食欲魔人日記 07年07月 第1週
7月1日 日曜日
自宅でユッケ。美味しいよ。
「ステファングリル」にて
 トマトソースオムライス ハンバーグ乗せ \800
 アイスコーヒー

昨夜は疲れたのについ夜更かししてしまって、かなりのんびりと起きた日曜の朝。朝御飯どうする?とか言っているうちに息子は何もお腹に入れないままお友達の誘いに乗って外に遊びに行ってしまい、昼になって帰宅するのを待って外で食べることになった。

「奥さん、こんな店できてる」
駅近くのスーパーに開店したらしいよ、と、だんなが教えてくれたのは、ステファングリルというお店。「MOTHER LEAF」などと同じ、モスバーガーが展開する別形態のお店のひとつだ。ハンバーグとオムライスの店なのだとか。スーパー内のフードコートにあるらしいので、買い物がてら行ってみることにした。モスバーガーも、色々やっているのねぇ。

メニューは本当にハンバーグとオムライスが全てです、という感じで、他にチャーハンが1種類ある程度。
どの料理も土鍋に入れられて出てくるらしい。ランチタイムはドリンクが無料でついてくるそうで、アイスコーヒーをつけてもらった。オムライスにハンバーグをつけてもらうこともできて、並サイズのトマトソースオムライスにハンバーグ乗せで800円だった。だんなは大盛のドミグラスソースオムライスにハンバーグ乗せで940円、息子は小盛のケチャップオムライスで490円。注文が入ったところで、カウンター向こうでオムライスを作ってくれる。

「モスバーガーとグループってこと、全然わからないね」
「あ……でも、ドリンクについてきたストロー、モスバーガーのマーク入ってる」
「ほんとだ」
などと話しつつ、木製の台の上に乗った深皿のような土鍋に盛られたオムライスを食べる。

野菜がごろごろ入るトマトソースがほんのり甘く、そのあたりに「あ、なんかモスっぽい味かも」と思ってみたり。オムライスの中のチキンライスに粗挽きソーセージがごろごろ入っていたり、土鍋のおかげで最後まで御飯やハンバーグがアツアツだったりと、「フードコートで食べる御飯」という意味ではかなり良い感じのものだった。小盛りのケチャップオムライスが480円で、持ち帰り対応もしてくれるとなると、ジムの帰りなどにちょっと寄って買っていってしまいそう。

枝豆
いたわさ・きゅうり・おつまみチーズ
ユッケ
わかめと牛肉の韓国風スープ
自家製ビビンバ (もやし・ほうれん草・人参・ぜんまい・焼肉・卵)
ビール(サッポロ黒ラベル)
アイスプーアル茶

昼食後、息子は早々に友達との遊びに戻り、私とだんなの2人で食料品の買い出し。
「……ビビンバ食べたくない?」
「いいねぇ」
と、今晩の献立はすぐに決まり、ほうれん草とー、もやしとー……と言いながらあれこれ籠に入れて歩く。「ユッケも食べたい!」「良いんじゃない?」ということで、牛肉と梨も買ってきた。

「自宅でユッケ食べる」と言うと、友人らから「勇気あるねー」と言われたりするけれど、焼肉をする時もかなりレアっぽい状態で食べたりしているので、私自身はあんまり気にしていない(とりあえず体調悪くしたことはないし)。どちらかというと私より胃腸の弱いだんなの方が心配なのだけれど、だんなが「俺も喰いたい」と胸を張って言っているので、良しとする。

「やっぱ和牛かな」
「和牛でしょ」
とりあえず、スーパーでパック詰めされた肉は使わず、対面販売のお肉屋で買うようにはしている。以前何度かは、「ユッケにして、生で食べたいんですけど」などと相談したこともあった記憶があるのだけれど、今日はお買い得品の回転の良さそうな和牛薄切り肉を「これだ」「これだな」と包んでもらってきた。肉を買ったら速攻帰宅。

きゅうりと梨を刻んでおいて、肉は細かく細切りに。薄口醤油とヤンニョンジャン、砂糖と胡麻油を適当に揉みこんで盛りつけ、生卵の黄身とすり胡麻を散らした。本当は糸唐辛子とか松の実も散らすと、よりそれっぽくなったかもしれない。肉の一部をスープにも使ったのだけれど、それでもずいぶんたっぷりなユッケが出来た。おつまみあれこれも出し、だんなと2人でせっせと作ったナムル類もテーブルに並べて今日の夕御飯。

私にんじんの千切りするね、じゃあ俺とりあえずぜんまい炒めるね、と今日も2人で台所に立って料理したのだけれど、そういえばビビンバの時はいつも当たり前のようにだんなが一緒に料理している。

「だんな、ビビンバの時は、こう、何も言わずに一緒に作るよね?」
週末の御飯と言っても、だんなが1人で作る時もあるし私が1人で作る時もあるのにねと思いながら話しかけたら
「だって、ナムル全部1人で準備しろ言われたら、ぜってぇやだもん」
と返事が返ってきた。……確かに、そりゃそうだ。1つ1つ茹でたり刻んだり炒めたり、見かけはけっこう地味ながらナムル作りはけっこうめんどくさい。並行してできる作業がたくさんあるだけに、複数人で準備するとかなり手早くできあがる。

そのうち息子もにんじん炒めたりもやしを茹でたりしてくれるようになるかしらと思いつつ、でも3人一緒に立つのはちょっと無理めな我が家の台所なのだった。
そしてユッケはものすごく美味しかった。困ったことに暑くなればなるほどユッケが恋しくなるのよね。

