食欲魔人"今度こそダイエット"日記 99年9月 第1週
9/1 (水)
チーズトースト
アイスカフェオレ

【本日の痩身 : 前回測定比400g減・31日経過で1000g減】

暑ーい。眠ーい。9月になったってのに、この暑さは何なんだー!
と怒っていてもしゃーないので、今日は元気に弁当作成。
弁当作成したら、汗だらだらでついでに食欲も減退したので、米の飯は止めてトーストに転向。果たしてチーズを乗せたトーストが白米よりさっぱりしてるかと言うと、それはそれ、何ですけれども。

海苔ふりかけ御飯
ブリの照り焼
キャベツとピーマンの回鍋肉風
ゆで卵
 アイスティー

本日は魚弁当。前日、だんなに
「明日はブリ照焼き弁当〜!」
と言ったところ、
「ブリ、できたら御飯に乗せないでね」
と言う。以下、ブリ照焼きに関する彼の主張だが、
 ・ ブリ照焼きを御飯に乗せると、御飯が魚臭くなっちゃうから止めてほしい。
 ・ 鮭を御飯に乗せるのはOKだが、ブリは一層魚臭い魚なのでイヤなのである。
 ・ どうしても御飯に乗せるのならば、皮は剥いてほしい。
主張は理解した。わかった。しかし。
な、何故「御飯に乗せるなら皮を剥け」なのだろうか。皮を剥いたら魚臭くなくなるのだろうか。
だんなは、魚の皮がお嫌いらしい。だからと言って、その皮を取ったらブリがブリ臭くなくなるとでもいうのだろうか。
皮の部分にのみ、ブリのブリたる部分が濃縮されているのだろうか。
謎だ。謎である。
結婚生活ン十年(ウソ)、初めてぶつかった夫婦間の感覚の相違に、私はただおののくばかりだったのだ。

まぁ、謎は謎のまま、素直な私はブリを御飯の上に乗せず、横におかずとして詰めてみたんだけど。

R1/Fの
 カルミネ風ポテトサラダ
 ツナと白いんげん豆のトスカーナ風
穴子のわっぱ飯
男爵芋コロッケ
コーンコロッケ
ビール、麦茶

今日の午後のお仕事は大変なものだった。……自分のミスだけど。
「ある注文を流すのに、この注文も流しておかなかればならない」というものについて、私は「ある注文」はばっちり処理したのだが、「この注文」の存在をすっかり忘れていたのであった。しかも「この注文」というのは、注文してから事が進むまでに4営業日は必要なのである。香ばしい。香ばしすぎる大チョンボである。

お客様に頭を下げ、注文処理部隊に頭を下げ、次には工事部隊に頭を下げ、ようよう4営業日かかる工程を1日で済ませることに成功し、へろへろになって帰宅。
もう、家事もなぁーんにもしたくないんだもんね、と、とりあえず洗濯物と風呂掃除だけをだらだらとこなし、夕食はだんなにデパートにて買ってきていただく。
9月になったので、R1/Fの月代わりサラダリニューアルしているはずである。
「新しいの、あるだけ買ってきて♪」
と頼んだら、これしかなかったと、ポテトサラダおよびいんげん豆のサラダを買ってきてくれた。あとは特売のコロッケとかわっぱ飯とか。

今月のサラダは、カルミネ・コッツォリーノ氏作成のもの。氏は「カルミネ」「エドキァノ」「ソリッソ」「ラ・ヴォルパイア」などのオーナーシェフであるらしい。名前から感じるとおり、バリバリのイタリア人である。エドキァノ、一度行ってみたいのだ。だが、まだ行けていないのだ。
で、氏のサラダは4種類あるらしい。

・たことポテトのオレガノ風味
イタリアでは定番のたことポテトのサラダ。カラフルで美しく、オレガノの香りが爽やか。
いくらでも、毎日でも食べられそうな、そんなおいしさです。
・カルミネ風ポテトサラダ
からしも胡椒も使わないオリジナルマヨネーズに、レモンの爽やかさをプラス。
何気ないポテトサラダなのに、本場イタリアの味がします。
・ツナと白いんげん豆のトスカーナ風
フィレンツェで修行したカルミネシェフならではのトスカーナ風サラダ。
ふっくら煮あげた白いんげん豆がしみじみとおいしい。
・クスクスサラダ
有名な「パンのサラダ」のパンをクスクスに代えてアレンジ。
プチプチした口当たりと特有の風味が癖になりそうです。

