食欲魔人日記 06年11月 第1週
11月1日 水曜日
豚タン唐揚がウマーでした
「サンジェルマン」のコーンパン
ベーコン入りスクランブルエッグ
茹でブロッコリー
カフェオレ

やっとやっとでっかい仕事が一段落して、昨夜のうちに今日の日付で請求書を作成し、さぁ送るぞー明日はのんびりするぞー、とうきうきしていた昨夜。しばらく行けなかったジムにも行っちゃうもんね、溜まった漫画も読むんだもんねと気合いを入れて起床した。心なしか朝御飯もゴージャスめ。

大きめサイズの「サンジェルマン」のコーンパンに、卵料理を添えたいなということで角切りベーコンをじくじく炒めたのを混ぜたスクランブルエッグ。半端に余っていたブロッコリーも茹でて、マヨネーズと一緒に添えた。

いくらおにぎり
麦茶

午前中、さらっとお仕事してから久しぶりのスポーツジム。これでもかと汗をかいた帰り道、疲労のあまりさほど食欲もなかったのだけれどおにぎり屋さんに寄って大ぶりのおにぎりを1個だけ買ってきた。たらこと葱味噌、いくらの3択を自分の中でめちゃめちゃ迷いつつ、選んだのはいくらおにぎり。

「ここで葱味噌おにぎりという殊勝な選択ができればねー……いいんだけどねー……」
と自嘲しながら買ってきた。おにぎりもでかいが、具もでかくて良い感じ。駅前の、あんましお安くないおにぎり屋さんなのだけれど、密かに気に入っているのだった。

「坐・和民」にて
 豚タン唐揚 \380
 チーズフライ \380
 温野菜チーズ \480
 串焼き盛り合わせ \780
 だし巻き卵焼 \280
 焼きサーモンハラス \380
 石鍋牛すじと大根煮 \580
 揚銀杏 \380
 鮭茶漬け \380
 ビール(生中)
 焼酎あれこれ
などなど

本日、すごく平和だったのはジムから帰ってお昼御飯を食べ終わるまで。そういえば今日は月初めで、月初めというのは仕事がどさどさとやってくる時期で、チェックしたメールボックスの中には「至急」の文字つきのお仕事メールが何通も入っていて泣きたくなった。泣いていられないのでまじめにお仕事。久しぶりに手間のかかる料理でもするかとはりきっていたのだけれど、早々に見切って
「ごめん、今日おごるから和民行かない?」
とだんなに報告メールを出しておいた。近所の和民が数ヶ月の改装閉店を経て「坐和民」なるものに進化したのは最近のこと。何がどう変わったのかわからないけれど、ちょっと気になっていた。

「"ざ・和民"ってことは……和風になったってこと?いや、もともと和風の居酒屋じゃなかったっけ?」
「靴脱いで上がる店らしいよ、座敷の個室が多いような感じで」
「ほー」
それにしても店名の「坐」って、「ザ・和民」にしたら100円ショップになっちゃうよね、ダイソーだよね、などとくだらない話をしつつ、仕事帰りのだんなと待ち合わせて駅前の「坐」に。入り口近くに靴脱ぎ場があり、絨毯敷きの階段をぺたぺたと上階に案内されて掘り炬燵式の個室に通された。薄暗い照明で、「土風炉」みたいな傾向の店内だ。

料理はというと、やっぱり「和民」以外の何者でもなくて、安いものは安く、そうでないものはそれなりに、という感じ。薄切りにんにくと一緒に揚げられていた「豚タン唐揚げ」とか、石鍋でぐつぐつ言いながら出てくる大根入りの牛筋煮なんかが美味しかった。和民と言えば200円ウィスキーですよ、こっちの焼酎は1杯380円だね……などと面白がって、だんなと一緒に安焼酎を試しに頼んでみたのだけれど、こればかりは笑っちゃうほど美味しくなかった。「酒」というより「アルコール」という味で、なんとも言えない嫌な匂いがするお酒。さっさと飲み干して、何度も口にしたことのある焼き芋焼酎「黒瀬」に切り替えた。黒瀬美味しいよ、黒瀬。ほっこりとした芋の味がするとても好きな焼酎だ。

