食欲魔人日記 11年03月 第1週
3月1日 火曜日
久しぶりにマグロのユッケ丼
うどん(ひやひや)鳥天つき
麦茶

昨日はみぞれが降ったりで、まだまだ肌寒い日が続いているけれど、私はどうしても「冷たいうどん」が食べたかった。キュッキュと締まった食感のうどん啜って、キーンと冷えただしを味わいたかった。
 
「ゴメン、朝食準備するワタクシの権限で、今日のうどんは"ひやひや"です」
と、心の中で呟きながら朝食の支度。かけだしのパックは昨日のうちから冷蔵庫に入れてある。
 
野菜の宅配と一緒に、先日冷凍の「鳥天」なるものを買ってみていたので、それもレンジで温めて添えてみる。既に揚げられていて、あとは温めて食べるだけの「鳥天」は、鶏むね肉を細く裂いて揚げた風なもの。さぬきうどんに添える「かしわ天」とは似て非なるものではなったけれど、揚げ玉散らすよりもちょっと豪華な朝うどんになった。
 
いつもたいてい、うどんは新橋駅前のせとうち旬彩館で買っている。冷蔵保存常温保存様々なタイプのうどんが呆れる種類置いてあって、賞味期限が長めだったりパック詰めされたその分量が程良い感じのものだったりするのを選んであれこれ試し買いを続けているところ。
 
今回は、「業務用」と袋に書かれた、500g入りの常温保存半生麺を使ってみた。
 
300g入りの麺は「ちょっと大盛りめな2人分」という感じで、3人で分けると少々物足りない感じ。200g入りのを2つ買ってきて3人で分けると朝御飯にはちょうどいい。でも2袋購入するのはちょっと割高感がある。
 
そんな時にみつけた500g入り業務用麺は、ほどよく皆しっかり食べられる感じで、歯ごたえも味も「家で食べるさぬきうどん」としては過不足無く美味しい感じでとても良かった。冷蔵庫に入れずに保存できるのもありがたい。これからこの麺常備しておけば良いんじゃないかなーと思いながらつるつる。

ちぢみほうれん草の胡麻和え
白子のねぎポン
豆腐とあさつきの味噌汁
まぐろのユッケ丼
ビール(シルクヱビス)

だんなが激ジョブモードで夕飯時に帰ってこられないようになると、「じゃあせめてお弁当持っていくと良いよ」と、息子と2人の夕御飯の献立を、お弁当に持たせても違和感のないものにして、で、それを翌朝詰めて持っていってもらっている。パスタとか生魚とかを夕飯に出してしまうと、お弁当用には別のおかずを考えなければいけないからちょっと面倒なのだ。
 
で、今日は
「水曜はお弁当要らないからね」
と言われたので、ならばと魚を買ってくることにした。鉄火丼とか良いな、刺身でもいいなと冷蔵ケースを見ると、メバチマグロが安かった。すごくとっても美味しそう!という感じでもなかったけれど、でも嬉しい感じのお手頃価格。
 
うっかりミニサイズパックの鱈の白子とも目が合ってしまい、それと一緒にメバチマグロを買ってきた。マグロはどうしようかなと考えて、ある程度下味をつけて食べやすくした「ユッケ丼」にしてしまうことに。
 
胡麻油をボウルに垂らして、そこに醤油と塩と砂糖、あとはコチュジャンを適当に入れる。ぐるぐるかき混ぜてコチュジャンを溶かし、おろしにんにくと刻み葱も入れる。ざっくり刻んだマグロを加えてかき混ぜて、御飯に乗せたらできあがり。トッピングは好みで卵黄とか炒り胡麻とか揉み海苔とか糸唐辛子とか。胡麻油の香りをそれなりにしっかりつけて(あとにんにくも)、少し甘味も加えるとそれっぽい感じになるかなと思う。
 
白子はごく軽く湯通しして、ねぎぽん(刻み万能葱+ポン酢)で。
ちぢみほうれん草は、茹でただけのシンプルなものの方が甘さが感じられて良いかなと、おかか醤油でおひたしにして添えた。
 
