食欲魔人日記 99年6月 第5週
6/28 (月)
卵ご飯
びわ
麦茶

昨日の大量餃子摂取がきいたか、起きてもなんか胃が重い。
だんなもそうだったらしく、二人でとりあえず卵ご飯をかきこむ。7個残っていてややヤバめだったビワも喰う。

豚肉ステーキ
小松菜とエリンギの醤油炒め
海苔ふりかけご飯
 麦茶

今日の弁当もご多分に漏れず、ケンタロウの本を参考にしてしまった。
ちょっと厚めの生姜焼き用豚肉をこんがりと焼いて、醤油とすりおろし生姜にごま油少々をたらしたたれにチャポンと漬ける。5分ほど放っておく間に塩と醤油で小松菜とエリンギを適当に炒める。ついでに山椒の粉も少々ふっちゃう。で、ご飯の横に詰める。
豚肉の脂とごま油の調和がいまいちだったか、思ったより脂っこくなってしまった。それはそれで麦茶とご飯が美味しく進むので良いんだけど。

青春牛すじカレー
グリーンサラダ
ポテトとコーンのスープ
手製マンゴープリン

本日は待望の「青春牛すじカレー」!
どのへんが"青春"なんだと思う向きもあるだろうが、お手本のレシピが実際"青春"なんだからしょうがない。いいじゃないか、青春。
日曜日からじっくり煮込んだカレーは辛くもなく、かといって甘いだけのものでもなく、肉はごろごろ濃厚な味でやったら美味だった。
5合もご飯炊いたのに、えらい勢いで少なくなってしまったのは一体誰が食べたのか(自分だ!)。
息子も食べた。だんなも食べた。当然私も食べた。カレーは半分以下になってしまった。
でもまだ半分あるのよね〜♪うふふふふ。

【青春すじ肉カレーのつくりかた】

−すじ肉の下準備−
1. 大きな鍋に湯を沸騰させる。
 牛すじ肉800gをかき混ぜながら3分ほど茹でた後、ザルにあけ、熱湯をかけつつざっと洗う。
 すじ肉に付着したアクを洗い流す。鍋の湯も捨て、良く洗う。
2. この鍋にすじ肉を戻し焼酎をたっぷり注ぎ、水をすじ肉がかぶるくらい加え、スライスした玉ねぎ半個と月桂樹を入れ、強火で煮る。
−カレーを作る−
1. 厚手の鍋にバター大さじ2を溶かし、スライスした玉ねぎ3個を茶色くなるまでひたすら弱火で炒める。
2. にんじん2本とリンゴ1/2個をフードプロセッサーでピューレ状にする。
3. 2.を1.に加え、更に炒める。
4. 3.に下準備しておいたすじ肉を食べやすい大きさに切って加え、更に赤ワイン1/2本を注ぎ入れ、強火でワインが蒸発するまで煮る。
5. 4.にすじ肉を煮たスープを1カップと水2カップ、カレー粉大さじ2を入れ、弱火で煮る。
 途中、水が少なくなってきたら水を足す。
6. 30分ほど煮たらカレールー1/2箱を足し、水を少々加え、更に30分ほど煮る。
7. 別のフライパンに6.のカレー1人分にレードル1杯から1/2を入れ、御飯をその中に加え、炒める時のように良く混ぜる。
8. 良く混ぜたカレーと御飯を皿に盛り、上から生卵を落とし入れる。

6/29 (火)
ベーコンエッグ
グリーンサラダ
ポテトとコーンのスープ
ご飯

なんとなく寝坊。あう、お弁当も作れなかった。
たらたらしながら卵を焼く。
塊ベーコンの余りを厚めに切ってじくじく焼いてみたら美味しかった。
塊ベーコンはくせになりそうだ。

チョウシ屋
 コロッケパン
コーヒー牛乳

弁当無しゆえ、このところの野望だったチョウシ屋に赴き、コロッケパンの購入を試みる。
12時の鐘が鳴り、ダッシュで向かうも、既に5人ほどの行列。店のおばちゃんとおじちゃん、にいちゃんがわたわたとコロッケを揚げ、パンを割り、ソースにつけ、などしていた。
うきうきしながら行列につくと、どんどん列が長くなる。あっというまに10人ほどの行列に。
ここには、ピーナッツバターサンドとかジャムサンドもあったりして、このバターとジャムがまた郷愁を煽ってやまないブリキ缶などにうりゃ!と入っていて、しかもまた、それをアルミのバターナイフかなんかでコテコテとパンに分厚く塗ってくれたりするもんだから……たまりません。空腹時には、特に。
ピーナッツバターもジャムも、各揚げ物も全部、コッペパンか食パンか、どちらか選んでサンドにして貰えるのだ。