シメにはしっかりお茶漬けなどもいただいてしまいつつ、息子もチーズソース絡めて食べる温野菜とかねぎとろ巻きとかを好きなように注文していて楽しそうだった。ソフトドリンクに「苺ミルク」とかあるのが子供心にはたまらなかったらしい。

11月2日 木曜日
インドな感じの夕御飯。
「サンジェルマン」の豚まん大王 紅茶

昨夜、閉店間際のパン屋さんに駆け込んで、もうすでに閑散としつつあった品揃えの中から今日の朝ごパンを買ってきた。だんなに
「どんなのが良い?そこにウィンナーロールとかもあるけど……」
と伝えたところ、ふらふらと壁際の棚を背にしてワゴンコーナーに向かっている。彼の視線の先には「豚まん大王」なる、すごい名前の商品が。なんでも豚まんの具と同じフィリングとうずらの卵を柔らかなパン生地で包んだものらしい。

「怪しい……」
と呟く私に、「俺、これね♪」と振り返るだんななのだった。その笑顔に誘われて、ついつい私も「豚まん大王」。夕食前の超はらぺこ状態の時にお買い物に来てしまったものだから、ついつい欲望のままに買い物が多くなってしまい、1人2個ずつのパンを買うことになった。息子はハムロールとメロンパン、だんなは大王とチョココロネ、私は大王とクリームパン。

息子は
「ぼく、パン3個食べたいなぁ!」
と更なる高みを目指さんとしていたけれど、「……さすがにさ、2個にしとけば?」と両親は説得を試みた。3個は多いって。いくらなんでも。

で、朝になってみると、
「あ、大王1個で十分だったかも」
と思い直している私。電子レンジとトースター両方を使って中までしっかり温めた大王は、けっこうな大きさだった。中にはうずらの卵が1個。胡椒が効いたピリッとした肉あんで、バターの匂いのするふかふかのパンに似合っていた。さすが大王。

「サンジェルマン」のクリームパン
牛乳

今日はやっと、急ぎの仕事がなんにもない日。
「モノがモノだけに、少しでも早く渡した方が嬉しいかなと思って」
と数日前、まだ10月だというのにだんながクリスマスプレゼントを渡してくれた。やっと本腰入れてそれで遊べる状況になったので、一日それと戯れる。漫画も読む。テレビゲームも少しできた。

昼御飯は、朝に食べられなかったクリームパンを、牛乳傍らにもぐもぐ。

自家製ナン
キーマカレー
タンドリー(風)チキン
千切り野菜のサラダ
ビール(Corona)

そして今日の夕御飯はカレーとナン。スパイスをしこたま使って作るキーマカレーと、自家製生地のナン、そして一昨日から漬け込んでおいたタンドリーチキンが今日の献立だ。まずは、2個分の玉ねぎをとろ火でバターと共にじっくりじっくりじっくりじっくり30分くらいかけて炒めるところから。

新宿中村屋シェフが教えるカリー・スパイス料理』という本があって、本格的ながら日本人の口に合うように僅かにアレンジが加えられた風のレシピが満載で、カレー作りの時には時々参考にしている。今日のカレーも、この本に載っていたキーマカレー。バターを熱して赤唐辛子と刻み生姜、刻みにんにくを炒め、そこに玉ねぎを加えてよーく炒める。粉末のスパイス類(ターメリック、チリパウダー、クミン、コリアンダー)を加えたら、ひき肉と刻んだトマトを投入。ブイヨンを1カップ加えて15分煮込んで、塩を加えて更に15分。最後にガラムマサラと醤油ひと垂らしを加えたら火を止めて1時間ほど馴染ませる。そんな感じ。

カレーを作りつつ、ナンの仕込みも。二次発酵の要らない生地を準備して、ナン1枚ごとの分量にお団子作って軽く置いた後は手でぺたぺたのばしてフライパンで焼いていくだけ。仕込んでおいたタンドリーチキンは、ガスコンロのグリルで焼くことにした。弱火にして中まで火が通るように焦げないように注意しながら表面がカリットなるように焼いていく。揉んでおいたソースは、ヨーグルトをベースにカレー粉やおろしにんにく、塩やパプリカパウダー、レモン汁などを混ぜたもの。