てな感じ(貰ってきたリーフレットに書いてあったのです)。 調味料はほぼすべて、オリーブ油、酢、食塩であるらしい。バルサミコとかアンチョビフィレとかイタリア特有の変わった風味のものは入っていないらしかった。
ポテトサラダもいんげん豆のサラダも、イタリアンという感じがしなくもないけど素朴な味付けで、チキンカツの横などに添えたらまんま洋食として違和感無い味である。ポテトサラダはにんじんとグリーンピースが大量に入っており、"ミックスベジタブルのポテト混ぜサラダ"という感じ。
うーむ、どちらも決して不味いわけじゃないけど、私は先月の小山さんのポテトサラダわさび風味が好きだったなぁ……。

9/2 (木)
洋梨のデニッシュ
グラタン風デニッシュ
アイスカフェオレ

【本日の痩身 : 前回測定比変化なし・32日経過で1000g減】

昨晩、夕飯と共にだんなに買ってきてもらったパンで朝御飯。ダロワイヨの菓子パンである。
ここのパン、ごっつぅ甘いですねん。しかも高い。ミートパイなんか、ケーキ並に高い。……美味しいけど。
今日も多忙な1日になりそうだ。ちょっと憂鬱。

てんやで
 海老あなご丼

朝10時から顧客先の工事立会。12時過ぎて大ハマリ状況に突入し、空腹こらえつつ午後1時過ぎて試験を続け、午後2時半になってやっとひとおおりカタがついた。
他部門の営業担当のおっちゃんと一緒にフラフラしながら近所の「てんや」に入る。実は「てんや」初体験の私である(吉野家はもうN回行っているけど)。
「てんや」って、本当に天ぷらしか無いのだね。私は初めてその事実を知った。かつ丼なんかもあるのかと思ったら、かつ丼はなかった。
旬の味「秋味丼」(帆立やしゃけが乗っている。南瓜や茄子も乗る)やら「天丼」やら「野菜丼」やら色々あるうち、ちょっとゴージャスな「海老あなご丼」を頼む。具は海老と穴子、南瓜に茄子といったところ。やっぱり天ぷら屋で食べる天丼の味には全然かなわないけど、700円程度で食べられる天丼と思うと、良いほうなのかもしれない。
ところで、サラリーマン姿のおにーちゃん、おっちゃん以外に、若い女性2人組なんてのも入っていたのにちょっとびっくり。私はこの店に1人で入る勇気は……あんまり無い、かもしれない……。

ドリア
コールドコーンスープ
ビール

本日も疲れ果てて帰宅。昨日は出来た洗濯物やらの片づけも全然出来そうになく、ぐーたらぐーたらベッドに寝そべって固まっていたら、保育園に代わりに行ってくれただんなが息子と共に帰ってきた。
ぽえーんとソファに座り込み、だんなが取り込んでくれた洗濯物を畳んだりなどしているうちに、レトルトピラフの素やら缶詰のベシャメルソースやらを駆使てだんながドリアを作ってくれた。コールドコーンスープは、一昨日私が作って冷蔵庫に入れたまんまにしてあったのを転用して、なんとなく夕食っぽくなる。

9/3 (金)
だんな特製 やきうどん
麦茶

【本日の痩身 : 寝坊した。計測し忘れた。】

寝坊。気がついたら7時20分。
んぼー、としてたら、だんなが焼きうどんを作ってくれた。茹でたうどんを、葱と豚肉と一緒に炒めて、味付けは醤油と酒と塩。おかかをたっぷり乗せて、食べる。結構美味しい。

で、だんな曰く、
だんなのランチ大作戦とか転載してないで、"だんなが焼きうどん作った"ってちゃんと日記に書くんだよ、いい?」
だって。
書いたよー、ほらほら。

かすみ亭の
 牛ステーキおろし弁当
アイスティー

寝坊したくらいなので、当然弁当はなし。
パンにしようか、いやいや御飯か、……海鮮丼みたいのがいーなー……と思いつつ、結局「お肉屋さんのお弁当」屋の弁当に。牛肉を焼いて大根おろしに醤油をかけたものをたっぷり添えた牛ステーキおろし弁当。下にはキャベツ、横にナポリタン、味付け卵がついてくるのは他のと一緒。
なんかなー、肉肉していて、ここのお弁当屋さんはやっぱり美味しいと思うのだな。