行列の間、
「基本のコロッケパンと、ピーナッツバターサンドかな。コロッケパンは当然コッペで、ピーナッツバターは食パン……むふふ……」
「いやいや、今日はピーナッツバターサンドを主にしてだな、コロッケは別添で2個ほどいただいて……はうー」
「いやいやいや、本懐を遂げるためにもコロッケサンドは必須で、おつまみにメンチカツを1個……太るからやめておこう……」
「あああ、ポテトサラダもある〜……おおお、マカロニサラダまでぇ〜……」
など、私の中の天使と悪魔と食欲魔人がせめぎあい、結局のところはコロッケパン1個220円なりで落ち着いたのであった。やっぱりピーナッツバターサンドも買っておくべきだったか。今週金曜日(には弁当を作らない予定なのだった)に再チャレンジ!

さて、しゃわしゃわする薄紙に包んでもらったコロッケパン、途中のコンビニでコーヒー牛乳も買い、早速いただいた。
ふかふかの、懐かしい感じのするコッペパンに、半割りにしたコロッケが1つ。パンにはからしバターがちょちょいと塗ってあって、コロッケはさらさらのウスターソースに漬けられている。でも衣はさくさく。キャベツも挟まってない、他に飾りもなんにもない。でも、うめー。めちゃめちゃうめー。うう、ここに勤めていて良かったー。とこのようなところで感動しているわたしであった。

チキンカツ
フライドオニオン
フライドウィンナー
千切りキャベツ
マカロニサラダ
茄子の味噌汁
ご飯
ビール
手製マンゴプリン

実は、だんなは体調を崩して本日お休みしていたのであった。
仕事してると、家から「夕飯作って待ってるよー」と暖かいメールが届いたのでちょっと期待しつつ帰宅すると、なんだかすごい御馳走を作ってだんなは待っていたのであった。おい、君は体調を崩して休んでいたのではなかったか。……まぁいいや。

わたくしは常々、
「だんなは料理が下手ではない。ていうか上手いけど、君のはいつも一品料理だ。もうちっと副菜とか付け合わせとか、そーゆーもんは無いのかね、まったくもー。」
と言っていたのを気にしてか、やけに手の込んだマカロニサラダまで出来ていて、冷蔵庫で冷やされていた。
「何か手伝うよー」
と声をかけると、
「いーのいーの、まかせときんしゃい!」
などと答えつつ、今度はキャベツを千切りにし始めている。どーしたんだ、だんな。なんか気迫こもってるぞ。

で、出来上がったのはチキンカツ定食。おまけにビールのおつまみにウィンナーまで揚げて、しかも私のリクエストで玉ねぎまで揚げている。なんだか盛りだくさんのフライになってしまった。あまりにも最近揚げ物料理をしなかったので、自分がやらなきゃフライは食えないと思ってチキンカツにしたらしかった。
ビール飲みながら、揚げ玉ねぎとウィンナーをつまむ。油吸っていて塩気がきいていて、ビールと合う合う。今日も2缶(350mlのだよ)を空ける。
チキンカツは、でっかくって衣カリカリで、とんかつソースかけると懐かしいような味がした。んまかった。
食後はここんとこ毎日食べるマンゴプリン。10人分も出来たから減らない減らない。明日もマンゴプリンがあると思うと、ちょっとシアワセ。

6/30 (水)
青春すじ肉カレー 生卵おとし
小松菜とコーンのソテー
茄子の味噌汁
アイスコーヒー

作って4日後のカレーはそろそろ危険な雰囲気を醸し出していた。まだ匂いも味も平気だったけど、そろそろ無くさなきゃヤバいだろう。
というわけで、朝からカレー。
先日は普通のカレーのように御飯の上からとろりとかけたんだけど、今日は中華鍋にカレーと御飯と入れて、混ぜ御飯風にしてみた。これぞ真の青春牛すじカレーである。上から卵の黄身を落とすのも忘れてはならない。
いい加減、ホロホロになってしまった肉はソースと一体となり、大阪は自由軒でいつしか食べたカレーを彷彿とさせた。朝から、贅沢な気分だ。