鶏も良い色に焼けたし、ナンもそれっぽく美味しくできたし、息子も食べるからとあまり辛くしないようにしたキーマカレーの出来も良い感じ。仕込みの時間こそそれなりにかかったけれど、ある程度放置しておける料理が多かったので案外と簡単にできあがった。ナンは、お店で食べるサイズの1/2くらいのものが12枚。手元にギー(インドのバター)もあったのだけれど、あえて塗らずにあっさり味のパンっぽいナンを楽しむことにした。くどくないのでいくらでも食べられてしまいそうで、危険。
「いーっぱい、食べるよー?」
と宣言した息子が、本当にいっぱい食べていた。だんなが4枚、私と息子が3枚ずつ食べて、残りは2枚。私は久しぶりに小麦粉に触れたことが気持ちよくて、またそろそろパン作りもしようかなと。ベーグル作って食べたいなー。

11月3日 金曜日
少しずつあれこれ食べられて幸せ。
「Croissant」のチョココロネ
牛乳

11月最初の週末は3連休。初日の今日はだんな、朝から夜まで筋肉イベントでお出かけらしい。
せっかくの休日、一日中息子と2人ぼっちというのもちと寂しいなと思って、「もしお暇でしたら一緒に遊びませんかー?」と友人に声をかけてみた。あいにく祝日の今日も友人は午前中お仕事だそうだけれど、娘さんがその間、我が家で一緒に遊んでくれるとのこと。

休日の朝にしては早めの時間に起床して掃除機かけて待っていたところ、
「ごめんなさい、ちょっと早く着いちゃった!これ、どうぞ〜」
と、パンの袋を持った友人がやってきた。

最近ハマッているんだよー、と友人がお裾分けしてくれたのはCroissantというお店のパン。袋の中には、友人おすすめのふわふわコッペパンにチョココロネ。ちょうど「お友達来る前にコーンフレークくらい口にしておこうよ」と軽めの朝御飯を準備して食べようとしていたタイミングだったので、ありがたくそのパンを朝御飯にいただいてしまうことにした。

しっぽの方まで見事にチョコクリームが詰まった、ふわふわ生地のチョココロネ。娘さんにしばし待っててもらって、一緒に遊ぶゲームの準備などしながら息子と2人チョココロネを食べる。チョココロネの生地もかなりふわんふわんだけれど、コッペパンの方は輪をかけてふわんふわん。お店では、このコッペパンにバターやホイップクリーム、カスタードクリームにジャムにあんこに卵サラダにと色々なものを好みで挟んでくれるのだそうだ。いいなぁ。

千葉 市立美術館内「かぼちゃわいん」にて
 ワンプレートディッシュ \1680

そうして、子供たちは午前中ずっと一緒にニンテンドーDSで遊んでいた。対戦したり、ポケモンの交換したりと楽しそう。私は少しだけあった仕事を片づけてからのんびり本を読んだりしていた。

お昼は、仕事を終えた友人が迎えに来てくれて、一度御一緒しましょうと前から話していたかぼちゃわいんというお店に。市立美術館の中にある洋食屋さんで、本店は千葉駅にほど近いところにあるらしい。平日のランチは800円ほどからあり、週末の今日は1000円くらいからハンバーグセットや海老フライセットなどがメニューに載っていた。私は1680円の「ワンプレートディッシュ」を。スープとパン(かライス)、シャーベットとコーヒー(か紅茶)がついていて、おかずが大皿にあれこれ盛り合わされてやってくるらしい。

店名に準じてか、スープはクリーミーなかぼちゃのポタージュ。続く小皿の前菜は和風のだしで煮たような、冷たい冬瓜が2切れ。そしておかずは蟹サラダ、スモークサーモン、帆立貝のオーブン焼き、和風ピクルス、タルタルソース添え海老フライ、牛ヒレ肉のステーキと煮大根、チキングリルという内容だった。量はそれぞれちょびっとずつだけれど(鶏肉は一口サイズ、ステーキは二口サイズ)、どの料理もちゃんと手がかけられていて味付けにもメリハリがあり、とても良い感じ。自家製のタルタルソースを添えた海老フライと、ガーリックを効かせた帆立貝のオーブン焼きが印象に残った。海苔とわさびを添えた和風味のステーキも、下に添えられた大根と良く似合っていたし。