息子には普通の鉄火丼の方がありがたかったかなーと思いながら出してみたら、
「これ!おいしい!」
と、思いのほか好評。卵黄の存在が良かったらしく、「卵もう1個入れたい感じだけど、ここは我慢かなー」とか呟きながら、全体をざくざく混ぜて「それはビビンバか」というような状態にして食べていた。もういっそほうれん草のおひたしもその中入れちゃっても、それはそれで似合いそうだよ、よりビビンバっぽくて……と思ったのだけど、思っただけで口には出さないでおいた。

3月2日 水曜日
スキレットでアクアパッツァ。
「アンデルセン」のハムチーズサンド
カフェオレ
りんご(ふじ)

正式名称は忘れたけれど、「アンデルセン」で買ってきた、焼き饅頭のような外見の……というか、両面プレスしながら焼いたイングリッシュマフィンサンドのような外見のハムチーズサンドで朝御飯。最近扱うようになった新商品らしく、お値段もお手頃だった。外側に軽くパン粉がまぶしてあって、両面焼き色がほんのりついている。
 
そうそうりんごもあったのでした……とショリショリ剥きながら息子とだんなを起こして、まだ週の半ばの水曜日。仕事も佳境だしがんばらなくては。

肉サラダ
サワラのアクアパッツァ
角切り野菜のトマトのスープ
羽釜御飯
チューハイ(みっくちゅじゅーちゅハイ)

手元には、先週末に買ってきた美味しそうなプチトマト(カプレーゼにするとさぞ旨かろう……と買ってきた)と、月曜に野菜セットに入って届いたプチトマト。偶然にもどちらのトマトも縦に長い楕円形で、ツヤツヤとしていて美味しそう。
 
贅沢な事だけれど、このトマトをドライトマトにしてアクアパッツァにしたら美味しいだろうなぁ、と想像したら止まらなくなった。
 
本当は骨のついた丸魚(カサゴあたりが最高)で作りたいところだけれど、食べにくくて息子は嫌がるし、だんなの弁当にも使いづらくなってしまうので、今回は切り身で。お手頃価格だったサワラの切り身を買ってきた。
 
夕方からのんびり、2時間くらいかけてドライトマトの準備。オーブンを120℃に余熱して、アルミホイルの上に半割したプチトマトを並べ、「焼く」というより「乾かす」感じでシワシワに高さ半分ほどになるまで熱を入れていく。酸味と甘味がぎゅっと詰まった自家製ドライトマトは、更に外気の乾いた空気に半日ばかり当てておくと良いのだけれど、今日はもうそのまま使ってしまうことに。
 
スキレットにオリーブ油を熱して、塩胡椒したサワラの切り身を並べ、両面良い感じに焼き色がついたら水を魚の高さ半分ほどまでジャーッと入れる。盛大に水が跳ねて湯気が立つところにアサリとオリーブ、ケッパー、ちぎったアンチョビを次々入れていく。ドライトマトも。
 
で、適当に煮詰めつつ(丸魚の時は高さもあるので煮汁をお玉ですくって魚の上からかけたりしながら)、アサリが開いて全体にいい感じに火が入ったら刻みパセリを散らしてできあがり。
 
メインディッシュにあまり野菜が入らないので、せめてもとセロリにピーマン、人参、玉ねぎ、ブロッコリーなどなどを入れたミネストローネ風のトマトスープ(トマトジュースを水で延ばしてコンソメとにんにく塩で調味)を用意。せめてこのくらいは肉を、と、薄切り豚肉を焼肉のタレで炒めてレタスのサラダの上に乗せた「肉サラダ」も用意した。ドレッシングは当然サイゼリヤのものを使用。
 
作ったは良いけど、「果たしてこれは、明日のだんなのお弁当おかずとしてふさわしいものなのかしら……」と自問自答しながらの息子と2人の夕御飯。本当は、添えるなら御飯よりもバゲットあたりのパンの方がふさわしいかなと思ったのだけど、アクアパッツァの、この磯しょっぱい汁を魚やアサリの身と一緒に御飯にかけて食べると、これが不思議と美味しくて(例えるなら海鮮リゾットのような……)、それが食べたくて、ついつい家では御飯を添えてしまう。今日も最後に2口分くらいだけ「アクアパッツァ丼」。