7月2日 月曜日
かなりちゃんとしたチキン南蛮でした
ランチパックいろいろ
アイスカフェオレ

ヤマザキの菓子パンに「ランチパック」というものがある。ミミなし食パンのサンドイッチで、4辺の隅がホットサンドのようにプレスされているものだ。「ピーナッツ」「チョコクリーム」あたりの味は確かかなり昔からあって、子供の頃時々口にしていた。それが、週末に地元のスーパーの特売品に。しかもけっこうな種類が並べられていた。

「うお!なんだこれ、ナポリタンだって」
「ナポリタンの……スパゲティのサンドイッチ?」
まぁ、焼きそばパンみたいな?でもナポリタンなんだよねぇ?と思わず売り場で足を止めている間に、だんなが早速その袋を籠に入れようとしているのだった。買う気満々らしい。

じゃあどうせだったら、この機会に色々買って食べてみる?と、「ナポリタンスパゲティ」の他、「ダブルチーズ」とか「たまごサラダ」、「メープル&マーガリン」「いちご&ホイップ」あたりを籠に入れてみた。明らかに買いすぎ(1パックに2つサンドイッチ入ってるし)だけれど、これでも厳選した結果だったりして。他にも小豆なんとかとか、定番のピーナッツとか、ツナとかツナ&チーズとか、あれこれあれこれたくさん売り場に積まれていた。

ホームページを見ると、おっそろしく色々な種類があるらしい。一時は「マンゴープリン風味」などというものも出ていたらしいし、他にも「緑の野菜クリーム」「白ばら牛乳クリーム」「あんころもち」といったファンキーな品が販売されていた事もあるようだ。おそるべしランチパック。

で、「かつて我が家にこんなにランチパックが並べられた日があったでしょうか」というほどにランチパックだらけの朝御飯。各自好き勝手に
「チーズ食べたい」
「私もチーズ」
「チーズって、それ俺が食べたくて買ったんだけど?」
と、ダブルチーズが異様な人気を博しつつ、軽くトーストしたそれを分け合い、苺ホイップは息子が独占し、だんなは早速ナポリタンからかぶりつき、楽しいことになってしまった。私はたまごサラダとメープル&マーガリンを1切れずつ、ダブルチーズはだんなと1切れを半分こ。

給食に出てくるチーズみたいな味のするチーズサンドに、びっくりするほどマーガリンが大量に挟まっていたメープル&マーガリンに、あとは普通に美味しかったたまごサラダ。今度は久しぶりにピーナッツも買ってみるかなと思いつつ、そして残った数切れのランチパックは見事息子のおやつで消え去った。

「坐・和民」にて
 冷しゃぶサラダ \499
 豆アジ南蛮漬け \299
 チーズハムカツ \299
 塩豚カルビの葱焼き \499
 だし巻玉子 \299
 チキン南蛮 \499
 ねぎとろ巻き \499
 うにチャーハン \499
 生ビール(中) 2×\577
 黒ホッピー \409
 河内晩柑サワー \499
 ラムネ \210
などなど、適当に

今日はうっかり、明日外出の予定が入っていることを忘れてスローペースで仕事してしまい、午後になって思い出してたいそう焦ることに。そうだよ明日はほとんど仕事できないんだよ……と、慌てて明日やる予定だったものをやり始めた。夕飯の食材の買い物にも行けず、結局だんなが帰るぎりぎりまで仕事を続けて外で夕御飯。

「どうする?ラーメンとか、中華料理とかにしとく?」
息子に一応お伺いを立ててみたら、
「あの、靴脱いで上がるお店!」
とリクエストされた。それは……「坐」か、「太閤園の小上がり」以外にありえないねぇとだんなと苦笑し、ちょっと久しぶりの「坐・和民」へ。「ざ・わたみ」と読むこのお店、私たちは「ざたみ」「ざたみ」と読んでいて、「ザ・たみ」にもなったりして、「それじゃあダイソー」という展開になったりもする(参考資料)。

息子の好きなバターコーンもないし、特にすごく美味しいコロッケとかがあるわけでもないし、うどんなどの麺類もほとんどないし、息子的にどのへんが良いのかわからないけれど、「坐・和民」は息子のツボに入っているらしい。今日改めて聞いてみたら「この空間が好き」なのだそうで。靴脱いで狭い個室の掘り炬燵式の席とかが、色々楽しいのであるらしかった。大人もこういうの、けっこう楽しいけどね。

折しも今は宮崎フェアー開催中。
「あ、豆アジの南蛮漬け食べたい」
「チキン南蛮もあるじゃん」
などとわいわいとメニューを眺め、宮崎メニューから「冷しゃぶサラダ」「豆アジ南蛮漬け」「塩豚カルビの葱焼き」「うにチャーハン」などを頼んでみた。あと、サワーの「河内晩柑サワー」というのも宮崎メニュー。どのへんが宮崎?という感じのものも少しばかりあったけれど、なんとなく南国気分を味わいつつ皆であれこれつついた。

案外ちゃんと美味しかったのがチキン南蛮。
揚げ鶏にはきちんと甘酢が絡められていたし、タルタルソースの分量もたっぷりなのがけっこう嬉しい。

「……チキン南蛮と、塩豚が1切れずつ残ったわけですが」
「……君、どっち食べたい?」
「そりゃチキン南蛮」
「じゃ、食べていいよ」
と、最後の1切れの攻防も軽くこなしたりしつつ、デザートにコンビニでアイス買って帰宅した。

7月3日 火曜日
こういうインド料理は初めてでした
ミニビビンバ
麦茶

今日も早起きしてジムに向かっただんな。電子レンジが動く音が微かに聞こえて
「あ、ビビンバ食べていくんだなー」
と思いながら布団の中から出られないでいた。私と息子の朝御飯も、ミニビビンバ。週末に作ったナムルが全種類まだ残っている。