子供たちが食べていたのは煮大根を添えたハンバーグステーキ。あれこれおしゃべりしながら料理を平らげ、最後にカシスシャーベットと紅茶をいただく頃にはすっかりお腹一杯になった。初めて足を踏み入れた市立美術館は、中央区役所と同じ建物。旧川崎銀行千葉支店の一部を使っているのだというエントランスホールは、コンサートなどにも使われるのだという雰囲気のある空間だった。建物の窓からは「千葉城」が良く見えて、そういえばまだ私も息子も一度もそのお城を見に行ったことがなかったねと気付いてみたり。

千葉 「福源」にて
 なすと豚肉のうま煮定食 \900
 手づくりぎょうざ \400

で、予定では昼御飯を食べたらお別れしましょということになっていたのだけれど、昼食中に「カラオケ行きたいねぇ」という話で盛り上がり、午後も御一緒に。そして夜まで御一緒に。一日中、大変な勢いで遊びまくってしまった。

夕方に皆でカラオケボックスに向かい、ついでに道中パン屋さんCroissantにも寄ってもらって明日の朝用のパンをあれこれ買ってきた。どのパンも手頃な価格で、甘系パンもしょっぱ系パンもバランス良く種類豊富に並んでいる。
「あ!ぼくねぇグラタンパン!あと……揚げパンも!」
という息子のリクエストに応えつつ、そしてけっこうな量の買い物になってしまったビニール袋をシャリシャリ言わせつつカラオケボックスに。4人で2時間元気に歌いまくってきた。

そしてそのまま夕御飯。
これまた友人おすすめの中華定食屋さん(兼ラーメン屋さん、という風情の)「福源」というお店に寄って、中華定食を食べてきた。

私たちの住む町にあるお気に入りのお店「太閤園」に通ずるものがあるお店で、生姜焼き定食とか、シンプルな醤油ラーメンとか、あとはちょっと不思議な「トマトラーメン」(人気メニューらしい)などという文字がメニューに並んでいる。「なすと豚肉のうま煮定食」と、あと息子と分け合うつもりで餃子を1皿注文したのだけれど、かなりたっぷりめなおかずの量と御飯の盛りの良さにびっくり。友人の娘さんに餃子を手伝ってもらいながらようよう全部食べることになった。御飯なんて、普通にどんぶり1杯はある。「大盛りにしてください」と言おうものなら、2合くらい来るんじゃないかという勢いだ。

そして、「太閤園」の茄子野菜炒めに通ずるようなメニューなのかと思った「なすと豚肉のうま煮」は、想像と全く違う赤っぽい煮汁に茄子と豚肉が浸ったような、まさしく「うま煮」。醤油の色というよりケチャップとか唐辛子の色といった煮汁の色で、でも見た目ほどには辛くはない。キャベツや白菜などの他の野菜は入っておらず、ただただ茄子と豚肉だけの煮物で、茄子好きにはたまらないどっさり茄子が嬉しかった。シンプルな醤油味のスープと山盛り御飯、そして小鉢に冷や奴までついてくる。肉汁たっぷりの餃子も香ばしくて良い感じ。友人が注文したレバニラ炒めも素晴らしい分量だった。

子供たちは仲良く同じラーメンを食べ、最後までゲームで遊んでいたりしながら夜8時半過ぎに帰宅。何度も何度も子供たちは「また遊ぼうねー」と約束して別れていた。私と友人は平日の昼にでもホイホイ会うことができるけれど、子供たちはというと、なかなかどうして平日は忙しい。今日は一日遊べて良かったねぇ。

11月4日 土曜日
ひっさしぶりに、はなまるうどん
「Croissant」の
 グラタンパン \190
 サクサクチーズ \130
 こだわりクリームパン \130
 ミルクフランス \130
 揚げコッペ \110
卵サンドコッペ
カフェオレ

昨日友人がお裾分けしてくれたコッペパン。大きなふかふかのコッペパンにゆで卵をマヨネーズで和えた卵サラダを詰めた。あと、そのコッペパンのお店「Croissant」で昨日の夕方買い物できたので、その戦利品の数々も全部1/3にカットして好きなようにつまめるようにしてみたり。さすがに全部なくなることはなかったけれど、好きなものを好きなように食べられてすごくゴージャスな感のある朝御飯になった。