豚肉の塩焼き バジルバターソース
南瓜とピーマンのオーブン焼き
キャベツのコンソメスープ
ビール、御飯
アイスコーヒー
リコッタチーズのムース メープルシロップがけ

3〜4日前から計画たてていたバジルバターを使ったおかずをやっと作る。
なんてこたない、刻んだバジルとにんにくをバターに混ぜて固めておいたバジルバターを焼いた肉及び野菜に絡めつつ食べるだけである。野菜は南瓜とピーマン、赤のパプリカ。
で、デザートはイタリアチックなおかずに合わせてリコッタチーズのムース。先日、銀座三越食料品売場でやっていたオーストラリアフェアで羊乳のリコッタという珍しいものを買ってきたので、それを練って柔らかくし、ホイップした生クリームを混ぜ合わせて甘味をつけ、上からメープルシロップ(本ではココアだったけど切らしていたんだな)をかけて食す。羊乳だけあって、ケダモノ臭いチーズだった。そこがまぁ、美味しかったんだけど。

9/4 (土)
千趣会のレトルトカレー
 マイルドビーフカレー
アイスカフェオレ

【本日の痩身 : 前回測定比プラス400g・34日経過で600g減】

なんとなく「今日はカレー」の機運が高まっていたので、家族3人で2人前のレトルトカレーを温め、食す。
親:親:子の量比率を3:3:1位に想定していたにも関わらず、息子の食欲が想像以上だったため1:1:1位の比率で食すことになる。まぁ朝御飯だし今日は福臨門魚翅海鮮酒家だし、と鷹揚に構える父母である。

福臨門魚翅海鮮酒家にて
 前菜3種盛り合わせ
 茹で海老 葱醤油だれ添え
 フカヒレの醤油煮込
 厚揚の蟹卵あんかけ
 あいなめの姿煮
 空心菜のにんにく炒め
 豚肉と黄ニラのかた焼きそば
 マンゴプリン
 中国焼菓子2個
   ビール
 烏龍茶

だんなのお父さんの還暦祝いということで、福臨門魚翅海鮮酒家にて豪華お祝い\15000のコースを昼から食す。さすが店名が「魚翅」であり「海鮮」であるだけあり、これでもかこれでもかと魚介が出てくるものだった。
ビールで乾杯しつつ、次々とテンポよく来る料理を皆でたいらげる。ううー、やっぱりどれも最高に美味しかった。

・前菜3種盛り合わせ
くらげ、豚スネ肉の梅肉ソース添え、牛スネ肉の3種。
本日の主役である義父が鶏肉が全く食べられないという制約の為か、あまり食べたことの無い前菜がやってきた。
豚スネ肉と牛スネ肉は、どちらも筋肉質的な筋張った模様がある。そしてゼラチン質が周囲に走っているが、これが、どんな所作で煮たものか柔らかく、じっくり味が染みている。牛スネ肉はこってりした醤油系の味がついているが、豚はややさっぱりした塩味が強いもの。これには添えられた梅肉ソースをちょいとつけて食べるらしい。……美味しい。

・茹で海老 葱醤油だれ添え
大皿にてんこ盛りで来たのは殻付きの12cmほどの海老。一人5匹分あるそれを、フィンガーボールを駆使しつつバリバリと殻を剥きつつ食べる。なんかワイルドな料理だ。
たれは白髪葱と赤唐辛子が浮かぶ醤油ベースのもの。葱をたっぷりかけつつ、まだあつあつの海老にかぶりつくと良い感じである。

・フカヒレの醤油煮込
一人一つの蓋付きスープ皿に入れられて恭しくやってきたのは、「フカヒレの煮込」。この店ならではのものだ。
蓋を開けると、中には黄金色のスープに浮かぶ、黄金色のフカヒレ。フカヒレが本当の「ヒレ」の形状であるという状態を私は初めて目の当たりにしてしまった。スープは一点の濁りも無く、心中「うひゃ〜」と叫ぶ私。
赤酢と、薬味として油通ししたもやしと黄ニラ、金華ハムが添えられる。
スープをすすると、何とも言えない複雑な味と香り。どこをどうやっても素人には絶対に作れない最高のスープだった。もう、何が入ってんだかさっぱりわかりません。ごめんなさい。……と何故か恐縮しながらスープを口に運ぶ。
フカヒレは……まぁフカヒレなので無味無臭。ヒレの形を残したままのそれに蓮華を刺すとするすると分離する。スープと一緒に口にすると、確かに高級珍味と言われるだけあるのかも、と妙に納得してしまう。こりゃ旨いわ。
添えられた赤酢をたらすと、ほんのり酸味が加わり香りも一変する。薬味の野菜とハムもスープが香り豊かになり、また一層楽しめる。
この1品で、もしかしてコースの半分の料金が使われていたりして。