ほんの3口分ほどの御飯を盛りつけても、もやしにほうれん草ににんじんにゼンマイに、と、ナムルをあれこれ盛りつけるとけっこうなボリュームになる。
「今日は卵は入れないの?」
と息子に言われ、
「入れたいの?」
と聞けば頷かれ、息子の分の丼には生卵の黄身を割り落としてやった。私は卵抜き。

野菜を茹でて(にんじんとゼンマイは炒めて)、味付けは塩と胡麻油とすり胡麻とおろしにんにく、刻み葱をそれぞれ適当に……といっただけのものなのだけれど、自家製ナムルは本当に美味しい。

東京ミッドタウン内 「NIRVANA New York」にて
 Lunch Course (Non Vegetarian) \3,000
 食前酒(ラッシーカクテル・マリブ) \850
 アッサムティー \600

今日は友人たちとのランチ会。半ば(半ば以上)冗談に「セレブランチ」とか銘打って、普段よりちょっと気張った値段の豪華なランチを楽しもうじゃないか、という食事会で、今日は多分3回目。
「ミッドタウンにできた、NIRVANAというインド料理屋さんはどうでしょう」
とお誘いいただき、その声に友人2人が「そこ気になってた!」「テレビで見た!」と歓声を挙げ、そして私一人「その店……なに?」とハニワ顔になった数週間前。で、予約ついでにちゃんと調べてみた。

NIRVANA New York、なんでも1970年から2002年にニューヨークで営業していた「伝説的インド料理レストラン」なのだとか。んで「どのへんが伝説なのか」は、ちょっとわからない。ニューヨークの著名人、セレブに愛された……ってところが伝説なのかしら??

ともかくも、インド料理は久しぶりで、それが一皿ずつコース仕立てで供されるようなフランス料理のようなスタイルとなると、未知の世界。ランチは2000円のブッフェスタイル(予約不可)と3000円のコース料理があるようで、予約をするとコース料理しかいただけない、ということだった。コースはNon Vegetarian / Vegetarian の2択になり、プリフィクススタイルではなく、固定のもの。

ラッシーのカクテルという面白い食前酒をいただきつつ(何種類かあって、私はココナツ味の"マリブ"を)、メンバー3人はノンベジタリアン、1人はベジタリアンメニューを注文してみた。インド料理屋さんとは思えない、斬新な柄の色鮮やかなファブリックが多用された、天井の高い明るい店内で、広いテラス席もとても気持ち良さそう。ほとんどのお客さんはブッフェ料理を楽しみに来るようで、コース料理の私たちは半個室のかなり奥まった席に案内された。

料理の内容は

3種のチャツネとクリスピーなインディアンスナック
Papadum and Three Types of Chutney

豆スープ
Lentil Soup

チキンのトマトカレー
Chicken Simmered in Tomato Gravy

野菜のライタ(ヨーグルトソース)
Mix Vagetable Raita

ナン
Naan

海老と野菜のカバブ
Prawn & Vegetable Kebab

本日のデザート(チャイのクレームブリュレ)
Today's Dessert

という感じ。全体的に、「ギー」をたっぷり含んだ重くこってりとした感じの、"北インド"の料理で食べ応えがあった。どれもインドらしいスパイシーさが漂うものの、でも印象としては「薄味」。ケバブに添えられたラタトゥイユ風のトマトと野菜の煮込みは驚くほどあっさりとした口当たりだった。

突き出しにやってきたのは、唐辛子の辛いペーストとチャツネ3種はマンゴーとココナッツ、香草(香菜たっぷり)の3種類。オレンジや白、緑といった見た目も鮮やかなチャツネに「Papadum」という薄いパリパリのお煎餅状のパンがたっぷりと。あら美味しい、チャツネ美味しい、と皆でわいわいやりながらチャツネとパンを楽しんだ次は、スープ皿にたっぷりのレンズ豆のスープ。上に散らされた香菜が良い香りで、舌触りの滑らかな優しい味のものだった。具沢山な感じのダールスープは何度か食べたことがあるけれど、こういう上品な、フランス料理のようなしつらえのインド料理のスープというのは初めてだ。

続いて、更にたっぷりな焼きたてのナンと共に、大きな深皿に盛られたトマトカレー。大きな鶏肉が3〜4切れ、とても柔らかでパサついていない肉がソースに沈み、クリーミーなカレーソースもたっぷりと。バターマサラに通じる、ギーと玉ねぎが元になったと思われる濃厚な甘さが感じられる。もちろんナンにも似合うけれど、白い御飯も少し恋しくなってしまったり。ノンベジタリアンメニューは普通のナンだけれど、ベジタリアン用に用意されたナンは全粒粉を使ったような暗めの色合いの、ギーも使っていないようなあっさりした口当たりのもの。友人と交換させていただきつつ、その黒っぽいナンも楽しんだ。

……で、てっきりここで料理終了と合点してしまってモリモリとナンを食べてしまったのだけれど、最後にメインディッシュの海老カバブ。
大きな串に刺さっていたのは大きな海老、そして茄子にオクラにズッキーニに……という野菜類。色合いこそ「カレー色」だけれど、これまた外見を裏切った軽やかなスパイス臭で、添えられたレモンを絞りつついただいた。分量たっぷりの"メインディッシュ"に唸るほどお腹一杯になり、でもデザートはこれまた大皿盛りだった「チャイのクレームブリュレ」。ホイップクリームを添えた冷たいデザートには口直しの薄焼きのお菓子と、数種類のフルーツが添えられている。濃紺の皿に粉砂糖が散らされて、フルーツの飾り方などもあいまってとても七夕チックな飾りつけに乙女心が存分に刺激された。

2時間ほどに渡るランチでおしゃべりも弾み、楽しかったね美味しかったねとお店の前で解散となり、私は時間のある友人1人と1時間ほどミッドタウン内をぷらぷら。結局上階では何を買うこともなく、地階のdean&delucaとJEAN-PAUL HEVINに寄って食材とチョコ(600円くらいの板チョコ数種類)を買って帰宅した。