3月3日 木曜日
今日は「ひな祭り」だったのですよね〜
我が家の正調ホットドッグ
カフェオレ
いちご with 練乳

数日前、若干の手抜き版(=キャベツ入りじゃない)を作ってしまって、微妙に不満が溜まっていたところだったので、今日は手抜きのない我が家の正調ホットドッグで。
 
オーブンを余熱する。ソーセージは弱火でじくじく炒める。ソーセージを炒める隣で、別のフライパンを火にかけてバターを溶かし、粗めの千切りに刻んだキャベツをクタッと炒め、そこにうっすら色づく程度にカレー粉をふりかける。ドッグパンに切り込み入れてその炒めキャベツ詰めてソーセージ乗せて、上から更にチーズも乗せて(とろけるスライス系ではなくシュレッドのピザ用のが好ましい、たっぷりと)、オーブンで数分、チーズが溶けるまで焼いたらできあがり。ケチャップもしっかり絞りながらいただく。
 
キャベツがしんなり柔らかくて甘くて、そこに皮がパリッとしたソーセージ乗ってて、そこに大好きなチーズの味もして……と、大変にパーフェクトなホットドッグなのだった。やっぱりこれが最高に大好き。
 
お供に、いよいよシーズン到来でお手頃価格になってきた苺を数粒、練乳添えで。
 
今日の息子の学校は短縮授業。午後2時前には帰ってくる予定で、朝出かける前に
「今日木曜日だから、今週も友達遊びに来るかもー……まだ決まったわけじゃないけど」
と言っていた息子。
 
バタバタと早足で帰ってきた風に「ただいまっ!」と帰るやいなや
「来ることなったよー!今日は4人!」
だそうで、待ち合わせ場所の公園にダッシュしていった。うん、我が家の狭さに相応しい感じの人数で今週は良かった良かった。
 
今日来た友達たちは、猫好きが多かったらしい。
「あ、猫だ、猫。かわいい」
「2匹いる。すっげかわいい、すっげ」
と、私の膝の上に乗る猫に近寄ってきてなでなですりすり顔寄せて観察したりしている。中にはモンハンそっちのけで猫じゃらし持って遊び始める子も。
 
でも全員一度は我が家に来たことある子たちっぽいけどなーこういうのは初めてだなと思っていたのだけど、どうも遊びに来るメンバーの中に、一人「俺猫なんて興味ないしー動物嫌いだしー」みたいな子がいたりすると、なんとなく全員して空気揃えて「僕たちも興味ないしー」みたいな態度になっちゃったりするものなのであるらしい。今日は"興味ないしー"の子がいなかったらしく、
「ぼく、猫好きなんです」
僕も僕も、とか言いながら猫をもふもふしているのだった。
 
面白いもので、猫たちも隣室とかに逃げようとすれば逃げられる状況にしてあるのに逃げなくて、かすみさんもちょっと迷惑そうな顔をしながらもおとなしく撫でられている。女の子はとかく猫をおもちゃにしたがる(とにかく"ぬいぐるみ"感覚でだっこしたがる)けど、男の子は「一緒に遊びたい」という態度だから嫌がらないのかな。小6ともなると子供特有のキンキンとした高い声ではなくなってくるからそれも猫の恐怖心を煽らなくて良いのかも。
 
あ、あと女の子……というか女性は「猫を可愛いと言う、そういう動物好きな私が可愛い」という匂いを小学生の頃からでも発したりする子が存在する反面、男の子の「猫が好き、触りたい」という言葉にはそんな計算高さは微塵もなかったりするあたりが猫にも敏感に伝わるのかなぁ……なんて思ったりした。ともあれ、最近あまり遊んであげていなかったりゃんりゃん、これでもかと猫じゃらしで遊んでもらって御満悦。子供らの持ってきた鞄の中に頭突っ込んでみたり、居間の中央に「俺を見ろー」とばかり寝そべってみたり、やりたい放題だった。