練乳感の少ないミルククリームが詰まった「ミルクフランス」は、「アンデルセン」のものよりもさっぱり味。このお店名物の「ラウンド食パン」を厚切りにしてグラタンソースとチーズを乗せた「グラタンパン」は、中までしっかり温めるととても美味しい。
「これ!このグラタンパンはぼくの!」
と、息子がすごい勢いで食べていた。クリームパンの中に詰まったカスタードクリームは、とろとろと柔らかめのシュークリームに使われるような感じのもの。パンのふわふわと食感が似合っていて、これまた良い感じだ。……近所にあるとすんごく嬉しいいパン屋さんだけれど、千葉駅から歩くのもちょっと大変な場所にこのお店はある。

幕張 「はなまるうどん」の
 温玉ぶっかけ(小) \294
 げそ天 \126

この週末は幕張で「CYCLE MODE international 2006」なるイベントが開催中。ここ2年ばかりだんなはずっとずっと自転車を欲しがっていて、招待券が手元にあるしと皆でこのイベントに行ってみた。会場は想像以上のすごい人。いくつもの「試乗レーン」が用意されてはいたものの、試乗自転車の空きを待つ行列はどのブースも長蛇状態で、結局いくつかのメーカーのカタログを貰って帰るにとどまった。展示されていたのはン十万円するすごいものもあれば、5万円台、8万円台の「理解の範疇」にあるものも。私は「買い物に行ければOK」くらいの認識しか持たない自転車だけれど、奥が深いのね。

で、小腹が空いたので「はなまるうどん」に寄って帰ってきた。温泉玉子と葱がトッピングされる冷たい「温玉ぶっかけ」の小を頼み、げそ天をトッピング。セルフコーナーの揚げ玉をしこたまかけて麺を啜った。このお店の小うどんは本当に分量軽めでおやつ感覚。あ、中にすれば良かった……と思いつつ、食材のお買い物して帰宅した。

ジンギスカン(ラム肉・牛肉・もやし・ニラ・キャベツ・長ねぎ)
あがりラーメン
ビール(キリン樽生 ブラウマイスター)

夕飯はジンギスカン♪
「ジンギスカン食べたいならお店行って食べちゃう??」
「いや、カルフールならラム売ってるし、家でだらだらも良いんじゃない?」
と議論しつつ幕張のカルフールでお買い物。アメリカ牛の輸入が再開されたのが原因なのか、あるいは単に「ラム肉ブーム」が関東から消えつつあるためか、以前ほどの品揃えがなくなってきたラム肉。それでもジンギスカン用のラムのパックが何種類かは売られていて、切り落としや肩ロースを買ってきた。牛肉も少々。あとは必須のもやしを2袋に、キャベツにニラなどなどなど。メーカー製のジンギスカンだれが売られていたので、それを使うことにした。

我が家にはまだ(まだ?)ジンギスカン鍋はない。今回は焼き肉プレートを使うことにしようねと、平たい鉄板でじゅうじゅう焼いた。肉を焼きつつ、空いた空間でもやしやニラもせっせと炒めてはせっせと食べる。いくらなんでも多いんじゃないかと言っていたもやしは綺麗になくなって、代わりにラムが残ってしまった。もやしうま!超うま!ラムの肉汁吸ったもやしは、この味は反則じゃないかというほどに美味しくて、ラムがメインなのかもやしがメインなのかだんだんわからなくなってくる。

お店行かない代わりに家で飲み放題っぽくしようかと、キリン樽生をお代わりしつつ、息子にはラムネを冷やしてあげてみたり。何杯かビールを飲んだところで
「ビール以外のも……」
とだんなが立ち上がって、レモン味のチューハイを持ってきた。買い置きにはジンジャードライ(ジンジャーエール味のチューハイよ)も何缶かあったはずだけれど、レモン味を選択するあたり、さすがだんな。

「流石だな流河……」
呟いたら、私の意図していたところを正確に汲み上げただんなが
「そうです夜神くん。……ジンギスカンならこれが当然です」
と返してきた。

「ジンギスカンの味にジンジャードライは似合わない。流石だよ流河」
「三十ピー歳ならそれが普通です」
「年言うな年。実年齢言うな」
「"心は永遠の24歳"でも普通です」
「それもヤメレ」

デスノートのパロディやってるはずが、最後はただの漫才になってしまいつつ、シメはヤマダモンゴルの真似っこで「あがりラーメン」。ニラ入りの茹で麺を、ジンギスカン食べた後のタレに番茶注いで薄めたもので食べるというものなのだけれど、これがやけに美味しくてお気に入り。家で真似っこしてみたわけだけれど、店と同様美味しかった。ジンギスカンのタレに番茶という不思議な組み合わせが飲んで飲んで食べて食べた後には実に心地よくて、2玉の麺がぺろりとなくなった。新世界の神も満足です。