だんなの実家にて
 「dean&deluca」のカットチーズ盛り合わせ・サラミ
 もやしの胡麻和え・紫キャベツのマリネ
 ウィンナーと自家栽培トマト・きゅうり
 氷下魚(こまい)の塩焼き
 鰹のたたき
 大根と豚肉の煮物
 おいなりさん・海苔巻き
 ビール(ギネス)
 焼酎ロック(蕎麦焼酎 雲海)
 ほうじ茶

夕飯は、だんなの実家に伺うことに。新しくDVDレコーダーを買ったので、だんなが取り付けのお手伝いにと近日中に行くことになっていたのだけれど、「おとーちゃんが"飲みに来ないかな?"って手ぐすねひいてるらしいよ」とミッドタウンにいる間にだんなから連絡があり、今日行っちゃう?と。行っちゃう行っちゃう、夕方帰宅して夕飯作るの大変だなって思ったところだよ、と返事して、じゃあ酒の肴を少し持っていこうとdean&delucaでチーズの盛り合わせとスペイン産のサラミを買って行ったのだった。

今日の午後に唐突に決まったことだったのに、今日もお義母さんはびっくりするような御馳走を用意してくれていた。「ちょうどね、たくさん届いたところだったの」と、キュッと締まった脂の乗った高知の鰹のたたきがどっさり。大根と豚肉の煮物に、「これは、孫用」とどっさりのおいなりさん。
「おねぇは"こまい"って知ってる?氷の下の魚、って書くんだけど」
酒飲みだったら知ってなきゃー、旨いんだよコレ、と、お義父さんが魚グリルの前に立って、その「氷下魚」(こまい)を焼いてくれた。北海道物産展などで売られているそうで、開きではなく、頭とワタを落とした状態の魚。表皮の感じはホッケに似ている。こってりしすぎずパサつきすぎず、の身の感じもホッケっぽい。確かに焼酎や日本酒のアテにはよく似合っていた。

私と息子は少し早くお邪魔してだんなの帰宅を待ち、めでたくDVDレコーダーの設置も完了したところで夕御飯。黒ビールに、蕎麦焼酎にと今日もついつい色々飲んでしまい、鰹のたたきももりもりいただいてしまった。息子用にと作ってくれたおいなりさんもたっぷりあった(しかも海苔巻きも色々出してくれた)ので、それも2つくらい食べたかったのだけれど、もうすっかりお腹いっぱいでシメにおいなりさんを1個いただいてすっかり満腹。

「持って帰りなさいな、いっぱい作ったし」
と、おいなりさんや海苔巻きを包んでもらい、「焼豚も持ってく?たくさん煮たから」と焼豚もいただき、今日も大荷物になってしまいつつ帰宅した。
……な、なんかここ数日、全然台所に立ってません。

7月4日 水曜日
今日のゴーヤーチャンプルーは良くできました
お義母さんのおいなりさん・巻き寿司
抹茶入り玄米茶

今日は起きてみるとやけに肌寒くて、さっそく朝から雨模様。
「うぉ、涼しいよ、涼しいよ」
と、久しぶりにお湯を沸かしてお茶を淹れての朝御飯にした。

昨夜お義母さんが持たせてくれた5個のおいなりさんを
「ぼく、2つね?」
「じゃあ……私たちは、残った1個を半分にしようか」
と、息子は2個、私とだんなは1個半ずつで。玉子の巻き寿司、鮭の巻き寿司なども数切れ詰めてもらっていたので、それも適当に分けつつ食べた。

そういえば、我が家全員おいなりさんが大好きなのに、なんとなく「おいなりさんは、お弁当に入れるもの」という意識が私にあるものだから、あまり家御飯での食卓にはのぼらない。もっと頻繁に作らなきゃ。おいなりさんってこんなに美味しいじゃん、と思いながらもぐもぐもぐ。

枝豆・茹でとうもろこし
ナムルの残り(もやし・ゼンマイ)
お義母さんの焼豚・煮卵
ゴーヤーチャンプルー
じゃがいもとわかめの味噌汁
羽釜御飯
ビール(キリンブラウマイスター)
泡盛ロック(瑞泉御酒)

いよいよ夏が近づいてきて、八百屋の店頭にいかにもニガそうな、イボイボした深い緑色の美味しそうなゴーヤーがたくさん積まれるようになった。3年ほどかけて、

「ニガー。とにかくニガー。」
「苦いけど……超薄切りにして塩揉みして水にさらしたくらいの苦さだったら、けっこう好きかも」
「あ、けっこうゴーヤーチャンプルーにすると美味しいかも」
「厚切りにしても普通に美味しいかもー」

と変遷を経て、苦瓜独特のあの苦さに耐性がついてきた。今はかなり前向きに「ゴーヤー美味しい」と思って買っている。
今のところ、ゴーヤーチャンプルーにするか、おかか醤油で食べるかくらいしかレパートリーがないのだけれど、あの「ニガー」な感じが好き。ビールと一緒に食べているときの、ビールが苦いのかゴーヤーが苦いのか自分でもわからなくなるあの感じ、舌の根本あたりの味蕾が全開になっていそうなあの感覚も、けっこう好き。

で、息子は「ゴーヤー抜きのゴーヤーチャンプルー」(それはもはやゴーヤーチャンプルーではない)が好きなものだから、
「あ、今日はゴーヤーチャンプルーなんだね?」
と嬉しそうな顔をするのだった。
確かに、「豆腐と卵とポークの炒めもの」と思うと、それはとても子供に好まれそうな内容だ。でもゴーヤーも少しは喰ってくれ、息子。