お寿司いろいろ
 京樽のちらし寿司・鉄火巻き・穴きゅう巻き
 サラダ巻き(サーモン)・サラダ巻き(ツナ)
お総菜屋さんの唐揚げ
菜の花と蛤の吸物
麦茶

バタバタと子供達が帰っていって、午後5時。
 
今日の献立ははっきりと決めてなくて(明日だんなは朝ジムだからお弁当も要らないわけで)、漠然と「豚肉あるし……パスタとか丼とか?」と思っていたところで、テレビをつけたら「今日はひな祭り」のニュース。
 
「ちらし寿司だ……」
と息子が呟き、「今日はお寿司?」と聞くものだから、
「やっぱりお寿司が良いかしらねぇ?」
と私。
 
でも宅配寿司は割高なうえに美味しくないし、ネットでチェックする限りではひな祭り用メニューなんていうのもみつからなくて、じゃあいいや駅ビルのお総菜屋さんちょっと見てくるよと夕方混雑のピークを迎えているだろう食料品売り場に向かってみた。
 
おそろしいことに、2店舗あるお寿司屋の冷蔵ケースはほとんど空。隣接した調理コーナーで次々作っていくちらし寿司が飛ぶように消えていく。すごいすごい、今日は節分以上に家庭の食卓はお寿司で溢れているのであるらしい。
 
なんとか、売り場に出てきたちらし寿司を1パックもらって、あとは単品の巻物で鉄火巻きや穴きゅう巻き、あとはカラフルなサラダ巻きを2種類。ついでにこれもあると喜ぶかなと焼き鳥屋さんの唐揚げ買って、最後に魚屋と八百屋も覗いて帰ってきた。
 
ごく簡単に蛤入りの吸物を用意して、あとは買ってきたものを並べただけの、でもなかなかカラフルな夕御飯。サラダ巻きのツナは海苔の代わりに薄焼き卵で巻かれていて、そしてサーモンの方はアボカドやサラダ菜もたっぷり巻かれていたりして、ショリショリした食感が良い感じ。でんぶやイクラ、玉子焼きが華やかに散ったちらし寿司で、ささやかにひな祭り気分を味わった。
 
うーん、子供たちが遊びに来る(で、私も一緒に遊んでしまう……)木曜日の夜はグダグダになってしまって、なんかいかん。反省。今度はちゃんと昼前から夕飯用の煮物とかは仕込んでおかなくちゃ。

3月4日 金曜日
アジア的なワンプレートディッシュで。
バタートースト
ミルクティー
りんご

だんなは厚切りパンのトーストが好き。6枚切りより5枚切り、願わくば4枚切りの厚さくらいが歓迎らしい。
 
でも我が家は3人家族であるからして、市販の4枚切り食パンの袋では微妙に使い勝手が悪いわけで、スライスされているパンは3の倍数であるところの6枚切り袋がやっぱり便利なのだった。だから、パン屋さんで食パンを買うときは、「1斤」ではなく「1/2本(=1.5斤)」を塊で貰うようにしている。今日は「アンデルセン」の長時間発酵食パンをざっしゅざっしゅと厚めにカットしてトーストした。北海道のトラピストバターをまんべんなく塗ってからオーブンに入れた。
 
バゲットもデニッシュも美味しいけれど、この「日本の食パン」の美味しさというのはまた格別。食パン自体は海外旅行をしていても朝食のブッフェコーナーでごく普通に見かけるけれど、この粘るようなふわふわもちもちした食感というのは日本を出るとなかなか出会えないものだなと思う。
 
このところ毎朝コーヒーが続いていたので、今日は久しぶりに煮出すタイプのミルクティー。鍋に湯を沸かして紅茶の葉を淹れ、弱火で軽く煮だしたところで湯と同量くらいの牛乳をたっぷり注いで沸騰寸前まで温めた紅茶は、ポットに淹れた紅茶と牛乳を合わせるミルクティーよりもずっと濃厚でお腹の底から温まる感じ。砂糖をちょっと落としながらいただいた。
 