蕪の葉の混ぜ御飯
豚肉の生姜焼き
小松菜とコーンのソテー
マカロニサラダ
いぶりがっこ
 玉露入りお茶

先日(けっこう前だな、そーいえば)、カブを買ったままにしていて葉がシナシナになりかけていたので、湯かけて刻んで塩ふって揉んで、それを御飯にまぶしてみた。綺麗な緑で良い感じ。
で、塩気のある御飯には甘辛いおかずがいーかなー、と豚肉を生姜焼きにして、ついでに残っていた小松菜とコーンを適当に炒めて、ついでに昨日だんなが作ったマカロニサラダの残りも詰めて、で見た感じ手の込んだ弁当が出来た。作成時間20分。ひゅーひゅー。

ミルククラブ
 ソフトクリーム 180円なり

午後は、支店長印なるものを押して貰いに、電車にどんどこ乗って他ビルの総務部に向かう。
帰りにちょうど通り道だったのでミルククラブにちょこっと寄ってきた。
100円の牛乳飲み放題にしよーか、あるいはお気に入りのコーヒーフロートにしよーか、カウンターの上で「焼き立て」などと書いてあるチーズマフィンも食べようか、それとも冷蔵ケースで美味しく冷やされているレアチーズケーキかはたまたベイクドチーズケーキか、意表をついて牧場から直送された地方のアイスクリームにしようか……と油汗たらすほど煩悶したあげく、いつも通りのシンプルなソフトクリーム200円を頼んでしまった。クラブの会員券見せて、10%引きの180円だ。この僅かなお得感がシアワセだったりするんだな。

底が平たい、背の低いコーンにみっちり盛られたソフトクリームは相変わらず美味だった。
なんというか、ミルクミルクミルクした香りが強くて、濃厚なのである。値段も良い。めちゃめちゃコストパフォーマンス良いぞ。
2時すぎて、ガラガラだった喫茶コーナーでソフトクリーム舐めていると、サラリーマンのおじさんがぽつぽつと入ってきた。おやつの時間で、皆抜け出してでも来たのだろうか。
一人目、牛乳カップ持ったちょっと疲れた風なおじさん。あ、ケーキも持ってる。……いいなぁ。
二人目、ソフトクリーム持った白髪まじりのスーツのおじさん。なんか嬉しそう。
三人目、ソフトクリーム持ったやや若めのネクタイYシャツ派手柄の男。1分でソフトクリームを飲む。そして去る。
四人目、牛乳カップ持って入ってきて、いきなり牛乳の入ったケース前で立ったまま2杯のミルクを飲み干した(しかも腰に手をあてていた)おじさん。彼は新聞読みながら3杯目に突入。おおっ席を立つぞ、4杯目か、4杯目にいくのかぁ〜!?
五人目、ソフトクリーム持った作業着姿のおじさん。どっしり座って舐め始める。
とまぁ、私がソフトクリーム食ってる間にあまり広くない喫茶コーナーは全面的におじさんになっていったのであった。皆が皆、乳製品食ってるのがなんかいいやね。
昼下がりのミルククラブはおじさんの憩の場だったのであった。

豚肉と筍の中華炒め
キャベツとコーンのスープ
ご飯
ビール
手製マンゴプリン

冷蔵庫に豚肉。ピーマンも食ってしまわなきゃいけないのがある。キャベツもあるしレタスもある。ああ、なんかカブまで入っているし。げえぇ、それよか賞味期限ギリギリの筍の水煮パックなんてのも見つけてしまった。
……と帰宅後、冷蔵庫を前にしばし困惑。結果、適当に野菜を使える中華炒めにすることに。
豚肉に塩胡椒、醤油を片栗粉と一緒に揉み込みしっかり味つけておいて、後は塩とオイスターソースで適当に調味、9時過ぎに帰宅しただんなと遅めの夕食をとったのであった。
日曜日に10人分作ってしまったマンゴプリンはやっと今日無くなった。ふー。