ゴーヤーさえあれば手近な材料で作れるゴーヤーチャンプルーだけれど(豆腐と卵、あればランチョンミート、なければ豚バラの薄切りとか)、沖縄のそれはかなり固めの「島豆腐」が使われる。スーパーで普通に売られている豆腐よりもずっと固い、崩れにくい豆腐だ。普通の木綿豆腐などを時間をかけて水切りして使うのだけれど、それでもどうしても炒めている間にグズグズになってしまうのが悔しかった。

で、今回みつけて買ってきてみたのが、三之助かちかち豆腐。これなら問答無用に崩れにくいに違いない、と確信して買ってきてみた。三之助豆腐は美味しくて好きなので、それもまた嬉しい。

サラダ油を中華鍋に熱して、ざっくり手で大きく崩した豆腐を炒め、拍子木切りにしたランチョンミートも加えて炒める(このへんで塩を入れる)。ワタを抜いて適当にスライスしたゴーヤーも加え、全体にしっかり火が通ったところで溶き卵を流し入れ、鰹節をひとつかみ加え混ぜて、ざざっと鍋をあおってできあがり。今日の豆腐は期待どおり、グズグズになることなくある程度の形を保ち続けてくれた。

あまりゴーヤーゴーヤーしてしまっても息子が嘆き悲しむし、かといってゴーヤーが微量なのもパンチがきかないしで、豆腐1丁に対してゴーヤー1本、卵2個、ランチョンミート1/3缶くらいを使ってみたのが今回のゴーヤーチャンプルー。割と容赦なく厚めにゴーヤーを切ったのだけれど、シャキシャキとしてとても良かった。

あとは息子のリクエストで買ってあげた今シーズン初の茹でとうもろこしと、冷蔵庫内のありもの色々、昨夜お義母さんが持たせてくれた焼き豚と煮卵も少し切って酒の肴に。

7月5日 木曜日
ブリ照りでした。
イングリッシュマフィンのハムエッグチーズサンド
アイスカフェオレ
種なし葡萄・梨(豊水)

今日の朝御飯は、イングリッシュマフィンのトーストサンド。横半分に割ったマフィンの片方にチェダーチーズを乗せてオーブンに入れ、フライパンでハムエッグを焼く。ハムエッグは卵の下にハムが敷かれている分、卵の黄身に火が通りにくいので毎回今ひとつ焼き上がりの感じが読めないのだけれど、今日も想定していたより微妙に柔らかめな半熟卵になってしまった。……でも、思い切り固焼きにするのも嫌なのね……。

「おゆきさん、こぼれてるこぼれてる」
今日も卵の黄身を皿に垂らしてしまいつつ、そういうだんなも皿を汚しつつ、食べ応えのあるマフィンサンドを平らげた。

まだまだ出始めの小さめサイズの梨(先日、ユッケ用に買ってきた梨が4個パックだったのでまだ何個もある)は、でも剥いてみるとちゃんと甘くて美味しい。
そういえば桃も出始めてたなぁと思いつつ、シャリシャリ食べた。

半生サラミ・おつまみチーズ
大根サラダ
蕪と豚肉の煮物
ぶりの照り焼き 焼きししとう添え
じゃがいもとわかめの味噌汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)
泡盛ロック(瑞泉御酒)

「JEAN-PAUL HEVIN」の板チョコ
ざらめカステラ
冷茶

煮魚か焼き魚が食べたい、と、昼前に駅ビルの魚屋を覗きに行った。スルメイカが安い。イワシも安い。
「……でも、キンメ食べたい……」
と2切れ980円の金目鯛の前でさんざん悩み、
「……こっちのメバルは480円…サイズが微妙……」
と小ぶりなサイズの丸のままのメバル480円の前でも悩み、
「……でも、天然ブリは2切れ480円……大きいし、安い……」
ブリの前で最後に足を止めて「これだなー」とパックを手にした。大きくカットされたブリは艶があっていかにも美味しそうで、そして今日の夕御飯はブリ照りに決定。ブリを焼くスキレットで一緒に焼いて塩ふって酒の肴にしよう、と、ししとうも買ってきた。

で、なぜか私は根菜が恋しかったようで、安かったということもあって蕪と大根も買ってきた。大根は魚屋で買ってきたボイル帆立と一緒にサラダに、蕪は半端に残っていた豚肉と一緒に軽く炊いちゃうことにした。味噌汁残ってるし、こないだ買ってきたばかりのサラミも残ってるし、と、そんな感じの和風傾向な夕御飯。

魚の照り焼きは、事前に味醂醤油だれに漬け込んでから魚焼き用グリルで焼く方が中まで味が染みて美味しい気もするのだけれど、何度か焦がして失敗してからは「小林カツ代さん方式」の作り方に変えた。調味料に漬け込んでおかず、フライパン(スキレット)で普通に焼いてから最後に調味料を煮絡める作り方。魚をただ並べて焼いているスキレットの隙間に今日はししとうをころころと置いて、適当なところでししとうは引き上げて塩を振る。魚は両面きっちり火を通してから、最後に酒と味醂と醤油を同量ずつと少しの砂糖を投入してざっと煮絡めてできあがり。焦げて失敗することはまずないし、味もそれなりに染みるしで、この作り方は気に入っている。

蕪の煮物は、頻繁に鶏と一緒に炊いている作り方で、味付けは薄口醤油を少しだけというもの。豚肉を最初に軽く炒め、その脂を蕪に馴染ませるように蕪も加えてざっと和えたらひたひたの水を加えて煮ること15分。最後に薄口醤油を大さじ2くらい加えたらできあがりという実に簡単なもの。今回豚肉が余ってるしということで鶏肉ではなく豚で作ったのだけれど、これもまた案外あっさり味で美味しくできた。大根は千切りにして塩もみしてから刻んだ帆立、レモン汁、マヨネーズ、粒マスタード少々で和えて簡単なサラダに。