なんだか長かった今週もやっと今日が金曜日。

スモッち
カプレーゼ
豚肉のナムプラー炒め
羽釜御飯
角切り野菜のトマトのスープ
麦茶

今日は、残っていた豚薄切り肉使って、アジア飯的ワンプレートディッシュ。
 
フライパンにサラダ油薄くひいてにんにく薄切り炒め、肉を炒めたらナムプラーと砂糖、塩、あとは色づけ程度の量のオイスターソースを加えて適当に調味する。本当は海老とか鶏とかの方が似合う味付けだけれど、豚でも案外悪くない感じ(でも牛肉には似合わない気がする)。
 
で、カプレーゼ作るつもりでトマトとモッツァレラチーズの用意をしてあったので、トマトを刻んでおろしにんにくと塩とオリーブ油で和えておいたところにドライバジルと手で適当にちぎったモッツァレラを加え混ぜ、御飯と肉と共に1皿に盛りつけた。上からちぎった香菜をばさばさかけて、目玉焼き代わりに「スモッち」を添えてみる。この組み合わせにカプレーゼというのも少し違和感かなと思ったけれど、美味しかったし息子も大喜びだった(息子はカプレーゼが大好き)ので結果オーライ。
 
トマトは、先日デパ地下で買ってきたもの。縦に長い楕円形のツヤツヤしたもので、いかにも美味しそうなものだった。他にも「塩トマト」などのフルーツトマト系も並んでいて気になったのだけれど、一番美味しそうに見えたそのプチトマトを買ってきたところ、"我が家で"口にした歴代プチトマトの中では最高の美味しさ。
 
レストランなどで「こんな美味しいトマトってあるんだ!」とびっくりするような味のものをいただくことが時々あるけれど、その感動に迫る勢いの、いや、負けてない感じの、素晴らしく美味しいプチトマトだった。香りも良いし、ほのかに酸味のあるその味わいはフルーツのよう。生臭さ青臭さのカケラもなかった。
 
「カプレーゼ、美味しいよね〜」
と、皿の上に最後までトマトとチーズを残してもぐもぐ食べている息子。

 
お母さんさぁトマト嫌いだったんだよね、今は嫌いじゃないしむしろ好きだけど。小学校の給食に出てくるトマトがもうちょっと美味しいものだったら、トマト嫌いにはならなかったと思うんだけどね……と呟いて、
「学校給食に出てくるトマトって美味しくなくない?君の学校で出てくるトマトってどうよ?」
と聞いたら
「あー……たしかにあれは、あんまり美味しくない、かも……」
と言っていた。
 
甘さなんてなく、全体的に酸っぱくて青臭いばっかりで、種も青くてにゅるにゅるしていて酸っぱくて、ただ無造作に1/4カットにしただけのヘタと皮つきのトマトが、私が小学生の頃の給食には割と頻繁に出ていた。トマトのシーズンの夏には1週間に1回くらいは出ていたように思う。
 
当時は「給食は残しちゃいけません」という教えだったから、そのトマトを平らげるのが拷問のような感じだったんだよなぁ……と思い出しながら、美味しいトマトがなくなるのを惜しむようにゆっくり食べる。こんなトマトが出ていたら、昼休みに半ベソかいて席について給食トレイを片づけられないまま脂汗流し続けなくても良かったと思うんだけど。

3月5日 土曜日
「テング酒場」でおひるごはん。
「テング酒場」にて
 日替わりランチ \580

昨日はなんとなく夜更かししていて(日付が変わってから帰ってきただんなと晩酌してた)、私の起床は9時。だんなの起床は10時過ぎ。
 
特にこれという朝御飯を考えていなかったから、パンケーキでも焼こうかなぁとうすらぼんやり考えていたのだけれど、「じゃあ何か御飯食べよっか」という頃には10時半を過ぎていて、「もうこれ、昼御飯でいいんじゃない?」「買い物ついでにどっか外で食べればいいんじゃない?」ということに。
 
