらも畳の「小上がり」の席があって、ご丁寧に「スキー靴を抜いてお楽にどうぞ」とスリッパの準備まである。
「いかん……スキー靴脱いじゃうと二度と履けなくなりそうな気がする……」
と思いながらもスキー靴脱いで畳に足を投げ出して座って、極楽気分の昼御飯だった。
 
中辛カレーがしっかり辛くて、肉もそれなりにごろごろと。
「ゴーゴーカレーの気分が出したいなと、カツにソースをかけてきましたー!」
セルフサービスのカウンターで最後福神漬と共にソースも添えてからテーブルに戻ったら、だんなが「ほんとにこの人はゴーゴーカレーが好きなんだなぁ」という表情で苦笑いをしていた。

蔵王のスキー宿にて
 先附:山菜そば
 前菜:黒豆豆腐 サーモン菜の花
     海老ウニ焼き 庄内柿とクリームチーズ白和え
 お造り:鰤 マグロ角造り 甘エビ 妻一式 つや姫
 焼物:真鱈ソテートマトソース 丸十レモン煮 ムール貝 アスパラ
 煮物:凍み大根 カスベ くわい 結び蕗 梅麩
 鍋:山形牛肉のすき鍋
 皿:ローストビーフサラダ仕立て ベビーリーフ ラディッシュ
 酢の物:大蕪寿し ズワイカニ 針柚子 〆小肌 いくら
 お椀:カラカラ汁
 香の物:青菜漬 赤かぶ漬
 デザート:メロン みかん いちご
 ビール
 
お部屋で
 日本酒(醸し人九平次 件の田中)
 からすみ大根とかかまぼことかチーズとか色々

元々の予定が「午後早めに上がってあとは宿でのんびりしましょう」だったのだけれど、午後1時半を過ぎていよいよ本格的に雪が降り始めた。ぎりぎり雪が降り始める前に引き上げて、のんびりお風呂、のんびり部屋でコーヒー牛乳、のんびり部屋でチョコ菓子とかつまみながらモンハン。大変良い感じのグダグダな大晦日の午後になった。そして外はけっこうな大吹雪。
 
夕飯は今日も食堂で。
 
洋風の肉皿があったりする、昨日と同じような献立だけれど、黒豆豆腐があったり、先附として山菜そばが出てきたりと、そこはかとなく「大晦日」な感じ。鍋が、とっても美味しい山形牛を使ったすき鍋(すき焼き味のちょっと薄めの汁で肉と野菜を煮て、溶き卵をまぶして食べる)というのも嬉しかった。肉が美味しくて家族皆に大人気。
 
面白かったのが「カラカラ汁」。
 
具はごぼうと大根、人参、豚薄切り肉、こんにゃくに豆腐。豚汁にこんにゃくと豆腐を入れたようなものだったけれど、赤唐辛子が入っているようでピリリと辛い。
「……辛いからカラカラ汁?」
「……そんな安直な感じなのかな……」
と話しつつ、具沢山の味噌汁は東北のお味噌を使っていて慣れ親しんだ味がした。
 
早めの夕飯の後は、部屋に籠もって「笑ってはいけないスパイ24時」を見ながらお酒を飲んでだらだらと過ごす。
小皿持ってきたよ、スプーンとかもひと通りあるよ〜と、それなりの見栄えに持ち込んだお菓子や総菜を盛りつけて、それらをおつまみに。何も正月らしい用意をしなかったので、せめてもと「なだ万」の瓶入りの黒豆だとかも買って持ってきた。蔵王で売っている「蔵王クリーミースプレッド」のオレンジ味をクラッカーに添えて食べたり、東京駅のはせがわ酒店で買ったミモレットのチーズチップを出したり。
 
息子にとっては夕食の献立よりも、この晩酌のおつまみの方が嬉しかったらしく、
「これ、何時間かかかってのんびり食べるんだからね、目の前にあるもの全部一気に食べる必要はないんだからね」
と言っているのにすごい勢いでかまぼこに手を伸ばしていた。
 
年明けまであと数時間。昨年に続き、今年もだらだらな感じの年越しになりそうで、しかも今年はモンハン三昧という更に駄目な要素つき。
 
今年も美味しく楽しい一年(最後の最後にインフルエンザに罹っちゃったとはいえ)、今年ならではの思い出と言えば「リアル脱出ゲーム」「共同購入クーポン」の2つだった。2011年も美味しく楽しい一年になりますように〜。