「味噌汁残ってるから和風の夕食にしなきゃ」という思いがあってこんな感じの献立にしたのだけれど、食べたいと思っていた味のものが良い感じに揃って、とても満足な夕御飯。ブリも期待どおりの美味しさだった。

食後は、Jean-Paul Hevinで買ってきた板チョコ(ミルク味のと、アーモンド入りのと、カカオ80%くらいの苦々しそうなやつ)から、アーモンド入りのを数かけら割ったのと、ざらめカステラを冷茶と一緒に。

7月6日 金曜日
不思議な味の、HIROTAの新製品
「サンジェルマン」のクリームパン
アイスカフェオレ

駅ビルのモール内に店舗を構える「アンデルセン」は、駅ビルのポイントカードを出せば購入価格の1%(月に数日のフェア期間中は5%)のポイントがつく。対して、駅前に店がある「サンジェルマン」は、600円以上の購入で渡されるチケット(数ヶ月の有効期限つき)を5枚集めれば、400円相当の食パンを貰うことができる。モール内、他の店でも買い物は頻繁にしているので、知らぬうちにモリモリとポイントが貯まる駅ビル内のお店の方が「なんとなくお得」な感があるのだけれど、後者の「いつの間にか券貯まってた、これで食パン貰えるねぇ」という悦びもまた捨てがたかったりするのだった。

「僕はね、サンジェルマンのパンの方が好きだなぁ」
「あ、俺もサンジェルマンの方が好き」
そして我が家の男共は、2人揃って新規参入の「サンジェルマンの方が好き」と言い切るのだった。

確かにサンジェルマンのメロンパンはボリュームがあって美味しそうだ(←対息子効果)。そして焼きそばパン、コロッケサンド、ミートパイといったお総菜パンの品揃えも豊富だ(←対だんな効果)。お店の広さも圧倒的にこちらの方が広々としているので、アイテム数もこちらの方が多いような感じなのだった。
……でも、デニッシュ類やチーズ使ったパンは、私、アンデルセンの方が好きだと思うなー……と、結局どちらの店もそれなりに使っている私。

ともかくも、手元に「5枚集めてエクセルブランプレゼント」のチケットが先日揃った。引き替えるタイミングも期限があるので、チケット握りしめて昨日食パンと交換してきた。ただ食パン貰って帰ってくるのも何なので、ついクリームパンやミートパイも買ってしまい、今日はそれで朝御飯。お店の思うツボな行動だわと思いつつ、久しぶりのクリームパンを堪能した。

息子に買ってきてやったのは、メロンクリーム入りの緑色のメロンパン。私の中では「邪道なメロンパン」(メロンパンはメロン味であってはいけない)なのだけれど、息子はこういうのが好きかなと試しに買ってきてみた。
「うわ!なんだこれ!メロン味!」
お母さん見てみてよ、外側緑だし、中はメロンクリームだよ?白いクリームまで入ってるよ?すっごくない???
……ものっすごく、喜ばれた。

お総菜屋のポテトサラダ・キャベツたっぷりメンチカツ
ミックスサラダ
鶏とブロッコリーのクリームソーススパゲティ
ビール(Corona)

「HIROTA」の
 ハニーマカダミアシュークリーム・マンゴーシュークリーム
アイスコーヒー

息子の音楽教室からの帰り道、駅構内のHIROTAのショップで
「……あ、なんか、変なシュークリームがある……」
と、立ち止まってしまった。

息子も当然一緒に立ち止まり、
「お母さん!マンゴーのシュークリーム、今度買ってくれるって行ってたじゃん!」
とヤブヘビな事を告げられる。あー、そうだったね、そういえば「今度ね」って約束したんだった……と、
「マンゴー1箱、ツインフレッシュ1箱ください」
と、お土産に買って帰ることに。

帰宅して袋を見たら、何の呪いか「ツインフレッシュ」ではなく「ハニーマカダミア」の箱が入っていた。「変なシュークリーム」とか呟いてしまったのがいけなかったんだろうか。
「極限ローストしたケニア産マカダミアナッツのクリームに同じくケニア産のアカシアはちみつをブレンド」
という説明文に「味の想像がつくような……つかないような……」と、交換しに行くのもめんどくさく、夕食後にいただいちゃうことにした。

夕飯は手早くクリームソースのスパゲティ。帰宅すると7時になるなと、メンチカツとポテトサラダを買って帰った。本当は葉野菜のサラダも買う予定だったのだけれど、八百屋で1玉90円のレタスが売られているのを見て「これなら自分で作る方が全然ましだわ」とレタスのサラダは帰宅して用意することに。冷やしておいたコロナビールにライムのかけらをぎゅうと押し込んで、めでたくだんな帰宅10分後には食卓の準備が整った。

初めて買ってみた「キャベツたっぷりメンチカツ」は品名に偽り無くキャベツがたっぷりでなかなか良い感じ。ちょっと甘めなポテトサラダをつまみつつ、レタスのサラダには玉ねぎドレッシングかけつつ、3人分のパスタに1パック(200ml)の生クリーム使用では少しばかりクリームの濃厚さが足りない感じになってしまったスパゲティを食べた。1パックの生クリームは、やっぱり"世間的に3人分"(乾麺240g分)か、我が家的に2人分くらいが適正なのかもしれない。

で、食後にシュークリーム2種類を1個ずつ。
間違って手に入れてしまった「ハニーマカダニア」シュークリームは、ローストした木の実の風味のハチミツ味クリーム……という、大変にそのまんまな味のもので、普通にカスタードクリームが大好きな自分としては、ちょっと不思議な味のシュークリームだった。マンゴー味は、普通によくある感じの(少しばかり香料臭い)マンゴークリーム。こちらはきちんと息子のツボにはまったらしい。うーん、ハニーマカダニア……謎……。