で、寿司はどうだしゃぶしゃぶ食べ放題はどうだと相談しつつ、最後は「駅前のテング酒場でいっかー?」とまとまった。500円ちょっとで、そこそこのボリュームのランチが楽しめる。カツカレーは500円、唐揚げ定食も500円、「ごはん・みそ汁お替り自由」の日替わりランチは580円。
 
今日の日替わりは「チキン南蛮&豚肉とキャベツの味噌炒め」だということで、私はそれにしてみた。
 
1ヶ月ほど前に来たときに比べると、「あれ?なんかおかずの盛りが少なくなっちゃった?」という印象があったけれど、でも「580円のお昼御飯」と思えばこんなものかな、という感じ。だんな曰く、都内の別店舗に平日お昼を食べに行ったらがっかりするほど貧相な盛りだったそうだから、店舗によって(いや、店員さんによっても?)盛りにけっこう違いがあるのかも。
 
ちゃんと甘酢のタレに漬けられた鶏唐揚げの上からはタルタルソース。「回鍋肉」ではなく「味噌炒め」な、甘口の炒め物は豚バラ肉とキャベツ、あとは玉ねぎが入っていた。刻みキャベツにマヨネーズ。
 
だんなが「もつ煮豆腐定食」を頼んでいたので、私の唐揚げ1個あげるからモツを少しくださいよと交渉して、モツ煮も少し分けてもらった。他の料理はともかく(いや、値段相応以上にくらいはちゃんと美味しいのだけど)、ここのもつ煮豆腐はとってもとっても好きな味。美味しいと思う。

蔵王クリーミースプレッド(オレンジ) with リッツ
ちぎりキャベツ with キャベツのうまたれ
ほうれん草のおひたし
白子のねぎぽん
ぶりの照り焼き
とり豆腐
羽釜御飯
ひれ酒

「春菊あるじゃん、だから今日の夜は"とり豆腐"作ろうかなと思うのよねー」
「お、いいねぇ」
と、昼食後にだんなとスーパーでお買い物(息子は一人先に帰宅)。
 
美味しそうな白子を鮮魚コーナーでみつけてしまい、ブリの切り身もお安くて、「ブリ照りと白子ポン酢と、とり豆腐!んでもってひれ酒!」という、どっかの居酒屋メニューのような献立が決まってしまった。
 
うっかり夕方昼寝してしまって、6時に目覚めて慌てて夕食の準備。我が家の2口コンロ(3口欲しいなぁと常々思う)をひっきりなしに使って、とり豆腐仕込んでほうれん草と春菊茹でて白子もさっと湯にくぐらせて、御飯も炊いて……と、めでたく1時間ほどで食事の支度が整った。
 
とり豆腐の鶏肉(鶏もも肉)は、一口大にカットしたのを事前に湯通しする方が仕上がりが綺麗になる。鰹と昆布のだし汁を薄口醤油と塩で調味して、湯通しした鶏肉と豆腐を入れて芯まで温まる程度にゆるく火を通しておく。器に盛ったら別茹でしておいた春菊散らしてできあがり。簡単だけれどすごく美味しい。鶏肉と豆腐は大きめに、器の中に2切れずつごろんごろんと入るくらいがちょうど良い感じ。
 
いつもは、「焼いてから最後に醤油味醂だれを絡めて煮詰める」方法でばかり作っている"ブリ照り"は、今日は漬け込んで焼く形にしてみた。味は確かに染みるけれどやっぱり焦げつきやすくて焼くのが大変。ちぢみほうれん草のおひたしを横に添えた。
 
キャベツはちぎって「キャベツのうまたれ」かけただけ、湯通しした白子はいつも通り「刻み万能葱(今日はあさつき使用)+旭ポンズ」で。息子があまり歓迎しない献立になったので、せめてもと(日本酒には甚だしく似合わないけど)蔵王クリーミースプレッドのオレンジとリッツも出した。
 
ほんのりと焦げ目がつくくらいに炙ったふぐヒレをひれ酒用酒器に落として、「火を付けたら燃えます」くらいまで温めた熱燗(もったいないと思いつつ、一升瓶で買ってきた"磯自慢"本醸造を注ぐ。蓋して2分ばかり置いてからマッチの火を近づけつつ蓋を開けると、一瞬ポッと蒸気に火が点いて、再び蓋して10秒ほど待ったら「ひれ酒」のできあがり。
 