・厚揚の蟹卵あんかけ
厚揚にとろりとしたあん。そのあんには、プチプチとした黄金色の蟹卵がうりゃうりゃと贅沢に混じっている。
厚揚と一緒にこの卵を口に運ぶのが案外テクニックを要されたのだが、蟹の香りと味がほわんと混じる厚揚は、やっぱり美味だ。
でも息子がこのあたりで限界退屈状態に陥り騒いでくれて、あまり記憶に残っていなかったりする。……ああ、勿体ない。

・あいなめの姿煮
「こちらでございます」と出された魚は巨大であった。あいなめ、だそうである。醤油色のスープに浸った湯気のたつ魚には、白髪葱がこんもりと盛られている。
一人一人に取り分けてもらい、食す。案外と小骨の多い、食べにくい魚ではある。んが、噛むとじわっと脂がにじみ、淡泊なくせに、妙にこってりとした舌触りの美味しい魚だ。調味料で使っているだろう、良い酒の香りもする。
「こちらは頭でございます」と別皿に取り分けてくれていた部分を、誰しもが躊躇したので、遠慮なく私がいただいてしまう。
目玉はともかく、頬肉なんてのが当然そこにはついているわけで、隣に座る義妹に
「ほらほら、目玉のゼラチンですよ〜」
「あ、これクチビル。……食べてみる?」
「これが頬骨で〜、ほらほら、ここは食べられるのよぅ」
などと期せずして猟奇な義姉を演出してしまうのであった。

・空心菜のにんにく炒め
季節の野菜ということで、空心菜がやってきた。
以前福來で食して以来、すっかり我らの気に入りの野菜である。
ほんのりと独特の匂いがし、シャキシャキとした歯ごたえ、そして少々の苦みがある野菜だ。
みじん切りにしたにんにくが混ざる炒めものは、空心菜とにんにくの尖った匂いもせず、上品な柔らかなものだった。
これは、私的にはうりゃうりゃと強火で炒めた、歯ごたえが残る、塩味の強いスープに浸っているようなものが好みなんだけど……それはそれとして、「これが福臨門魚翅海鮮酒家の空心菜炒めなのかっ!」と両拳に力を入れて、食べる。

・豚肉と黄ニラのかた焼きそば
料理の最後は焼きそば。
豚肉と黄ニラがたっぷり入ったあんのかかる、かた焼きそばである。
これにも何故か赤酢が調味料として添えられる。
そばはカリカリフカフカに焼かれており、どこがどう最高の素材だか調理法だかわからないながら、やっぱり美味しい。安心して食べられる味、というか。

・マンゴプリン
デザートは、期待どおりというか杏仁豆腐の予想を反してというか、マンゴプリン。
親族を前に、内心悦びで涙ちょちょぎれる私である。
あいかわらず、美味しかったのであった。やっぱりここのマンゴプリンは美味しいなぁ。
詳細は、ここ

・中国焼菓子2個
  最後は烏龍茶と共に焼菓子が2個。
アーモンドクッキーと餡入りのパイである。甘いものが苦手な義弟や義父が手を出さない中、私はきっちり1個ずついただく。中華菓子独特の、サクサクの粉っぽいパイはこってりした胡麻餡が詰まっていて最後のシメにぴったりだ……と思うのは甘党の私だけ?義妹も
「もう甘いものはいらないよー」
とか言ってるし。
ちなみに、お茶も最高級の凍頂烏龍と思われた。茶色が薄く、際だった香りとわずかな渋み、そして甘味。こういうところで手の抜かれてない最高のお茶が出てくるというのは、やっぱり気分が良いものだ。
一家合わせて10万円を越す大宴会。またやりたいっす。今度は私の母の還暦祝いか?