7月7日 土曜日
久しぶりのCozimaディナーでした。これは夏野菜のミルフィーユ。
バタートースト
ハムエッグ
ミックスサラダ
ヨーグルト
アイスカフェオレ

今日はちょっと早めの時間から、がっつりイタリアンディナーの予定。昼間の食事は軽くにしとこ……と思いつつ、ぐーぐー寝ている息子とだんなが起きるのを待っていたら10時近くになってしまった。のんびりめの朝御飯は、もう昼御飯と兼用で良いやということで、それなりにボリュームのあるものを用意した。

厚切りにした食パンはバタートーストにして、あとはハムエッグと昨夜のミックスサラダの残り。「チチヤス美味しいよね、チチヤス」と数日前に買ってきたチチヤスヨーグルトも食卓に出して、のんびりと時間をかけて朝御飯。

「COCO'S」にて
 ベトナムプリン

「……でも、この食事だけで、次が夕飯って、さすがにお腹空かない?」
ちょっと早めに出て、どこかでおやつでも食べて行かない?……とだんなが「ココスでココッシュ食べるのはどうだろう」と提案してきた。

名古屋が誇る素敵な喫茶店チェーン「コメダ珈琲店」には素敵なメニューが存在していて、名物のその名は「シロノワール」(こんなの)。関東には神奈川県や町田くらいにしか進出していないコメダ珈琲なので、シロノワールを食べたくても千葉在住の我が身ではなかなか苦しいところだ。
……で、ファミレスCOCO'Sには「ココッシュ」というメニューがあって、それがこんな感じなのだった。味は似て非なるものなのだけれど、手軽に味わえる、シロノワールに近しいものとして密かにファンな私とだんな。じゃあおやつをここで食べて行きましょうと、早めに家を出てCOCO'Sに寄ってから都心に向かった。

ただいまアジアンフードフェア中ということで、チェーとかフォーとかタイカレーなどの期間限定メニューがあるらしい。私が選んだのは、練乳とココナツミルクの味がするベトナムプリン。上に珈琲味のかき氷が乗っていて、濃厚なプリンもなかなか美味しかった。

南青山 「Cucina Tokionese Cozima」にて
 前菜プレート(ガスパチョ・タコのピンチョス・ウイキョウ風味のサラミ・鶏レバーのムース・いんげんの生ハム巻き・パプリカのマリネ・チェダーチーズのマリネ)
 米茄子とトマトのミルフィーユ
 さざえのハーブバター焼き
 地はまぐりのスパゲッティー サフラン風味のラグーソース
 燻製穴子のリゾット
 フランス産ウズラと生ハムのサルティンボッカ
 チーズ4種盛り合わせ
 アバンデセール(ヨーグルト・グレープフルーツのジェラート・抹茶チョコ・いちじくケーキ・ストロベリーチョコ・サフランティー・すぐり・キウイ・パイナップル)
 桃とマルサラ風味のザバイオーネ

そして夜は、久しぶりにCucina Tokionese Cozimaで夕御飯。遠方に住む友人が、東京に出張中ということで「一度飯でも!」ということで御一緒することにした。ネットを通じて知り合った方なので、「この日記を見て、いつかコジマってお店に行ってみたいと思ってたんですよー」と嬉しい事を言ってくださったので、いそいそと予約。コースはいつも通りお任せで出していただいたのだけれど、ひとつだけ、ブログで拝見して気になって仕方がなかった穴子のリゾットだけ、「これ喰わせてください!」とリクエストしておいた。ああ、穴子美味しそう。超美味しそう。

今日は、魚介魚介魚介、最後にがっつり深い味のウズラ!というコース構成。全体的に野菜もたっぷりで、繊細な盛りつけのものも多く、見た目もおおいに楽しめる内容だった。

写真は前菜の「米茄子とトマトのミルフィーユ」。トマトは色鮮やかなムースに仕立てられていて、上にはウニも添えられている。甘さを感じるトマトのソースとパセリがベースの爽やかな緑のソースがとても鮮やかだった。

次は、ごろりと大きなサザエが2つ。ハーブバターを添えて焼いたとのお話だったけれど、殻を持って口に近づけるとふわんと漂うスパイス臭。カレー粉を少し加え、更に「え、そんなの入ってたんですか?」とちょっと驚くものもハーブバターには混ぜられていた。材料としては家でも用意できそうだけれど、混ぜ合わせる分量の塩梅は難しそうだ。混ぜられているスパイスも、少し多くなると多分すごく下品な味になってしまうのだと思う。

プリモピアットは2種類で、はまぐりの赤いラグー(トマトの色というよりサフランの色)のスパゲティーと、リクエストの燻製穴子のリゾット。はまぐりの素材の粒がちゃんと感じられる磯の味のスパゲティーと、皿が並ぶなりそこら中に香ばしい燻製の香りが漂うリゾットだった。そんなに大量に穴子が入っているという風でもないのに、米の1粒1粒が全体的に穴子穴子穴子している穴子好きにはたまらないリゾットだ。

最後のどっしり濃厚な味のセコンドピアットが、ウズラ。骨つきのウズラなので卓上にはフィンガーボールも並べられ、手を使ってわっしわっしとかぶりつかせてもらった。ウズラの肉にウズラのムースを添えて生ハムで巻いてグリルしたもので、青菜と共に、ソテーした甘い甘い葡萄が添えられている。ワインベースと思われる褐色のソースも甘く深く濃厚でウズラの強い味によく似合っていた。