「我が家の、今年の冬一番のヒットと言えばなんといってもコレでしたよねぇ……」
「いやー……家でひれ酒飲めるなんて思ってもみていなかったからさぁ」
酒器がこんなにあっさり買えると思ってなかったし、ふぐのひれも普通に売られているものだとは思ってなかったからねぇ、と、この冬に俄然出番が増えた「ミニかんすけ」の錫製のちろりが今日も活躍してくれた。このお燗セットでは火がつくほどの熱燗にはならないから、「かんすけ」自体の出番は一向に訪れていないのだけど……(ごめんよかんすけ……)。

3月6日 日曜日
半額キャンペーン中のBARUでたらふく飲んできました♪♪
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
ランチパック
 ハム&マヨネーズ
 CoCo壱番屋監修ポークカレー
 苺ジャム&マーガリン
カフェオレ
苺 with 練乳牛乳

昨日、スーパーに寄ったらなんだかやたらと大量のランチパックが並んでいた。ランチパック祭り?みたいな。
 
「うおぉぉぉ……なんか変なのあるよ、"焼きうどん"だって」
「こっちは"ホワイトシチュー"だって」
カレーもあるし、レモンクリームとかあるしなんじゃこりゃなんじゃこりゃと、思わず棚の前で立ち止まってしまう。
 
で、たまにはいいかね?と、いくつか朝御飯用に買ってみることにした。食べてみると、すんごく美味しい!というほどのものではなかったりするけれど、時々ピーナツ味あたりが無性に恋しくなってしまったりするランチパック。
 
買ってきたのは「ハム&マヨネーズ」「CoCo壱番屋監修ポークカレー」「苺ジャム&マーガリン」と、冒険心を微妙に抑えた感じのものになった。どれも普通に美味しそうなものばかり。
 
1袋が2切れずつなので、各自2種類ずつ選ぶことにして、私はハムマヨとジャムマーガリンの組み合わせで。だんなが手にしたココイチカレーのも少し味見させてもらった。
 
これが笑っちゃうくらいにちゃんと「ココイチの味」だったりしたものだから、わいわい賑やかな朝御飯。
食後の苺は「べにほっぺ」。

千葉中央 「富士見BARU」にて
 自家製スモーク盛り合わせ5種 \450
 ハモンセラーノ \250
 フリッツ \200
 海老のアヒージョ \350
 あいよ農場のバーニャカウダ \325
 モッツァレラチーズのパイ包み揚げ \250
 スペイン産小イワシの酢漬け \210
 鴨骨付きもも肉のコンフィ \475
 ビール(ヒューガルデン)\340×7
 ビール(デリリウム トレメンス) \700
 コーラ \150×3
 
千葉「一風堂」にて
 白丸元味(玉子入り) \850

先日、共同購入クーポンを持って初めて訪れてみた、千葉中央駅近くにあるベルギービールの立ち飲みバー「富士見BARU」。
 
生のヒューガルデンが飲めるこの界隈では貴重なお店で、しかも良心価格、お料理もどれも美味しいとあって、すっかりお気に入りになった。「立ち飲み」と言ってもスツールを並べた席が8席分くらいあるのが嬉しい。
 
で、マメにサイトをチェックするようにしていたら、「ちばチャンネルのクーポン提示で半額」なるキャンペーンの案内をみつけた。これまでの日曜定休を月曜定休に切り替えたキャンペーンで今週来週再来週の日曜は半額キャンペーンなのだそう。
 
クーポン利用には利用当日に専用の端末から携帯にダウンロードしなければいけないそうで、
「じゃあ千葉駅前の端末寄って、ついでにヨドバシカメラ見て」
「あ、だったらそのまま三越行ってパンも買ってさ」
「パルコの無印良品にもちらっと寄ろうか」
と、午後になってからのんびりお出かけした。
 