牛肉の焼き肉のたれ焼き
R1/Fの
 たことポテトのオレガノ風味サラダ
豆腐とワカメのスープ
御飯
麦茶
六花亭
 マルセイバターサンド

「今日は生春巻!とビール!」
と献立決めて買い物して帰宅したのは良かったが、帰宅後にアルコール摂取後の猛烈な倦怠感に襲われ、夫婦二人でだらだらする。
パソコンいじくってだらだら、テレビゲームやってだらだら、ベッドの上でだらだら。
だらだらも極まり、生春巻なんてめんどくさくて用意してられないわよ状態になってしまった我々は、冷蔵庫に残っていた牛肉をなんとなく出してなんとなく炒め、なんとなく焼き肉のたれで味をつけるという、なんともどうでもよい夕食を準備した。
あ、でも「それだけじゃさびしい」とか言って、だんなはコンビニで豆腐買ってきて味噌汁を作ってくれたんだった。えらいぞ、だんな。ぱちぱち。

焼き肉ちょこっと、サラダもちょびっと、御飯も味噌汁もちょびっとずついただいてゴロゴロしていたものの、食べたら倦怠感もふっとんで元気になった私はついつい息子とマルセイバターサンド(義父の北海道土産)を食べてしまうのであった。

ミニカップの味噌味カップラーメン

夜11時半。だんなが活動モードに入った。
「とんこつのー、ラーメンが食べたいなー。アベックラーメンがあったなー。」
とぶつぶつ言っていたが、ラーメンを鍋で作る元気はないようで、ふらりとコンビニに行ってカップラーメンを買ってきた。何故か私の分もミニカップで買ってくるし(食べると言ったのは私だけど)。
夜中のラーメンって、美味しいよねぇ。
と「チューボーですよ!」と見ながらラーメンをすするのであった。

9/5 (日)
豆腐とわかめの味噌汁
御飯
麦茶

【本日の痩身 : 昨日測定比変化なし・35日経過で600g減】

本日の予定は優先順位として、
1.午後に中学時代の友人、Kちゃんと会う
2.秋葉原に行き、新しいライトを買ってくる
3.美味しい天丼を食べる というものだった。んが、美味しい天丼屋を探し、かつ営業時間などを見ているうちに、なんだか
1.午後に中学時代の友人、Kちゃんと会う
2.美味しい天丼を食べる 3.秋葉原に行き、新しいライトを買ってくる
と順位が入れ替わりそうになる。

色々思案しがあげく、ダッシュで秋葉原に行き用事を済ませ、新橋に戻ってきて天丼を食べることで夫婦間の合意が為された。

てなわけで慌ただしく外出。朝御飯は味噌汁と御飯。

新橋 橋善で
 かき揚げ丼
 卵まんじゅう

秋葉原で無事望みの品をゲットし、新橋の「橋善」という天ぷら屋の向かう。
なんでも名物は大きな大きなかき揚げらしい。厚さ10cmはあろうかという巨大なかき揚げが乗るここの名物かき揚げ丼を一度食べてみたかったのであった。

午後1時過ぎて店に入ると、中年女性の2人組や、落ち着いた壮年の夫妻などの姿がちらほらとあった。さすが老舗というか、ベビーカーを押したジーパン姿の親子連れの図というのは、ちとそぐわないような気がしないこともない。……まぁ、昼だし、いいかな、と席につく。
かき揚げ丼は2400円、ちょっとこぶりのものが2200円らしい。
子供用に卵焼きか茶碗蒸を注文しようとすると、「卵まんじゅう」なる冷たいものがあるという。美味しそうな響きだったので、息子用にこれを注文。

ほどなく同時にやってきたかき揚げ丼は、確かに巨大であった。どんぶりからして円周が長い。でかい。噂にたがわぬ10cm厚さの巨大なかき揚げがどどどんとそこには収まっていた。漬物の盛り合わせと豆腐の味噌汁がついてくる。子供用にと、味噌汁を余計に1個サービスでつけてくれた。しかも子供茶碗とスプーンまで抜かりなく盆に乗っている。この気遣いにちょっとびっくりである。同時に、砕いた氷が間に入った2重のガラス器にころんとした黄色の饅頭、うすくとろみのついただしがかかっている。子供に食わせるにはちょっとキレイキレイで勿体無いシロモノだ。