11月5日 日曜日
フォトジェニックなからすみ大根
ホットドッグ
カフェオレ

いただきもののコッペパン、あと3個。いただいた当初はふわんふわんの柔らかさだったのだけれど、さすがに少し水分が抜けてきた感じ。市販のものより一回り二回り大きなコッペパンで、ホットドッグにしてもさぞ美味しかろうと、昨日ソーセージを買ってきた。6本入りで700円ほどするJohnsonvilleのソーセージは安くはないけれど、これまたボリュームたっぷりで、あのコッペパンのサイズにもきっと負けないねと久しぶりにここのソーセージを買ってきたのだ。

久しぶりの「我が家ホットドッグ」、久しぶりにちゃんと作ろうということで、千切りキャベツをバターで炒めてほんのりとカレー粉で風味づけ。薄くバターを塗ったコッペパンに炒めキャベツを詰めて、茹でてから焼き色をつけたソーセージを挟んでチーズもトッピング。オーブンでチーズが溶けるまで加熱したらできあがりだ。

「コッペパンに炒めたソーセージ挟むだけ」のホットドッグと比べると手間はかなりかかっているけれど、その分すんごく美味しい。できあがったホットドッグは市販のドッグパンを使うそれの2倍くらいの大きさがあって、大変に食べ応えがあった。

今日は秋風も爽やかな良い天気。暖かな陽気だったのだけれど、夏用の布団カバーを全て洗って冬用のにつけ替え、冬用の羽毛布団も押入から引っ張り出した。冬支度して、近所ににょろりとカラオケなどにも行って、のんびりした一日。

からすみ大根
ふろふき大根 with 鶏味噌
ぶりの照り焼き
豚汁
羽釜御飯
焼酎(黒瀬)
ほうじ茶

そして今日、手元には立派な立派なからすみが。ちと早いけれどお歳暮代わりに……とお送りいただいたからすみは、こんな記事とかこんな記事を身悶えしながら読んでいた、まさにそのからすみ。観光地のお土産物屋さんで売られているような水気がスカスカに抜けたようなからすみとは全く違う、ふっくらと適度に水分を保ったからすみはびっくりするほど大きくて重かった。……こんなからすみ、見たことない。

味の方は今年のお正月のおせち料理に入っていたので1切れ口にしてはいたのだけれど、あのすんばらしく美味しかったからすみが、我が目の前に大変な分量で。神さま板前さまどうもありがとう。

ということで、「からすみを美味しく食べましょう」がテーマの本日の夕御飯。大切に大切に、できれば年始まで保存しつつちびりちびりと食べたいからすみであったので、今日のところはだんなと私で1人4切れずつ。お上品に食べましょうということで、厚さ1mmくらい、からすみも大根も薄く薄くスライスして交互に並べてみた。数分もするとからすみの塩分が大根に染みてきて、どちらも透けるような綺麗な色合いになった。旨いだけじゃなく、からすみはとてもフォトジェニックな食べ物だ。

で、そのからすみに合わせるための大根は冷蔵庫に残っていたようなものじゃない方が良いよねと、昨日新しいのを1本買ってきた。冷蔵庫内には使いさしの大根が約1本分残っている。それは米のとぎ汁で下茹でして鰹だしで煮込み、ふろふき大根にして鶏味噌を添えることにした。更にだんなのリクエストで豚汁も仕込んで、全体的に大根がどっさりと使われた夕御飯。メインディッシュは、これまた美味しそうだった旬のぶりを照り焼きに。

この美味しいからすみにビールでは失礼だろうと、大好きな焼き芋焼酎「黒瀬」をロックでちびちびと飲みながらの、からすみ晩酌。十数分常温に置いておいたからすみは、生ハムのようにトロンと柔らかくなっていて深い香りと塩気と甘み。別添でも用意していた薄切り大根をポリポリ囓りながら食べるからすみはたまらない美味しさだった。豚汁も素晴らしくおいしくできあがったし、ぶり照りも美味しかったし、連休のシメとしてはこのうえない素敵な夕食。