半額キャンペーンということで、開店直後から大混雑してたりしたらどうしましょうと訪れてみると、私たちが今日最初のお客さんの模様。
 
あれも半額これも半額超嬉しい!と、美味しく楽しくたらふくたっぷりいただいてきた。1杯680円のヒューガルデンはただでさえお手軽価格なのにそれが1杯340円、居酒屋の生中よりも安いくらいの価格なものだから「おかわりくださーい」「私もくださーい」と飲みに飲んで2人で7杯。私は最後に1本1400円するお気に入りのベルギービール「デリリウム」もいただいて、すっかり良い気分になった。可愛いピンクの象さんの柄の瓶なのに、アルコール度数は全く可愛くないデリリウム。
 
千葉「富士見BARU」にて燻製盛り合わせと生ハム♪ フードメニューは店内のカウンター上部の看板に書かれていて、「人気ベスト10」が目立つ場所に並んでいる。
 
やっぱりこれは外せないよねと、「上から4つください」と、燻製盛り合わせと生ハムとフリッツ(フライドポテト)、そして「海老のアヒージョ」をいただいた。
 
前回いただいてすっかり気に入った燻製盛りは、海老と塩鯖・ささみ・半熟玉子・カマンベールチーズの組み合わせ。盛り合わせではなく1種類からも出してもらえる。粒マスタードを添えた塩鯖ととろりと黄身が半熟の玉子が特にお気に入り。
 
「うちも燻製グッズ色々あるんだからまたやらなきゃねぇ……鯖とか」
「うん、あと卵とか。卵もやろうよ、卵とか」
「……うん、卵食べたいのね……」
と話しながらもぐもぐ。
 
千葉「富士見BARU」にて海老のアヒージョ、にんにくの香りがたまらない〜♪ 「海老のアヒージョ」は、陶器の器に納められた、「海老のガーリックオイル煮」的なもの。
 
スペイン料理屋で出てくる風な料理で、薄焼きのバゲットが添えられてくる。塩にんにく味のオイルを吸わせて食べるこのバゲットがまた格別。
 
息子は息子で「海老は要らない〜……でもこれ食べたい♪」と「モッツァレラチーズのパイ包み揚げ」を頼み、そうそう私野菜も食べたいと、バーニャカウダも出してもらった。
 
トマトソースを敷いた半月型のパイ包み揚げは揚げたてサクサク、中からとろりとチーズが溢れ出てくる幸せなもので、たっぷりな盛りのバーニャカウダも優しい味のソースがとても負い感じ。
 
ほろ酔い気分(いや、"ほろ"どろこじゃない酔い気分)でお店を出ると、まだまだ明るい時間帯。
フィニラー♪フィニラー♪と盛り上がる私とだんなをよそに、息子は「んー……僕はお腹一杯だからラーメンとか要らない」とクールな態度で、「そこから京成線乗れるし」と一人先に帰宅した。
 
私とだんなはそのまま「フィニラー♪フィニラー♪シメにラーメン♪」と、ちょっと腹ごなしにとマツキヨ覗いたりゲーセン覗いたり本屋覗いたりしながらぷらぷら歩いて、「息子と一緒じゃないならとんこつラーメンでいいかな(←息子は醤油ラーメン至上主義でとんこつは苦手)」と、「一風堂」に寄り道。
 
「一風堂」でフィニラー♪これが「白丸」 一風堂は白丸と赤丸があってね、赤丸の方がこってりではあるけどちょっと辛いかも……とだんなから教えてもらいつつ、カウンター席についてメニューを眺めて私は白丸、玉子入り。私はこれが「初一風堂」だ。
 
白濁した濃厚なとんこつスープ、とろりと箸でほぐれるチャーシューときくらげ、刻み葱。縮れのない細麺は「固め」で茹でてもらったけれど、茹で加減の表には「粉落とし(粉を落とすくらいの湯通し程度の茹で加減)」もあるそうで……。
 
呆れるほどビール飲んだ後なのにラーメン美味しいよとんこつスープ美味しいよ、もう、やんなっちゃうなぁ……と思いながらのシメラーメン。私はやっぱり醤油より塩より味噌よりとんこつが好きなんだなぁ。