ここまででワインを1本空け(友人はあまり飲めないということで、私とだんなでワイン1本)、デザートワインは皆でちびりちびりと舐めるように飲みつつチーズとデザート。アバンデセール(本番ドルチェの前に出されるちっちゃなお菓子たち。このページの一番下の写真のような感じ)は、一口サイズのサフランティーにグレープフルーツのジェラートやヨーグルト、小さなチョコや焼き菓子がコロコロと盛り合わされていて、今日も楽しい内容だった。そんなデザートをしっかりいただきつつ、本番デザートは丸ごとの「桃」(こんなの)。

Cozimaの夏のデザートはマンゴーものをいただくことも多いけれど、丸く白いふんわりした桃のデザートも超定番のひとつ。丸く形が残ったままの桃の中にはバニラジェラート、表面にはマルサラ酒風味のザバイオーネソース。上からは小さくちぎったミントがパラパラ……という、その丸っこいフォルムがなかなか斬新な、しっかりコースをいただいた後に出されるそれに毎回「……でかっ!」と驚いてしまうドルチェなのだった。ハーブティーをいただいて、すっかり満腹。

7月8日 日曜日
バーガーなんですが……パンはどこ!?
幕張 「OUTBACK」にて
 オニオングラタンスープ \420
 BBQチキンバーガー \976
 アイスティー \420

昨夜は久しぶりの豪遊ですっかり良い気分で帰宅。ぐーぐーと今朝はずいぶん長く寝こけてしまった。
「お買い物行く?」
「んー……」
「行ったついでに、どっかで食べる?」
「んー……いーよー」

だんなの言葉に生返事していたら、業を煮やしただんなに
「ほら!バス!もう家でなきゃバスの時間なっちゃうよ!」
と声をかけられた。うわぁ、もう11時になるところでしたか。どうりでお腹空いたと思った。

ごめんごめんと急いで着替えて急いでバス停に向かい、目指したのは海浜幕張。カルフールでお買い物しようねという話になっていたので、幕張で朝御飯兼用のお昼御飯を摂ることになった。
「なんか、でっかいハンバーガー食べたくない?」
ということで、OUTBACKへ。テリヤキバーガーとか、ベーコンチーズバーガーとか色々種類があったけれど、なんとなく鶏肉ものが恋しくて「BBQチキンバーガー」なるものにしてみた。あとは、大好物のオニオングラタンスープと。

問答無用でコールスローとフライドポテトがついてくるバーガーメニューは、どれもかなりのボリューム。
キッズサイズのチーズバーガーが、ファーストフード店のそれより一回りくらい大きいような感じだ。大人たちのバーガーは、バンズこそ普通のサイズに見えるけれど、それに挟むハンバーグやチキングリルは明らかにパンからはみ出るサイズ。

バーベキューソースを絡めた鶏肉の上にチェダーチーズ、パリッと焼かれたベーコンが左側に、そして大量の刻みレタスと厚切りトマトが右側に。左右それぞれの具の一番下に「ここに実はパンがありました」という控えめな状態でパンが敷かれているのだった。食事を始める前に、「ハンバーグ状」に成形するのが、そもそも大変だ。こういうバーガーは久しぶりだねとうきうきしながらハンバーガー型に形を整え、がぶーと皆で囓りついた。息子はキッズメニューのチーズバーガー、だんなはグリルオニオンチーズバーガー。皆揃って大口開けてハンバーグを堪能した。

ジョッキサイズでやってくるリフィルフリーのアイスティーをお代わりして飲んでいると、「ああ、またアメリカ行きたいなぁ」という気持ちがひしひしと。

茹でもやし・スティックきゅうり
たこ焼き
「麺珍亭」の油そば
ビール(Corona)

今日、買い物に出て買ってきたのは、電気たこ焼き器。某所の夏祭りで使う予定で、じゃあ買ってみようかとカルフールを見に行ったのだった。18個焼けるたこ焼きメーカーがたったの1200円ほどで、めでたくお買いあげ。
「……早速焼いてみる?」
「夕飯がたこ焼き?」
とニヤニヤしながら材料も籠に入れる。タコと紅生姜と揚げ玉……あと、キャベツも入れるのであるらしい。私は「たこ焼きは買って食べるもの」の関東人なので、たこ焼きについては、本当に詳しくない。「たこ焼きをおかずに白い御飯を食べる」といった文化にもあまり馴染みがない。でも、たこ焼き自体は大好きだ。

さすがに「今日の夕飯はたこ焼きオンリーです」というのはあんまりなので、冷凍庫に保存してあった油そばも用意することにした。茹でたもやしとスティックきゅうりもつまみつつ、ビールも多めに冷やしつつ、いざいざたこ焼き。

「型が半球なのに、なんで丸いたこ焼きになるの?」
やってみりゃわかるよ、こう、生地を巻き込むように、くるってひっくり返すんだよ、竹串で生地を丸く切りとるようにしてさぁ……
と、だんなに教えを請いつつ、固まりはじめた生地をつついてくるくると丸くひっくり返していく。固まりすぎるとうまく球状にならないし、なかなかどうして難しい。タコはしっかり入れようね、多めにね、と、きっちり大きなタコの入った自家製たこ焼きはとてもゴージャスだ。

オタフクには、なんとたこ焼ソースがちゃんとあるらしいのだけれど、手元にあるのは普通のオタフクお好みソース。とりあえず今回はこれで良いかねとオタフクソースをかけ、青のりと鰹節、マヨネーズを好みでパッパニョロニョロとかけつつ、焼きたてたこ焼きをたっぷり食べた。

食べても食べても焼きたてたこ焼きがあるというのは、かなり幸せ。まん丸の綺麗なたこ焼きに仕上げるのは難しいけれど、焼くこと自体はあまり難しくないし、期待以上に美味しかった。タコが残っているので、また近々たこ焼きを決行予定。