かき揚げは、箸を刺すとカリカリと音がした。水分が極限まで無くなった、まるでせんべいかあられのような歯ごたえである。くにゃっとした衣と比すると遥かに好みな歯ざわりなんだけど……カリカリすぎてちょっと困惑。もうちっとなんというか、こう、「カリカリ」じゃなくて「シャクシャク」の方が良いというか……良くわからんのだけど。
具はかき揚げにするにしては大き目の海老がごろごろ、貝柱もごろごろでちょっと嬉しい。
かかる丼つゆは、黒く思えるほどに濃い色である。茶褐色というか、それ通り越して濃褐色というか。そして甘みは少なく、若干苦みのあるオトナの味のつゆである。
はふはふ言いながら、かき揚げ丼を食す。

そして、卵まんじゅうは鰻や白身魚や銀杏の入る、若干固めの「冷やし茶碗蒸し」の様相を呈していた。子供に食わせるには惜しいような感じである。それを知ってかしらずか、がつがつ食う息子。……と見ると、まんじゅうの影にキラリと光るものがあった。魚の皮だろう、と私は思っていたが、不審に思っただんながそれを引っ張ってみると、まんじゅうの中からアルミホイルのかけらが出てきた。1つではなく、2つ、3つと。
まぁ……作る過程で入っちゃったんだろうし、齧ってヤな思いしたわけじゃないけど言っておいた方が良いだろう……とだんながお店の人に報告。
すぐにフロアの担当らしいおばちゃんが頭を下げにやってきて、しばらくしたら、お取り替えの卵まんじゅうがやってきた。も、もう半分以上食べているんだけどな……いいのかな……と思いながら、しかししっかりいただいちゃった私たち。

かき揚げ丼は、確かにすごかったけど私の好みとしてはTEN・ICHI duexなんかの方が美味しいかなと思う。最高のかき揚げははやり近藤であったと思われるし。はぁ〜、またいきたいな近藤。
ところで帰り際、たまごまんじゅうのお代は取られなかったのでした。2個弱食った挙げ句にタダ……。異物混入といってもアルミホイル程度だったのに、ちょっとびっくり。

ちなみにこの店、創業1831年(天保2年)160年の伝統を今に受け継ぐ老舗中の老舗らしい。しかも天丼の発祥地と言われてるんだとか。うひゃー、すごい店だったのか(でも私の口にはちょっと合わなかった……残念……)。

モスバーガーで
 マンゴープリンアイスデザート

しかし、今日は暑い。
Kちゃんとの待ち合わせまで1時間、橋善から有楽町に向かう途中でくらくらと行き倒れしてしまいそうな暑さである。
……というのは言訳なんだけど、「アイスティーと抹茶ムースのセット」なんて魅惑的なのぼりがはためいていたモスバーガーにふらふらと寄り道。もう8月下旬で終わっていたと思っていたマンゴープリアイスデザートが未だ売られているのを見つけ、早速これを注文する。夫婦で長いコップ抱えてマンゴー色のデザートを食らう。ああ、冷たくておいしーい。

Kちゃんと La Ditaで
 リコッタチーズと松の実のタルト
 アイスミルクティー

午後3時前、Kちゃんと待ち合わせ。だんなと息子には先に帰ってもらい、女二人でオンナの話題花盛り状態に突入したのであった。
「銀座で一人で入りやすい喫茶店を教えて」の御所望だったのに、イチオシのゼルコーバが休みで私はショック。ごめんねKちゃん。
で、結局目当てだったはずのZELCOVA(ZELKOVAやもしれぬ)の隣に新しく出来た、妙にキッチュな感じのカフェでお茶をする。デザートはセットで380円。安いけど量も少ない。味はまぁまぁ良い感じ。
で、結婚したいだの彼氏が欲しいだの、もう無駄な恋愛はしたくないだの(うわぉ)、とっても興味深いお話をわたくしは聞いてしまったのであった。Kちゃーん、恋愛に無駄なものなんて、ないのよー(多分)。まだ20代なのに、老成しちゃいけないわー。

ベトナム風生春巻
ビール

昼のかき揚げ丼、加えてマンゴープリンアイスデザートにケーキに紅茶。もう私のハラはだぶだぶである。
だんなのハラもだぶだぶなのか、外見からは皆目見当もつかないのだが、やはりだぶだぶだったらしい。夕飯はおとなしくベトナム風春巻とビールである。私は春巻3本で腹いっぱい。げふー。